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世界11カ国からヤマハサービスマンが参集し、総合サービス力を競いあった ヤマハ二輪メカニックコンテスト世界大会について (「YAMAHA World Technician GP 2002」)

2002年4月16日発表


 ヤマハでは、世界各国のヤマハ二輪サービスマン(ディーラー・販売店メカニック)を対象としたヤマハ二輪メカニックコンテスト世界大会、「YAMAHA World Technician GP 2002」をさる4月5日(金)、静岡県磐田市のヤマハ本社にて開催しました。今大会は、国際的規模での初のメカニックコンテストとなるものです。昨'01年3月の開催概要決定以降、世界15カ国約1500名参加の予選を通過した11カ国・17名の優秀ヤマハサービスマンが集いサービス技術力を競いました。

 コンテストの内容は、(1) 二輪整備学科、(2) 二輪整備実技、(3) 計測、(4) 接客の4つの種目からなり、その総合成績を争い、その結果優勝はビート・バックハルターさん(バークホーラー・モトス/スイス)、2位に高橋卓也さん(YSP福生東/東京)、3位にはマーク・スリヴァンさん(バイク・ビズ/オーストラリア)とリン・ギュホンさん(イーリー・オート/台湾)が選ばれました。

 この大会は、《One to One Service~ひとりひとりのお客様とのより良い関係づくり》をテーマとしてヤマハが2000年より推進している「グローバルサービス教育中期計画」に基づく活動のひとつです。世界のヤマハサービスマンの技術向上とヤマハグループの意識高揚を図ることを通じ、お客様への満足度アップを実現することを狙いとして開催されたものです。
 今回は、ベルギー、スイス、フランス、オランダ、カナダ、オーストラリア、日本、台湾、コロンビア、インドネシア、タイ、の11カ国から選抜されたサービスマンが参集しましたが、今後ヤマハでは2年毎の開催を計画しています。この世界大会は、国大会(27カ国)、地域大会(8エリア)を勝ちぬいた上位入賞者約20名を集め開催する予定です。

 なお、国大会の出場資格はYTAブロンズクラス※以上の取得者、地域大会の出場資格は各国大会 上位入賞者。8地域とは、欧州、北米、大洋州、中南米、東南アジア、西アジア、中国・台湾、日本となります。世界大会の出場資格は地域大会の上位入賞者(合計約20名)。世界大会出場経験者は、以降の世界大会には出場できない決まりとなっています。(※YTAとはヤマハの「グローバルサービス教育中期計画」に基づく教育システムです。)


「YAMAHA World Techinical GP 2002」の参加者

「YAMAHA World Techinical GP 2002」の参加者。
今回は15カ国から選抜の17名が参加


《コンテストの概要》
 今回の競技内容は、(1) 技術、商品、業界知識などををチェックする『学科』(50分)、(2) 実車による不具合箇所の修復と総合点検作業の内容を争う『実技』(50分)、(3) ブレーキパッド点検やイグニッションコイル抵抗値計測、バルブクリアランス測定など5項目の測定と判断を争う『計測』(25分)、(4) 店頭での来客対応を模擬的に実演する『接客』(10分)からなり、総合成績で優勝者、2位、3位、優秀賞が選ばれました。

「YAMAHA World Techinical GP 2002」の参加者

各拠点の担当者と参加選手、長谷川社長を囲んで


『学科』
技術、商品、業界知識等をチェックする『学科』
『実技』
修復と総合点検査業の内容を争う『実技』

『計測』
電気系や動弁系の測定を行う『計測』
『接客』
来客対応を実演する『接客』

《上位入賞者の談話》
優勝  ビート・バックハルター
  (バークホーラー・モトス/スイス)
「優勝できて大変光栄です。お世話になったみなさんに感謝します。技術サービスの向上はもちろん、お客さまとのより良い関係作り、満足度向上をめざして自分なりに勉強しモチベーションを高めてきたことが、優勝につながったのだと思います。これからの仕事にいっそうの力をもらいました。帰ったらさっそくトロフィーを店に飾り、お客さまにアピールしたいですね」
優勝 ビート・バックハルター

2位 高橋卓也(YSP福生東/東京)
「こういう大会に参加できたこと、さらには2位という賞をもらえたことは大変うれしく、誇りに思っています。外国の人たちの仕事ぶりを知らないので、自分としては日頃やっていることをそのまま出そうとだけ考えて臨みました。競技が終わっても、学科試験はうまくいったなということくらいでほとんど実感がなく、正直、驚いています(笑)。今後は、この賞に恥じないよう、もっとお客さまに喜んでいただける店づくりを目指したいと思います」
2位 高橋卓也

3位 マーク・スリヴァン(バイク・ビズ/オーストラリア)
「学科試験くらいは自信がありましたが、賞までもらえるとは思いませんでした。実技や接客など、すべての種目に対してお客さまとのやりとりを頭に描いて取り組んだことが、成功につながったと感じています。この賞は自分がこれまでやってきたことは間違いじゃなかったという証しであり、今後の仕事にいっそう自信が持てました。よい機会をくれてありがとう。次回もみなさんに再会できることを楽しみにしています」
3位 マーク・スリヴァン

3位 リン・ギュホン(イーリー・オート/台湾)
「大変驚きました! ありがとうございます。YMT(台湾ヤマハ)が主催するサービスマンの大会に何度も出場しているので、その経験を生かすことができたのだと思います。これからも、お客さまの満足を第一に考えたサービス、販売を行っていくつもりです」
3位 リン・ギュホン


ご参考

世界共通レベルの技術サービス提供を図る
YAMAHA TECHNICAL ACADEMY(ヤマハテクニカルアカデミー)
について


 ヤマハ発動機では、2000年4月より「グローバルサービス教育中期計画」を設定して、その実現へ向けての活動を展開しています。この計画は、ヤマハ本社サービス室と各国サービス部門の連携で、世界何処のディーラーでもヤマハユーザーが均一かつ高い技術サービスを受けられる環境を構築することを目標としたものです。体制の整備終了は2003年末を予定しており、この活動を通じ、お客様満足度の一層の向上を図っていく計画です。

 この「グローバルサービス教育中期計画」の活動は、ヤマハ独自の技術教育システムが特色となっています。このサービスマン育成システムは、「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)と呼び、ここで育成されるサービスマンを主体に、お客様が世界の何処のディーラーでも均一で高品質なサービスを受けられる体制を整備するものです。具体的には、・世界共通の教育資料、・カリキュラム、・資格、・認定制度などを整備し、これを基準に高い技術水準のサービスを提供することを目的としています。
 サービスマンの育成は、1)各国主要代理店主体による教育拠点網の構築、2)各教育拠点のサービス・インストラクターをヤマハ本社が育成、3)各国インストラクターが近隣国の教育拠点でインストラクター教育を受け、自国ディーラーへ教育、4)メカニックコンテスト世界大会の開催(地域別または世界大会)、これら4種の活動が中心となっています。

 また、「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)を核としたこのサービスマン育成システムは、全世界を6地域に分け、ヤマハモーターUSA、ヤマハモーターヨーロッパNV、の2教育拠点を中心に世界10ヵ所の教育拠点を軸に、グローバル網を確立する計画です。なお、これら6地域10拠点の内訳は、(1) アジア地域(ヤマハモーター台湾、YMKI、T.T.C.China)、(2) 欧州(ヤマハモーターヨーロッパNV、MBK)、(3) 中南米(YMDB、INCOLMOTOS)、(4) 北米(YMUS)、(5) 大洋州(YMA)、(6) 日本(ヤマハ発動機販売株式会社)となります。

グローバル教育拠点


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