ヤマハ発動機では、2000年4月より「グローバルサービス教育中期計画」を設定して、その実現へ向けての活動を展開しています。この計画は、ヤマハ本社サービス室と各国サービス部門の連携で、世界何処のディーラーでもヤマハユーザーが均一かつ高い技術サービスを受けられる環境を構築することを目標としたものです。体制の整備終了は2003年末を予定しており、この活動を通じ、お客様満足度の一層の向上を図っていく計画です。
この「グローバルサービス教育中期計画」の活動は、ヤマハ独自の技術教育システムが特色となっています。このサービスマン育成システムは、「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)と呼び、ここで育成されるサービスマンを主体に、お客様が世界の何処のディーラーでも均一で高品質なサービスを受けられる体制を整備するものです。具体的には、・世界共通の教育資料、・カリキュラム、・資格、・認定制度などを整備し、これを基準に高い技術水準のサービスを提供することを目的としています。
サービスマンの育成は、1)各国主要代理店主体による教育拠点網の構築、2)各教育拠点のサービス・インストラクターをヤマハ本社が育成、3)各国インストラクターが近隣国の教育拠点でインストラクター教育を受け、自国ディーラーへ教育、4)メカニックコンテスト世界大会の開催(地域別または世界大会)、これら4種の活動が中心となっています。
また、「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)を核としたこのサービスマン育成システムは、全世界を6地域に分け、ヤマハモーターUSA、ヤマハモーターヨーロッパNV、の2教育拠点を中心に世界10ヵ所の教育拠点を軸に、グローバル網を確立する計画です。なお、これら6地域10拠点の内訳は、(1)
アジア地域(ヤマハモーター台湾、YMKI、T.T.C.China)、(2) 欧州(ヤマハモーターヨーロッパNV、MBK)、(3) 中南米(YMDB、INCOLMOTOS)、(4)
北米(YMUS)、(5) 大洋州(YMA)、(6) 日本(ヤマハ発動機販売株式会社)となります。