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ヤマハ初4ストロークエンジン搭載、新しいスノーモビルの走りを提唱 ヤマハ スノーモビル『RX-1』新発売 2月10日より予約開始

2002年01月17日発表

 ヤマハ発動機(株)は、水冷4ストロークDOHC並列4気筒5バルブエンジン(排気量998 cm3)をアルミ製フレームに搭載し、雪上での優れた走行性を実現するニューモデル、ヤマハスノーモビル『RX-1』を新開発、2003年モデルとして'02年11月1日より発売します。('02年2月10日より予約開始)ヤマハスノーモビル初の4ストロークエンジン搭載モデルです。
 
 『RX-1』は、ヤマハモーターサイクルのフラッグシップモデル『YZF-R1』のエンジン(排気量998cm3)を母体にスノーモビル用に改良を図った新エンジン、新設計アルミ製フレーム、ヤマハスノーモビル初のフロント・ダブルウィッシュボーン型サスペンションを採用するなど、随所に先進技術を投入し雪上での快適な走行性を実現したモデルです。4ストロークならではの幅広いトルク特性と駆動特性で、山間部での走行、コーナリング(クロスカントリー)、圧雪路面等での高速走行などが楽しめます。なお、2003年のラインナップは全6機種の設定とし、下記の通り発売します。


ヤマハ スノーモビル「RX-1」

ヤマハ スノーモビル「RX-1」


発売日

2002年11月1日

予約開始日

2002年2月10日

販売計画

700台(ラインナップ合計、年間/国内)



市場概要と商品概要

 「スノーモビル」は、アメリカ、カナダなど北米を中心に、降雪地域の生活の必需品及びスポーツ&レジャー用に定着し、全世界での需要は年間22万台規模で推移しています。とりわけ国内では、スキー場の業務需要から林間ツーリング、競技、ファンライディング需要と、年間で1,300台の需要規模があります。国内でのヤマハのシェアは約6割を占めています。
 ヤマハは1968年以来33年間、国内市場に多彩なモデルを投入しています。現在では(1)多用途に対応できる業務用、(2)手軽なスポーツ用、(3)新深雪やヒルクライムを楽しむパウダー用、(4)林間コースや競技用途に使えるクロスカントリー用、(5)豪快なパワーを体験できる高速用などのラインナップが揃っています。

 さて近年は、環境保全気運が世界的に高まる中、次世代の新しいスノーモビルを待つ声も市場で強く聞かれます。このほど新開発の「RX-1」は、次世代スノーモビルの新しい“エキサイトメント”と“クォリティ”を主題に開発した製品で、ヤマハ初の4ストロークエンジンを搭載しています。ヤマハモーターサイクルのフラッグシップモデル、「YZF-R1」のエンジンを母体とした新エンジンを開発して、これを4スト専用設計アルミフレームに搭載しました。静かな走行音、幅広いトルク特性など4ストならではの快適な走行性を実現するとともに、既存イメージを一新する斬新なスタイルを実現しました。カテゴリーは、上記(5)の高速走行タイプとなります。また、林間コースでの走行性を高めた「RX-1 Mountain」をバリエーションモデルで設定しました。



「RX-1」の主な特徴

コンパクト設計・水冷4ストロークDOHC並列4気筒5バルブエンジン

 ヤマハの二輪スーパースポーツモデル「YZF-R1」に搭載し、信頼の水冷4ストロークDOHC並列4気筒5バルブエンジン(排気量998cm3)を母体に、スノーモビルのパワーユニットに要求される性能を徹底追求した新エンジンを搭載しました。
 特にクランク、クランクケース、ヘッド、潤滑・冷却・吸排気系・減速軸廻りなどは全て新設計し、コンパクト化を実現しています。新たにドライサンプ方式を織込むことで「YZF-R1」比較で全高50mmの縮小化を達成しました。一方、軽量鍛造ピストン、コンロッド、メッキシリンダー、ボアストローク値、燃焼室形状、吸排バルブ、カムシャフト、カムカバー等は「YZF-R1」の信頼性あるスペックをそのまま採用しました。


優れた走行性に寄与する後方排気システム

 前側荷重の低減と優れた運動性を確保するために、エンジン搭載は「YZF-R1」に対して前後を逆に配し、前方から新気を取り入れストレートに後方に排出する“後方排気”を採用しました。低中速域でのトルク特性と高速での特性の両立を図るため、排気脈動効果を効率的に引出す4-2-1-2(※)タイプのマフラーを採用、これらの相乗効果で優れた性能を実現しました。
※4-2-1-2タイプ=4気筒からの排気を一度2本に集合後1本に集合し再び2本マフラーで排気

ヤマハ スノーモビル「RX-1」 

4ストローク専用自動変速“CVT”の採用

 自動変速CVTを採用して滑らかな走行性を実現しました。自動変速の特性を決めるプーリー&ウエイトは、4ストロークエンジンの出力特性に見合ったセッティングを行ない、幅広いトルクを活かした滑らかな駆動特性と、優れた高速性能、制動時の良好なドライバビリティなどを実現しました。


新開発アルミ製フレームの採用

 高出力4ストロークエンジンの性能を効果的に引出す為に、新設計のオールアルミ製フレームを採用しました。フレーム各部に要求される強度・剛性特性を効率的に確保し、また軽量化を図るため、押出し材、板材、鋳造材など適所に配した設計としています。これで車体剛性(ねじれ剛性)は、現行SRXの140N-m/degに対し約2倍となる270N-m/degを確保、優れた走行性を達成するポイントとなっています。 高出力4ストロークエンジンの性能を効果的に引出す為に、新設計のオールアルミ製フレームを採用しました。フレーム各部に要求される強度・剛性特性を効率的に確保し、また軽量化を図るため、押出し材、板材、鋳造材など適所に配した設計としています。これで車体剛性(ねじれ剛性)は、現行SRXの140N-m/degに対し約2倍となる270N-m/degを確保、優れた走行性を達成するポイントとなっています。


ヤマハスノーモビル初のフロントダブルウィッシュボーン型サスペンション

 ヤマハスノーモビル初のフロントダブルウィッシュボーン型サスペンションを採用しました。サスペンション上下のアーム状ステーを介して動きを支持する構造で、サスの伸縮系と操舵系が互いに干渉しないのが特長です。サスペンションが伸縮してもスキーと雪面の角度変化(キャスター変化・トー変化)が最小限となります。228mmのロングストローク、高圧ダンパー採用等の効果も加わり、軽快なハンドリングと優れた走行破性を両立させています。


ベンチレーティッドディスクブレーキの採用

 ブレーキには、専用開発のベンチレーティッド型を採用しました。一枚のディスクの内側に導風フィンを設けた独創の設計により、現行モデル同レベルのストッピングパワーを確保しながら現行モデル比約25%の軽量化を実現しました。


斬新な新シート形状及びアップハンドルの採用

 後方排気4ストロークエンジン採用による、マフラー廻りのスペース拡大(2ストロークの
SXViper比較で約60%のマフラー容量)に連動し、スリムで躍動溢れる新設計シートを採用しました。また、前後長は現行モデルSXViper比較で97mm延長し、着座領域を拡大しました。


その他の特徴

 この他、(1)低温で優れた始動性を引出す希土類AC採用セルモーター、(2)軽量樹脂スキー、(3)高圧ダンパー採用254mmストロークの“プロアクションシステム”採用リアサスペンション、(4)新プロフィール25.4mm軽量トラック、(5)新形状マルチリフレクター採用2灯式ヘッドライト、(6)大容量38リットル燃料タンクなどを採用しました。



その他の2003年モデル

スポーツモデル


【SXViper700 Mountain】(エスエックスヴァイパーマウンテン)

 2002年モデルとしてデビューの「SXViper」をベースに、マウンテン走行性を高めたニューモデルです。主な仕様変更は、1) トラック長の3インチ増、2) ハンドルポジションの変更、3) 高圧ガス・サスペンション採用、4) スキー形状変更、5) マフラープロテクター仕様変更などです。


【SXViper700】(エスエックスヴァイパー)

 クロスカントリー性能と、圧雪路面等での高速性能の嗜好が異なるふたつの用途に対応出来るモデルです。ユーザーが使用状況や好みに応じてサスペンション切替を行ない、山間部または圧雪路、それぞれで使い分けできます。搭載エンジンには、走行風圧を吸気に活用する“フォースド・エア・インダクション”をスノーモビルとして初めて採用しています。
 2003年モデルでは、ウィンドシールドの形状変更(50mmアップ)、シート表皮へのディンプルタイプ採用などのマイナーチェンジを行ない、商品性を高めました。


業務用を含むマルチパーパスモデル

【VK540EIII】

 空冷2サイクル2気筒エンジン(535cm3)を搭載する業務用モデルです。プロアクション・プラス・リアサスペンション等により、優れた走行性を実現しています。リアキャリア装備、500mmワイド幅& 1インチ山高ハイプロファイル・パターンロングトラック、フルラウンドフロントバンパー、バックレスト付タンデムシート、前進2速・後進1速ギアなどを装備しています。


【BR250T】

 空冷2サイクル単気筒エンジン(246cm3)を搭載する業務モデルです。調節可能なアジャスタブルハンドルバー、低速トルク重視のギア設定、フック装着のリアキャリアなど、実用機能を満載したモデルです。



RX-1 仕様諸元(ニューモデル)

全長×全幅×全高
スキースタンス

2,753mm×1,207mm×1,184mm
1,070mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイル容量

水冷・4ストローク・DOHC
4気筒・並列
998cm3
セルスタータ式
DC-CDI方式
ドライサンプ
38.0L
3.0L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

ベンチレーテッド油圧ディスク
12V60W/55W ハロゲン×2
1名

RX-1

RX-1 Mountain 仕様諸元(ニューモデル)

全長×全幅×全高
スキースタンス

3,203mm×1,113mm×1,204mm
980mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイル容量

水冷・4ストローク・DOHC
4気筒・並列
998cm3
セルスタータ式
DC-CDI方式
ドライサンプ
38.0L
3.0L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

ベンチレーテッド油圧ディスク
12V60W/55W ハロゲン×2
1名

RX-1Mountain

SXViper700 Mountain 仕様諸元(ニューモデル)

全長×全幅×全高
スキースタンス

3,090mm×1,110mm×1,230mm
980mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイルタンク容量

水冷・2サイクル7ポート
3気筒・並列
696cm3
リコイル式
デジタルCDI
オートルーブ式
45.0L
3.0L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

ベンチレーテッド油圧ディスク
12V60W/55W ハロゲン×2
1名

SXViper700 Mountain

SXVenom 主要諸元(ニューモデル)

全長×全幅×全高
スキースタンス

2,760mm×1,170mm×1,230mm
1,070mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイルタンク容量

水冷・2サイクル7ポート
3気筒・並列
696cm3
リコイル式
デジタルCDI
オートルーブ式
45.0L
3.0L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

ベンチレーテッド油圧ディスク
12V60W/55W ハロゲン×2
1名

SXViper700

VK540EIII 仕様諸元(継続販売・ニューカラー)

全長×全幅×全高
スキースタンス

3,120mm×1,130mm×1,350mm
960mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイルタンク容量

空冷・2サイクル7ポート
2気筒・並列
535cm3
セルスターター・リコイル併用
CDI
オートルーブ式
31.0L
2.5L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

自動調整ディスク
12V60W/55W ハロゲン
2名

VK540E|||

BR250T 仕様諸元(継続販売)

全長×全幅×全高
スキースタンス

2,945mm×950mm×1,120mm
750mm

エンジン種類
気筒数・配列
総排気量
始動方式
点火方式
潤滑方式
燃料タンク容量
オイルタンク容量

空冷・2サイクル5ポート
単気筒
246cm3
リコイル式
CDI
オートルーブ式
15.0L+9.3L
1.8L

ブレーキ形式
ヘッドランプ
乗車定員

ディスク
12V60W/55W ハロゲン
1名

BR250T


名称/メーカー希望小売価格

ヤマハスノーモビル

RX-1
RX-1 Mountain
SXViper700 Mountain
SXViper700
VK540E III
BR250T

1,340,000円
1,390,000円
1,260,000円
1,190,000円
998,000円
470,000円

(ニューモデル)
(ニューモデル)
(マイナーチェンジ)
(ニューカラー)
(継続販売)

*価格には保険料、税金(含消費税)、納車に伴う諸費用は含まれません。


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