当社の2004年12月期・本決算は、売上高10,120億円、営業利益701億円、経常利益704億円、当期純利益382億円となりました。本業績は、決算期を3月から12月に変更したことに伴い、欧州・アジア等は12ヶ月間、日本・北米等は9ヶ月間が対象となる変則9ヶ月決算となりましたが、売上高で1兆円、営業(経常)利益で700億円を上回り、前期(12ヶ月間)に迫る業績となりました。
この好業績を反映し当期の配当金は、3年連続の増配となる年間14円とする案を定時株主総会に上程します。なお為替レートは、USドル109円(5円の円高)、ユーロ133円(5円の円安)で推移しました。
なおご参考として2004年1~12月の12ヶ月換算数字(2004年12月期業績+2004年1~3月の実績)では、売上高11,768億円、営業利益888億円となります。前期(2003年4月~2004年3月)との比較では、売上高は15.3%増、営業利益は21.4%増となり、実質的に6年連続の増収、4年連続の増益で過去最高となります。なお為替レートは、USドル108円(6円の円高)、ユーロ132円(4円の円安)で推移しました。
事業セグメント別の売上高は、二輪車事業が5,808億円(12ヶ月換算では前期比18.9%増の6,373億円)、マリン事業が1,779億円(同8.2%増の2,272億円)、特機事業が1,632億円(同8.9%増の1,976億円)、その他事業が900億円(同23.5%増の1,146億円)となります。12ヶ月換算において全事業で売上が伸長したことになりますが、二輪車事業では、アジア地域に加え欧米での伸長、マリン事業は船外機の伸長、特機事業はATV(四輪バギー車)の伸長に加え、新規領域のサイド・バイ・サイド・ビークルの増販、その他事業はIM(産業用ロボット)事業が売上伸長したことになります。
事業セグメント別の営業利益は、二輪車事業が219億円(12ヶ月換算では前期比21.3%増の262億円)、マリン事業が140億円(同22.4%増の202億円)、特機事業が228億円(同6.4%増の266億円)、その他事業が115億円(同57.4%増の159億円)となり、12ヶ月換算において、全事業で営業利益が伸長したことになります。また、12ヶ月換算での営業利益は、販売管理費の増加(△375億円)や為替影響(△104億円)の減益要因を、売上増に伴う荒利増(+504億円)、原価低減(+95億円)や商品構成の変化等(+37億円)でカバーし、実質過去最高となりました。また、連結子会社数は96社(前期末比1社減)、持分法適用会社数は51社(前期末比10社増)となります。
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