ヤマハ発動機株式会社は、2003年1月1日より、プレジャーボートや漁和船の推進動力源である船外機を主力商品としたマリンエンジン事業を社内カンパニー化し、
「MEカンパニー」としました。社内カンパニー化の目的は、現在の事業部制より自立性の高い、幅の広い権限を持たせることで、変化の激しい経営環境に対するスピーディーな事業運営と、より一層の市場競争力の強化と商品開発力の向上を図るためです。
MEカンパニーの組織は、当社でマリンエンジンの商品企画や営業統括を担う 「マリンエンジン事業部」とマリンエンジン製造子会社である「三信工業株式会社」
(静岡県浜松市・代表:佐藤晋彌)を中核とし、製造・販売・開発・購買などの一貫した事業体制とすることで、市場環境の変化に機動的な事業運営を行える組織としました。
なお、社内カンパニー化にあたり、MEカンパニーは、当社WV事業を一部門として吸収し、また、小型船外機の製造子会社であるヤマハ熊本プロダクツ株式会社を子会社として位置づけます。これにより、MEカンパニーは、売上高1,200億円、従業員数1,709人、年間出荷台数が約32万台規模のカンパニーとなります。
なお、マリンエンジン事業は社内カンパニーとなることで、設備投資や経費管理、財務・人事・組織の運営、業務執行に関して必要とされる稟議の決済権等の権限について、現在よりも拡大または委譲され、事業運営の自由度が大幅に高まる経営組織体制となります。
今後、世界の船外機総需要は横ばい傾向と見られていますが、そのなかでも社内カンパニー化により収益拡大に向け、意思決定のスピード向上とともにモノづくり改革、SCM活動によるコストダウンを推進し、市場競争力、商品開発力の強化を図ってまいります。
当社船外機事業は、1960年に7馬力の船外機「P‐7G/K」を生産して以来、海水などの過酷な条件での使用に長時間耐えうるマリンエンジンの開発に改良を重ね、現在では、優れた防錆・防食・耐久性を特徴とする2馬力~250馬力までの2ストローク船外機全26機種、2.5馬力~225馬力まで4ストローク船外機全16機種のラインナップを取り揃えています。特に、米国EPA(環境保護庁)が定めた2006年排ガス規制値をクリアした大型船外機(Z200N、F200AやF225A)の開発や生産体制(三信工業・ヤマハ熊本プロダクツ・MBK)の拡充により、環境規制も追い風となり、当社のマリンエンジン事業は世界市場が低迷するなかでも大きく出荷台数を拡大し、当社業績に大きく貢献している事業です。 |
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MEカンパニーの概要 |
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会社名 |
ヤマハ発動機株式会社 MEカンパニー |
所在地 |
静岡県浜松市新橋町1400番地 |
代表者名 |
佐藤 晋彌(さとう しんや) |
従業員数 |
1,709名(2003年1月1日現在) |
事業内容 |
船外機及びマリンエンジン・小型船舶用ディーゼルエンジン、その他部品の製造・販売・開発・購買 |
事業規模(計画) |
1,200億円(2003年3月期) |
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三信工業株式会社の概要 |
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会社名 |
三信工業株式会社 |
所在地 |
静岡県浜松市新橋町1400番地 |
創立 |
1960年2月22日 |
代表者名 |
佐藤 晋彌(さとう しんや) |
資本金 |
6.6億円(ヤマハ発動機株式会社は99.4%出資) |
従業員数 |
1,260 名 (2003年1月1日現在) |
事業内容 |
船外機及びマリンエンジン・小型船舶用ディーゼルエンジン、その他部品の製造・開発・購買 |
事業規模(計画) |
1,000億円(2003年3月期) |
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