アセアン地域での新たな需要開拓を目指す 115cc新エンジン搭載、スクーターの快適性とモペットの走行性を両立させた ヤマハ「NOUVO」(ヌーボ)について
|
ヤマハ発動機(株)は、新設計の空冷OHC単気筒115ccオートマチックエンジンを、新設計フレームに搭載し、"スクーターの軽快性とモペットの走行性"を兼ね備えた新ジャンルのコミューター、ヤマハ「NOUVO(ヌーボ)」をこのほど新開発しました。マレーシア、インドネシア、タイなどのアセアン各国市場において、'02年4月より順次導入し、アセアン地域での新たな需要開拓を目指します。本モデルは、当社の「新中期経営計画('02年4月から3ヵ年)」に基づくアセアン向け製品の第一弾となります。 ヤマハ「NOUVO(ヌーボ)」は、扱いやすい新開発オートマチックエンジン、優れた走行性を引出す新型フレーム、ヘルメット収納スペース、前後大径16インチホイール採用などが特徴で、アセアンのユーザーニーズを随所に反映させたモデルです。製品名の「NOUVO」は、フランス語「Nouveau」(新しい)からの造語で「新しい乗り物」「未来の乗り物」を意味します。なお、本モデルは、アセアン域内での部品の相互補完を軸に、生産の分業体制のもとに行なわれます。
≪市場背景と商品の概要≫ 東南アジアの二輪車総需要は、1999年に年間約220万台規模でしたが、近年好調に推移し、'01年は約340万台規模となりました。'03年には430万台規模への成長が見込まれています。主力は100cc~125ccのモペット(アンダーボーンフレームタイプ)型で、通勤、ビジネスなど様々な用途で使われ、今後も市場の中心になると見込まれます。また、市場では4スト志向が強く"新デザイン!高品質!乗り易さ!"というニーズを集約した次世代コミューター登場への期待が強くなっています。 こうした背景下、ヤマハ「NOUVO(ヌーボ)」は、"ベーシック・アセアン・コミューター"をコンセプトに、徹底的な市場調査を通じてユーザーニーズをおり込み、次世代コミューターとして開発にあたった製品です。具体的には【モペットのもつ安心感、機動性、経済性】という特色と【スクーターのもつ利便性、快適性、ファッション性】というふたつの要素の高次元での融合を主眼とし、随所に独創の技術を投入。新ジャンルコミューターを誕生させ、アジア発のワールドモーターサイクルと呼べる質感、外観の作り込みを具現化しました。 当社は、'05年の創立50周年に向け企業体質を更に強固なものとし、次の半世紀での飛躍を図るための基盤構築を目指した3ヵ年('02年4月~'05年3月)の新中期経営計画「NEXT50」を策定しています。これは(1)既存事業の収益力向上、(2)中国・インド・アセアン諸国での二輪車事業の基盤固め、(3)成長戦略の推進、(4)財務体質強化などが骨子となりますが、今回の「NOUVO(ヌーボ)」は、上記「アセアン諸国での二輪車事業の基盤固め」を具現化する製品の第一弾となっています。 ≪主な特徴≫ 開発にあたっては、上記コンセプトに基づき、オートマチックエンジンを搭載する新しいコミューターのカタチを追求し、(1)モペットと同様レベルの走行性の具現化、(2)スクーターレベルの快適性、(3)斬新で個性的な外観などを主眼に技術開発を行ないました。
|