本文へ進みます

新中期経営計画「NEXT50」の達成に繋がるコア技術 「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」の実用化について 次世代のモノづくりに貢献するアルミ環境技術

2002年9月11日発表


 ヤマハ発動機株式会社は、環境対応とコスト低減など「次世代のモノづくり」に貢献するアルミ環境技術として、薄肉かつ大物のアルミダイキャスト部品を量産化できる新しい生産技術「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」を開発し、このたび、初めて二輪車の車体部品に採用しました。
 採用モデルは、9月18日から開催される「インターモト ミュンヘン2002」に出展する2003年スーパースポーツモデル『YZF-R6』であり、この「CFアルミダイキャスト技術」の採用により、操縦安定性、乗り心地の向上、高いデザイン性など、より魅力ある商品へのモデルチェンジが達成されました。なお、この「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」は、本年4月に発表した新中期経営計画「NEXT50」の経営課題の一つである「成長戦略の推進」に繋がるコア技術です。

 この「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」をリヤアームとリヤフレームに採用した「YZF-R6」は従来モデルに比べ、「生産コストの削減」、「設計及びデザインの自由度拡大」において大きな成果を実現できました。

(1)特に、生産コストの削減においては、新技術を採用することで、従来との比較で、大幅な部品点数の削減(リヤフレーム:25→1点、リヤアーム:13→4点)が可能となりました。これに伴い溶接工程および製造人員も大きく減少することとなり、約30%以上の生産コストの低減を達成しました。なお、このコスト削減は、新中期経営計画で示した製造コスト30%削減(新機種)という経営課題を具現化したものです。
(2)また、「薄肉」かつ「大物」のアルミ部品のダイキャスト生産が可能となることから、設計及びデザインにおいては、滑らかな曲面や形状など車体設計の自由度が大幅に向上しました。今回のリヤアーム・リヤフレームは、それぞれの機能・強度にあわせて最適の肉厚で設計が可能となり、また、従来では不可能だった優れたデザイン性を実現しました。

 当社では、この「ヤマハCFアルミダイキャスト技術」の導入について、二輪車では、「YZF-R6」を手始めにその他のスーパースポーツバイクや大型スクーターにも採用を拡大し、更にスノーモビルや船外機などの幅広い分野の製品に、順次採用していきます。
 また、本技術は生産技術の移転が容易なダイキャスト生産のため、今後、当社の海外拠点での採用を順次拡大し、魅力ある製品づくりとコスト低減の両立を海外工場でも展開していきます。
 なお、今後とも当社は、リサイクル性が高く環境負荷の少ないアルミ材を活用したアルミ環境技術をコア技術と位置付け、車体やシリンダーに続く、次世代のモノづくりに貢献できる新技術の開発を推進します。また、開発・製造・調達が一体となったSyS体制により、品質向上、開発リードタイムの短縮、コスト30%削減を目指したモノづくり改革を実施してまいります。


ページ
先頭へ