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グランドツーリングの世界を提唱する400ccオートマチック ヤマハ スクーター「グランドマジェスティ YP400G」 新発売について

2005年02月14日発表

 ヤマハ発動機(株)は、ロングツーリングにおける二人乗りでも余裕の走行性を実現する400ccエンジンとアルミ製フレーム採用の新製品、「グランドマジェスティ YP400G」を2005年3月1日より新発売します。

 「グランドマジェスティ YP400G」は、余裕の出力特性をもつ400ccエンジンとヤマハ独自の“CFアルミダイキャスト”技術による優れた剛性バランスを実現したフレームの相乗効果で、市街地、郊外・高速ツーリングなど、一人乗り時もタンデム時も快適な走行を楽しめるモデルです。ヤマハスクーター初の400ccモデルとなります。
 なお、欧州向けモデル「YP400」との相違点は、(1)シートオープナー機構付リモコンキーシャッター、(2)マフラー仕様変更、(3)CVTセッティング変更などです。



製品写真

ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP400G」


名称

ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP400G」

発売日

2005年3月1日

カラーリング

■ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
■ブラックメタリックX(ブラック)
■シルバー3(シルバー)

販売計画

3,000台(年間/国内)



商品の概要

 95年夏に発売のヤマハ「マジェスティYP250」は、二輪市場での“ビッグスクーター”のカテゴリー確立の牽引役となり、新しいお客様を増やしてきました。また02年6月より発売の「マジェスティYP250C」は、スクーターとしての扱い易さと優れた走行性をベースに“ストリートカジュアル・お洒落・クール”の要素を盛り込んだモデルで、カスタム嗜好のお客様を中心に幅広い支持を得ています。

 一方、04年発売の「グランドマジェスティ YP250G」は“大人のスポーツセダンの進化”をコンセプトに製品化したもので、アルミフレーム採用による剛性感に優れた走行性能、ゆったりした居住性等が評価されて週末ツーリングに使用するお客様を中心に幅広い人気となっています。また05年4月からは高速道路二人乗り解禁やAT免許制度導入など交通環境の変化が進む中、市場ではさらに余裕のある高速性能、タンデム走行時の快適性を求める声が強く聞かれます。

 今回の「グランドマジェスティ YP400G」は、このニーズに呼応し400ccスクーターの“スポーツセダン”をコンセプトに開発した製品です。400ccATエンジンならではの余裕の走行性能を活かし、“高速走行やワインディングでの走行性”と“タンデムを含めた郊外ツーリングでの快適性”を両立させました。

 なお本モデルは、2004年より既に欧州市場に投入しており、石畳を含めた市街地での優れた走行安定性やタンデムでの快適性などが支持され、トップクラスの人気モデルとなっています。



主な特徴

■エンジン関係

1)心地良く力強い走行性を引き出す400ccの水冷4サイクル・DOHCエンジン
 余裕の走行性を引き出すため、幅広いトルクとレスポンスに優れる400cc水冷4サイクルDOHC単気筒4バルブCVTエンジンを搭載しました。
 吸気系と最適化を図った4バルブのペントルーフ型燃焼室、耐熱強度に優れ小型設計が可能な鍛造ピストン、体感振動の低減を図る一軸バランサー、滑らかな加速性を実現するブッシュタイプメタル軸受け使用クランクジャーナルなどが特徴です。83.0 mm×73.0mmのボア・ストローク、10.6:1圧縮比から最高出力24kW(33PS)/7,250r/minを発揮します。

2)サクションピストン併用フューエルインジェクション(以下FI)
 優れたドライバビリティと環境性能を両立させるためサクションピストン併用のFIを採用しました。負圧差で作動するフリーピストンの動きを使い低速からの吸入空気量を最適に制御でき、自然吸気の滑らかさと電子制御によるリニアなレスポンスを両立させるとともに優れた信頼性を達成しています。
 またアイドル・スピード・コントロールシステム(ISC)を採用しアイドル回転数調整を不要としました。

3)優れた信頼性を引き出す高強度Vベルト採用
 滑らかな走行フィーリングと信頼性を確保するために、衝撃吸収性、引張弾性、高強度に優れる「ザイロン」(※)含有の新設計Vベルトを採用しました。(※ザイロンは東洋紡の商品名)またVベルト冷却の為の外気吸入性と防水性を両立させた新設計Vベルトケースを採用し優れた信頼性を確保しました。

4)高効率小型マグネトー採用
 FIおよびH4-2灯同時点灯採用による必要電力量に対応し、フェライト系高効率小型マグネトーを採用しました。新磁気回路採用および構成部品の寸法・形状・材質の最適化によって、発電中のロス低減が可能となり、余裕のある発電容量を確保しました。

5)エア・インダクション・システム、酸化触媒による優れた環境性能
 排出ガスの未燃焼成分を再燃焼させ、排ガスを浄化するエア・インダクション・システムを採用しました。ここで浄化した排出ガスから、さらに有害物質を取り除くために、ハニカム触媒をエキパイ後部に装着しています。これらの浄化作用により、優れた環境性能を実現しました。


■車体関係

1)優れた剛性バランスを実現した新フレーム

 優れた走行性の基本となるフレームは、ヤマハ独自の“CFアルミダイキャスト”技術によるフレームの中央と、中空金型鋳造による前方フレームを溶接する2分割構造を採用しました。各ディメンジョンとの相互最適化により優れた車体剛性バランスを達成しました。
 なお、“CFアルミダイキャスト”技術は、真空状態に近い金型にアルミ溶湯を高速で流し込み凝固させる独自の工法で、従来の高圧ダイキャストでは製造が難しいと言われた大きなサイズのダイキャスト製造が可能です。また形状自由度も広く、ワイドな車体骨格設計が可能で、余裕の収納性にも貢献しています。

2)滑らかな走行性を引き出すリンク式エンジン懸架
 信頼性とスペース効率に優れるユニットスイングは、リンク式エンジンマウント方式を採用。スイング部を支えるリンク内に、衝撃吸収用の減衰ロッドを配した構造で、作動時のエンジンの挙動低減を図りました。1軸バランサーの効果も加わり特に高速走行、加速時などで低振動で上質な走行性を達成しています。

3)快適な乗り心地を引き出す前後サスペンション
 タンデム乗車での快適な走行性を支える前後サスペンションを採用した。41 mm径のフロントフォーク、35 mm径のステアリング部、107mmクッションストロークなどの相互最適化で優れた乗り心地を実現しました。アンダーブラケット軸受けはテーパーベアリングを採用し滑らかなハンドリングを実現しました。
 またリアサスペンションはロッド径12.5 mmの大型サイズを採用、ホイールトラベルは余裕の104 mmを確保し快適な乗り心地を実現しました。

4)前14、後13インチタイヤ設定、及び新デザインのアルミ軽量ホイール
 優れた走行性を実現するため、前輪120/80-14 M/C、後輪は150/70-13 M/Cサイズを採用し、またホイールはリム部裏側に抜き加工を施し軽量化と最適な強度バランスを達成しました。

5)前輪ダブルディスクブレーキ採用
 優れた走行性に呼応して前輪はダブルディスクブレーキ(有効径237mm)を採用し、キャリパー剛性やパッド材質、レバー比などとの最適化で優れた操作フィーリングとストッピングパワーを実現しています。またリアには有効径233mmのディスクブレーキを採用しました。

6)最新のエアマネジメント技術を投入したスクリーン&カウル及びボディ
 カウリングとスクリーンは最新の流体解析技術で開発し、優れたライダープロテクション効果とエアマネジメントを高次元で調和させました。カウルとスクリーン間に隙間を設け走行中に風の流れをマネージメントし、ライダー及びタンデムライダーへの風の巻き込みを押さえ、風きり音の少ない優れた快適性を実現しています。
 またボディデザインは、水平基調の“ローアングル&ロングボディ”の中に、“走行革新”と“快適性”を主張しています。フロントマスクは、逆三角形イメージに一目でマジェスティ・シリーズと分かる新デザインとなっている。リア廻りは、エアがスムーズに流れるイメージを演出しました。タイヤの曲面に沿ったリアフェンダー廻りの処理も加わり、個性的なリアビューとなっています。

7)優れた視認性を確保するヘッドライト
 夜間走行や薄暮時での安心感と被視認性を大幅に向上した2灯同時点灯(ロー&ハイビームとも)H4バルブ採用ヘッドライト(60W/55W)、などを採用しました。

8)大容量収納スペース
 新フレーム採用とスペース効率の最適化により、シート下メイントランクは約60L容量の収納力を確保しました。フルフェイスヘルメット2個またはフルフェイス1個+A3版のバッグ収納可能です。フロントインナーボックスはレインスーツ2着を収納できる容量を確保しました。
 また、腰をサポートするバックレスト装着のシングルシートは、5段階に調整が可能である。また前後シートはセパレートタイプで、リアシートへの荷物積載時でもメイントランクの開閉が出来る親切設計となっています。

9)外気温表示機能付きメーターなど、その他の特徴
 このほか、(1)ヤマハ独創のシートオープン機能付きリモコンキーシャッター(アンサーバック機能付き)、(2)タコメータ付きマルチファンクションメーター(液晶表示で水温計、外気温表示などが可能)、(3)14L燃料タンク、(4)ナイロン樹脂製(レニー樹脂)グラブバー、(5)タンデムライダーが足を置きやすいフートボード、(6)LEDテール&ストップランプ、などを採用しました。



ヤマハスクーター「グランドマジェスティYP400G」主要諸元

 型式/エンジン型式  BC-SH04J/H320E
 全長×全幅×全高  2,230 mm×780 mm×1,380mm
 シート高  750mm
 軸間距離  1,565mm
 最低地上高  120mm
 乾燥重量/装備重量  203kg/219kg
 舗装平坦路燃費  30.0km/L(60km/h)
 原動機種類  水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ
 気筒数配列  単気筒
 総排気量  394cm3
 内径×行程  83.0mm×73.0mm
 圧縮比  10.6:1
 最高出力  24kW(33PS)/7,250r/min
 最大トルク  34N・m(3.5 kgf・m)/6,000 r/min
 始動方式  セル式
 潤滑方式  強制圧送ウェットサンプ
 エンジンオイル容量  1.7L
 燃料タンク容量  14L
 燃料供給  電子制御燃料噴射式
 点火方式  T.C.I.式
 バッテリー容量/種類  12V-8Ah/GT9B-4
 1次減速比/2次減速比  2.214/2.733
 クラッチ形式  乾式内拡重錘式
 変速機形式  Vベルト式無段変速
 変速比  2.38~0.892
 フレーム形式  バックボーン
 キャスター/トレール  27°00′/100mm
 タイヤサイズ (前/後)  120/80-14 M/C 58S/150/70-13MC 64S
 ブレーキ形式 (前/後)  油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック式/ユニットスイング式
 ヘッドライト  ハロゲンバルブ/12V 60W/55W×2


ヤマハスクーター「グランドマジェスティYP400G」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP400G」

661,500円
(本体価格630,000円/消費税31,500円)

※沖縄を除く。メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。


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