台湾・二輪車合弁子会社で日本国内向けスクーターをラインオフ
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ヤマハ発動機株式会社の二輪車合弁子会社である「ヤマハモーター台湾株式会社」(台湾山葉機車工業股イ分有限公司/総経理:松尾光明、所在地:台湾中歴市)は、2002年12月2日、日本向けスクーターのラインオフを行ない、量産を開始しました。当社の日本国内のスクーターは、従来から台湾で生産していた100cc、125ccのモデルに加え、スクーター全体の約90%を占める50ccモデルを含め、今後2年をかけ約13万台規模を順次台湾へ生産移管いたします。 なお、台湾における日本向けスクーターの生産は2003年度約7.5万台、2005年度には約13万台を計画しています。 この度ラインオフしたスクーターは既に日本国内で販売している、リモコン、Gロック、ディスクブレーキ等の高機能な装備をもつ「ジョグ」で、日本国内での販売は2003年1月からを計画しており、価格は従来の製品に比較し約1~2割程度安価となる予定です。当社は台湾でのスクーター量産で、世界一厳しい排ガス規制に対応できる技術開発部門や、国際的な品質基準をクリアした製造部門での生産に加え、生産の集約による効率の向上やコストの削減等により、高機能、高品質なモデルを求めやすい価格で提供していきます。 台湾のスクーター総需要は年間約64万台で、世界で最もスクーターの普及率が高い「スクーター先進国」といえ、ヤマハ製スクーターのもつ「スポーティでスタイリッシュなデザイン」と「高いエンジン性能」が若者を中心に好評を得ています。この度の日本国内向けスクーターの量産開始は、こうした実績をもつ台湾のR&D機能を最大限に開発・生産に活かし、ヤマハらしいものづくりで「高品質」と「低価格」を両立させ、日本市場へ投入するものです。 当社では、基幹事業である二輪車事業の国際競争力の強化として、「良いものを安く」スピーディーにつくることを目指した「ものづくり改革」に取り組んでおり、今後も、グローバルな視点での生産レイアウトの見直しや、コンポーネントやシステムを幅広く見直す開発・生産プロセス改革を推進していきます。 「ヤマハモーター台湾株式会社」は、昨年50cc~125ccのスクーターを台湾国内外向けに約23万台製造しており、この度の日本向けスクーター生産に伴い、今後の年間生産は、生産能力を最大限に活用した約35万台の規模となります。
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