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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

2004年12月期・本決算の概要について -中期経営計画「NEXT50」の目標数字を大きく上回る-

2005年02月08日発表

連結業績について

・12ヶ月換算で実質的に6年連続の増収・4年連続の増益、3年連続の増配

 当社の2004年12月期・本決算は、売上高10,120億円、営業利益701億円、経常利益704億円、当期純利益382億円となりました。本業績は、決算期を3月から12月に変更したことに伴い、欧州・アジア等は12ヶ月間、日本・北米等は9ヶ月間が対象となる変則9ヶ月決算となりましたが、売上高で1兆円、営業(経常)利益で700億円を上回り、前期(12ヶ月間)に迫る業績となりました。
この好業績を反映し当期の配当金は、3年連続の増配となる年間14円とする案を定時株主総会に上程します。なお為替レートは、USドル109円(5円の円高)、ユーロ133円(5円の円安)で推移しました。


 なおご参考として2004年1~12月の12ヶ月換算数字(2004年12月期業績+2004年1~3月の実績)では、売上高11,768億円、営業利益888億円となります。前期(2003年4月~2004年3月)との比較では、売上高は15.3%増、営業利益は21.4%増となり、実質的に6年連続の増収、4年連続の増益で過去最高となります。なお為替レートは、USドル108円(6円の円高)、ユーロ132円(4円の円安)で推移しました。


 事業セグメント別の売上高は、二輪車事業が5,808億円(12ヶ月換算では前期比18.9%増の6,373億円)、マリン事業が1,779億円(同8.2%増の2,272億円)、特機事業が1,632億円(同8.9%増の1,976億円)、その他事業が900億円(同23.5%増の1,146億円)となります。12ヶ月換算において全事業で売上が伸長したことになりますが、二輪車事業では、アジア地域に加え欧米での伸長、マリン事業は船外機の伸長、特機事業はATV(四輪バギー車)の伸長に加え、新規領域のサイド・バイ・サイド・ビークルの増販、その他事業はIM(産業用ロボット)事業が売上伸長したことになります。


 事業セグメント別の営業利益は、二輪車事業が219億円(12ヶ月換算では前期比21.3%増の262億円)、マリン事業が140億円(同22.4%増の202億円)、特機事業が228億円(同6.4%増の266億円)、その他事業が115億円(同57.4%増の159億円)となり、12ヶ月換算において、全事業で営業利益が伸長したことになります。また、12ヶ月換算での営業利益は、販売管理費の増加(△375億円)や為替影響(△104億円)の減益要因を、売上増に伴う荒利増(+504億円)、原価低減(+95億円)や商品構成の変化等(+37億円)でカバーし、実質過去最高となりました。また、連結子会社数は96社(前期末比1社減)、持分法適用会社数は51社(前期末比10社増)となります。

中期経営計画「NEXT50」の総括-売上・利益・有利子負債等、計画を大きく上回る

 「NEXT50」は、為替変動に左右されない企業体質を目指し「利益志向」を掲げ、「成長性確保」「収益力向上」「財務体質強化」を経営課題として取り組んできました。特に二輪車・ATV・船外機・IMの各事業が業績を牽引するとともに、システムサプライヤー体制によるコストダウン効果や不採算事業の改革等により、2004年12月期の業績(12ヶ月換算)は、中期最終目標に比べて、売上高は12%増の11,768億円、営業利益は、26.9%増の888億円、自己資本比率は9.5ポイント増の38.3%、有利子負債は794億円減の1,206億円となり、経営計画を大きく上回ることができました。なおこの成果により財務体質は大幅に強化され、格付けが向上しました。

今後の経営について

・新中期経営計画“NEXT50-PhaseII”について

 当社は、「NEXT50」に続く2005年1月~2007年12月までの3年間を対象とした新中期経営計画「NEXT50-PhaseII」を策定しました。NEXT50-PhaseIIは、NEXT50の第二段階と位置づけ、利益体質を確固たるものとするとともに、これまでの改革の勢いを加速させ、成長性と収益性の更なる向上を目指すものです。
 その成果として、新中期経営計画終了の3年後には、連結売上高1兆4,500億円、連結営業(経常)利益1,200億円、経常利益率8.3%、ROE14.7%、自己資本比率48.3%、有利子負債500億円(実質ベースでゼロ)を目標とします。

<基本方針>
 基本方針は、NEXT 50で培ってきた「利益体質」に加え、「価値」「収益」「成長」のバランスの取れた事業戦略を進め「オンリー・ワン ブランド」となることを目指します。
 具体的には、ヤマハらしい「差別化価値の追求」の上に、安定基盤の確立に向けた「利益志向の継続」と積極的な「成長機会の取り込み」に取り組むことで、株主・顧客・社員・社会等の
ステークホルダーへの貢献と感動創造企業としての価値提供を果たしてまいります。

<経営課題>

(1)

価値(差別化価値の追求)
「ブランドを軸とした顧客への提供価値の拡大」「CSR(企業の社会的責任)の推進による社会的価値の維持・拡大」「株主価値の拡大」「SMART改革の推進等による人と組織の活性化」の4つの課題に取り組み、当社の成長と収益の土台をさらに強固にしていきます。

(2)

収益(利益志向の継続)
NEXT50の利益志向を継続し、「欧米市場での安定的収益の拡大」「IM事業での高収益維持と拡大」「システムサプライヤー体制の推進によるコストダウンの継続・強化」「日・米・欧・アジアなどでの高付加価値マーケティングの展開」を推進していきます。

(3)

成長(成長機会の取り込み)
収益基盤を確固たるものとした上で、「アセアン二輪車事業の更なる拡大」「ブラジル・インド・中国の基盤再構築とロシア市場の開拓」「バイオ事業や電動ビークルを始めとする新規ドメインでの事業化推進」など成長機会を積極的に取り込んでいきます。

次期連結業績は、過去最高の売上高・営業利益を更新

 2005年12月期の連結業績見通しは、売上高12,300億円、営業利益900億円、経常利益900億円、当期純利益470億円を計画しています。
12ヶ月換算の前期比では、売上高4.5%増、営業利益1.4%増となり、売上高は7年連続の増収、営業利益は5年連続の増益で、過去最高を更新する見込みです。
なお、通期の為替レートは、1ドル102円(前期比6円の円高)、1ユーロ133円(前期比1円の円安)の設定です。

>> IR情報「決算資料」へ


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