当社が、新中期経営計画で掲げる基本方針、経営課題、数値計画、株主還元の考え方と基本戦略は以下の通りです。
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基本方針 |
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利益体質に加え、「価値」「収益」「成長」のバランスをとり、「オンリー・ワン ブランド」を目指す。 |
2. |
経営課題 |
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(1)価値(差別化価値の追求) |
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独自技術による差別化価値の創造 |
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ブランド価値とマーケティング戦略 |
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(2)収益(利益志向の継続) |
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欧米事業の安定的収益拡大 |
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IM事業の高収益維持と拡大 |
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コストダウン継続と強化 |
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高付加価値マーケティングの展開 |
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(3)成長(成長機会の取り込み) |
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アセアン二輪車事業の拡大 |
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BRICs市場の開拓・基盤確立 |
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新規ドメインでの事業化推進 |
3. |
数値計画 |
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USドル105円、ユーロ128円を前提為替レートとした2007年12月期の連結業績数値目標を以下の通りとします。 |
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連結売上高 |
:1兆4,500億円(2004年12月期の12ヶ月換算比27%増) |
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連結営業利益 |
:1,200億円(同36%増) |
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連結経常利益 |
:1,200億円(同37%増) |
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経常利益率 |
:8.3% |
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ROE |
:14.7% |
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自己資本率 |
:48.3% |
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有利子負債 |
:500億円(預貯金との相殺後、実質ベースでゼロ) |
4. |
株主還元の考え方 |
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明確な配当政策の開示・実行 |
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株主還元絶対額の増加 |
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業績を反映した配当実施 |
5.基本戦略
新中期経営計画の基本戦略は、ヤマハらしい「差別化価値の追求」の上に、安定基盤の確立に向けた「利益志向の継続」と積極的な「成長機会の取り込み」に取り組み、成長性と収益性の更なる拡大を目指していきます。
具体的には、差別化価値の追求として、独自技術による差別化価値の創造に加え、ブランド戦略とマーケティング戦略に取り組み、顧客価値の創造・拡大を目指します。
利益志向の継続は、欧米での二輪車・船外機・ATV等の各事業に加え、IM事業での収益拡大やシステムサプライヤー体制の推進によるコストダウンの継続、高付加価値マーケティングの展開などで推進してまいります。
成長機会の取り込みは、今後とも需要拡大が予測されるアセアン二輪車事業の更なる拡大に加え、ブラジル・インド・中国の基盤再構築とロシア市場の開拓、そしてバイオ事業や電動ビークルなどの新規ドメインでの事業化推進等で実現してまいります。
また設備投資においては、価値・収益・成長の3つのテーマに対して積極的な投資を行い、新中期3ヵ年の合計で、前中期比較で約60%増となる2,100億円を計画しています。
なおCSR(企業の社会的責任)の遂行、コーポレートガバナンスの強化、人と組織の活性化を当社の持続的成長を図るための土台とし、その確実な実施によりステークホルダーへの貢献と感動創造企業としての価値提供を果たしてまいります。
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