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新中期経営計画「NEXT50」の達成に繋がるコア技術 「小型4サイクル用フュエル・インジェクション」の開発と実用化について 軽量・コンパクト・低価格を実現

2002年9月18日発表


ヤマハ発動機株式会社は、二輪車の環境対応技術として、軽量・コンパクト・低価格の「小型4サイクル用フュエル・インジェクション(以下FIと表記)」を愛三工業株式会社 (本社:愛知県大府市、社長:小西正巳)と共同開発し、その第一弾として、台湾市場に導入する小型スクーターに採用します。

 採用モデルは、今年9月より台湾で製造・販売する「マジェスティ125FI」であり、世界で最も厳しい台湾での二輪車4期排ガス規制をクリアーする環境性能と低燃費性を有するとともに、優れた走行性能を併せ持つ魅力ある商品を実現しました。
なお、この「小型4サイクル用FI」の開発は、本年4月に発表した新中期経営計画「NEXT50」の経営課題の一つである「成長戦略の推進」に繋がるコア技術です。

 燃料供給量を電子制御するFIは、触媒との相乗効果で排ガス浄化効果が優れ、現在、四輪車や大型二輪車に多く実用化されています。しかし、部品点数の多さと車両レイアウトの複雑化などの課題があり、小型の二輪車用として普及させるには、一層の軽量化と小型化に加え低価格が要求されていました。

当社は、「小型4サイクル用FI」の開発に当たり、「ハードウェアの簡略化」と「シンプルなソフトウェア」を開発目標に掲げるとともに、愛三工業株式会社との共同開発で製品化に至りました。その概略は、
(1) 従来システムでは多く装備されているセンサーの数の削減(従来最大8→今回4)、
(2) ポンプ・レギュレータ・フィルターのモジュール化(一体設計)による配管の削減、
(3) 従来比50%容積となる小型タイプのインジェクターの採用等です。

 なお、当社では、この「小型4サイクル用FI」の導入について、このたびの台湾向けの「マジェスティ125FI」を皮切りに順次低排気量モデルへも採用を拡大してまいります。
また、当社の海外拠点での採用も順次拡大し、環境規制に対応した低価格で魅力ある製品づくりを目指していきます。
 なお、今後とも当社は、排ガスなどを低減させるFIシステムなどのディバイスの開発を推進し、他企業とのコラボレーションも視野に入れながら、次世代のモノづくりに貢献してまいります。


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