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IMカンパニー 香港事務所の開設について

2001年10月09日発表

 ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市)の社内カンパニーである「IMカンパニー」(プレジデント:戸上常司、所在地:静岡県浜松市)では、中国華南地区のサーフェス・マウンター(電子部品の表面実装機)の販売強化のため、シンガポール、上海に次ぐ海外での3ヶ所目の事業拠点として、香港事務所を設置し、本年10月12日より正式稼動を開始致します。

 香港を含む中国華南地区は、世界中で電子機器の需要が低迷するなか、コスト競争力の高い電子部品製造を目的とした日本企業の進出が相次ぎ、マウンターの需要は堅調で、現在当社マウンター輸出の約30%が中国華南地区向けとなっています。
 中国ではWKK社が代理店となっており、当社マウンターの販売、アフターサービスを実施しています。この度開設する香港事務所では、WKK社への技術支援を主たる業務とし、中国市場の開拓を積極的に進めるとともに、ユーザーの満足度を高めてシェア拡大を目指します。

 今回開設するIMカンパニー香港事務所開設の目的は(1)華南市場のマーケティング、(2)ユーザーへのアフターサービス支援、(3)代理店への技術支援強化です。

 IMカンパニーではサーフェス・マウンターを中心に、各種産業用ロボットを製造、国内外に販売をしております。近年、パソコン、携帯電話、マルチメディア関連製品等の電子部品を多用する電子機器の需要は増加傾向ですが、生産機種が多岐にわたっていることから、今後マウンターの市場は多品種少量生産が可能な機種が趨勢となることが見込まれています。
 当社はビジョン認識による部品搭載(フルビジョンタイプ)のパイオニアとして中型機汎用機分野では国内トップの位置づけを保っております。 最近はYVシリーズ・YV-Xシリーズといったモジュール型高速機の開発・販売を行い、本年3月には、チップ搭載のスピードをさらに上げたYV-Xgシリーズを開発し、販売を開始しました。当社製品の特徴である高速、高精度、信頼性が市場の高い評価を得ています。

※「IM」は、Intelligent Machinery の略です



新事務所の概要


名   称:

IM HONG KONG OFFICE
IMカンパニー 香港事務所

所 在 地:

414 Kwun Tong Road Kowloon HONG KONG

事業内容:

サーフェス・マウンターの営業、サービス

 

(国内外の事業拠点について)
IMカンパニーでは、今回の香港事務所の開設に先立ち、国内外におけるサーフェス・マウンター・各種産業用ロボットの営業・サービスを主体とする事業拠点を下記のように各地域に再配置し、一層の機能充実とユーザーサービスの向上に努めています。


 

 

(設立年月日)

IMカンパニー本社

(静岡県浜松市)

 

香港事務所   

 

2001年10月1日

上海事務所

(Pos Plaza Office Tower)

2001年 6月1日

シンガポール

(Cecil Street,Singapore)

1997年 2月1日

関西営業所

(兵庫県神戸市 )

1988年 4月1日

北陸営業所

(石川県石川郡 ) 

1999年 9月1日

 

※関西営業所は 2001年6月に大阪営業所より名称変更し下記へ移転しました。
 また北陸営業所は2001年9月に下記へ移転しました。 (新住所)
   関西営業所
    〒657-0841 兵庫県神戸市灘区灘南通1-1-6
    TEL 078-871-3444 FAX 078-871-9099

   北陸営業所
    〒921-8807 石川県石川郡野々市町二日市町469-1
    TEL 076-248-9530 FAX 076-248-9535
                                                           以上



ご参考
IMカンパニーについて

 ヤマハ発動機(株)では、自社製品の製造組立の合理化と加工精度の向上を目的として、1974年より産業用ロボットの研究・開発を始めました。76年には社内独自開発のエンジン部品組立用直交型ロボット、続いて水平多関節型(スカラ型)ロボット「CAME」をモーターサイクル生産ラインに導入、その成功により81年2月、ロボット事業分野へ新規参入の発表を行いました。
 83年10月、外販を目的とした水平多関節型ロボット「YK7000」を完成、翌 84年2月、ロボット事業の本格的スタートとしてIM事業部を発足し、国内外での販売を開始しました。以来、工場のオートメーション化に貢献する水平多関節型ロボット、直交型ロボット、単軸型ロボットを次々に開発・販売してきました。
 87年1月には電子部品のプリント基板への実装用機器としてのサーフェス・マウンター「YM4600S」を新開発し、サーフェス・マウンターの分野にも製品を拡大しました。
 91年11月には浜松市内に「IM技術センター」を完成。93年4月には、ロボットの製造工場であるヤマハ車体工業(株)を吸収合併し、製造から販売までの一貫体制を敷き、文字通り製、販、技一体となってロボット事業を行う体制を整えました。
 海外向けには、87年10月に、オランダのフィリップスE.M.T.社とサーフェス・マウンターの開発、製造、販売面で提携契約を締結し、欧米市場への販売布石を打つと同時に、アジア方面へはシンガポールに駐在事務所を置き、代理店を通しての販売拡大、アフターサービスの活動を行なっております。
 
 産業界はバブル経済崩壊以降、設備投資意欲の低迷が続いていますが、それにも拘わらず3K職場問題、時短による製造業の人手不足、生産合理化のための省人、省力化への関心は依然高く、ロボットの需要は根強いものがあります。
 ここ数年は、パソコン、携帯電話、マルチメディア関連製品等電子部品を多用する電子機器が急速に普及し、家電製品や自動車といった耐久消費材での電子部品の使用も一般化しています。このため、電子部品をプリント基板上に搭載するサーフェス・マウンターの急速な成長を遂げてきました。 2000年下期以降は、業界全体がいわゆる半導体不況、景気低迷の影響を受ける中、一方では搭載する電子部品の高集積化が進み、異形部品が増えていることから、マウンターの需要は、従来主流であった小型チップ部品を高速・大量に搭載する高速専用機から、精密部品・異型部品への幅広い対応と高精度搭載が可能な汎用性を備えた中型機に移動しています。当社では従来より中型機分野では国内トップの位置づけを保っていますが、2001年5月には中型機でありながら高速機に匹敵する作業性を確保する"モジュール型高速機" 「YV-Xg」シリーズを投入し、業界のリーダーとして積極的な商品開発に挑戦を続けております。

※「CAME」は、Computer Aided Manufacturing Equipment の略です


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