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中期経営計画『NEXT50』の『成長戦略推進』に繋がるコア技術を採用 「CFアルミダイキャストフレーム」「DiASilシリンダー」「FI」を採用した大型スクーターを発売

2004年01月19日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、2004年3月3日に日本国内向けに発売する大型スクーター 『グランドマジェスティ YP250G』において、車体にCFアルミダイキャストフレーム、エンジンにDiASil(ダイアジル)シリンダーおよびFI(電子制御燃料噴射システム)など3つの新技術を採用致します。
※CF = Controlled Filling 、FI = Fuel Injectionの略です。

 当社は、中期経営計画『NEXT50』の経営課題のひとつとして、『成長戦略の推進』を掲げ、既存事業の競争力強化と、将来的に大きく育てる新規事業の基盤づくりに向けた技術開発を推進しています。
特に、既存事業の主力である二輪車事業においては、「エキサイティングパフォーマンス&スタイリッシュデザインNo.1」を旗印に「"走り"の追求」「デザインへのこだわり」「環境対応」をテーマとして取組んでおり、これを具現化する技術として、「アルミ技術」を軸に、「FI技術」「コンポーネント技術」「電動技術」を重点化しています。

この「アルミ技術」と「FI技術」を随所に採用したモデルが、『グランドマジェスティ YP250G』であり、採用した技術の具体的な内容は、

(1)

冷却性・コンパクト化・リサイクル性に優れたヤマハ独自のDiASil(ダイアジル / オールアルミ製のメッキレス&スリーブレス)シリンダーを当社製品として初めて採用。従来の鋳鉄ライナー使用のアルミシリンダーと比較して冷却性が60%アップ、30%の軽量設計が可能となりました。

(2)

欧州の主要モデルである『YZF-R6』や『FZ6』に採用したCFアルミダイキャストフレームを250ccスクーターとして初めて採用。「薄肉」かつ「大物」のアルミ部品の生産が可能となることで、フレーム部分の部品点数の削減(従来モデル比で2分の1以下)が実現でき、モデル全体に占めるアルミ使用率も30%と従来モデル比で10%向上しました。

(3)

優れた吸気効率とレスポンスを両立させるために、『YZF-R1』『YZF-R6』などに採用して定評のサクションピストン併用FIを採用。優れた信頼性を実現しました。



 当社は、車体フレームやDiASilシリンダーなど『CFアルミダイキャスト技術』を二輪車のみでなく、ATV(四輪バギー)やスノーモビルなどにも積極的に採用しており、今後も船外機など幅広い分野の製品に順次採用していきます。さらに、車体やシリンダーに引き続き、リサイクル性が高く環境負荷の少ないアルミ材を活用した環境技術の開発を、次世代のモノづくりに貢献できる新技術として推進します。また、FIについては、小型モデルに最適なFIシステムの採用モデルを順次拡大し、2007年までに大型領域も含めて、全モデルへの搭載を目指します。


ヤマハ"DiASilシリンダー"




CFアルミダイキャスト技術を採用したメインフレーム


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