ヤマハ発動機株式会社は、これまで当社グループ内に分散していた車イス事業の開発・製造・販売・サービスの各機能を集約し、2003年4月より、その事業主体を表面実装機などの産業用ロボットの開発・製造・販売を行うIMカンパニー内に全面移管しました。
これに伴い、当社電装関連の開発・製造子会社である(株)モリックより 開発と製造の機能、国内販売を統括するヤマハ発動機販売(株)より販売とサービスの機能をIMカンパニーに移管しました。
このたびの移管の狙いは、
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これまで分散していた製造・販売・開発・サービスの機能が一体化することで、お客様の満足度を更に向上させる自己完結型の事業を目指す。 |
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IMカンパニーが目指す『お客様とのジャストフィットソリューションNo.1』の方針を「人にやさしいインタラクションNo.1」として位置付けている車イス事業にも取り入れ、市場密着型の商品開発、販売、サービスを目指す。 |
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産業用ロボットの開発、製造で育ててきた制御技術と電動車イスでの開発技術を融合し、更なる技術開発力を向上させる。 |
当社は、福祉分野への貢献や高齢化社会への対応の一環として、1995年より当社独自の制御技術や駆動技術などを応用して車イス事業に取組んでいます。
現在、商品ラインナップは、手動車イスを電動化する電動ユニット「JW-I」、パワーアシストシステムを応用した電動補助ユニット「JW-II」と電動ハイブリッド介助用車イス「タウニィパス」の3種類があり、介護保険対象品および補装具認定品となっています。
なお販売は、国内は福祉関連の販路を通し年間約3,500台、海外はユニットのOEM供給を年間約1,200台であり、事業規模は年間約10億円です。
現在、車イス市場(手動・電動)は約330億円の規模ですが、今後は高齢化社会の到来や福祉の質向上においてさらなる需要拡大が見込まれます。そこで当社は、このたびの移管を機に、IMカンパニー内で車イス事業を再構築し、障害者の生活の質向上や高齢者の行動範囲拡大の一助として、障害者や高齢者の移動ニーズにあった製品開発と 販売・サービスを提供します。
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