ヤマハ発動機株式会社と、インドでの合弁相手先であるエスコーツ社(代表者:ラジャン ナンダ/所在地:ニューデリー市郊外ファリダバッド)は、このたび、両社出資の合弁会社「ヤマハ モーター エスコーツ株式会社(略称:YMEL)」の株式に関し、エスコーツ社が保有する26%の株式全てを、当社へ譲渡することについて 合意しました。
このたびの100%子会社化は、経営全般の意思決定を速め、商品開発力と生産性を向上させ、販売体制も強化することが目的です。なお、登記変更などの手続きは6月末までに完了の予定です。
インドにおいて、当社とエスコーツ社は、1985年に技術提携を締結して以来、拡大する二輪車需要を背景に、ヤマハブランドの二輪車の製造・販売について、協力関係を築いて来ました。1995年11月には、両社それぞれが50%出資の合弁会社である「エスコーツ ヤマハ モーター株式会社」を設立、その後、2000年6月に、当社は合弁会社の出資比率を74%まで拡大し(同時に社名をYMELと改称)、当社主導にて二輪車の製造・販売体制作りを行って来ました。
そして、このたび、エスコーツ社出資分の26%の株式を取得するとともに、社名をYMELより『ヤマハ モーター インディア株式会社(略称:YMI)』と改称し、より魅力ある商品開発と、顧客ニーズにすばやく対応できる販路構築をテーマに、インド市場での競争力を強化し、同時にヤマハブランドの浸透を図ります。
また、当社は、YMIを、近隣諸国をはじめアフリカや中南米各国へ対してビジネスタイプのモーターサイクルを輸出する拠点として、また、国際的な分業体制を促進するための製造拠点としても育成していきます。
現在、インドの二輪車需要は年間約380万台を超える規模まで拡大しており、世界第二位の市場として今後も安定した成長が見込まれています。YMIは、この度の100%子会社化後、複数の新機種投入を計画しており、2001年度には35万台、2003年度には55万台規模の生産及び販売の達成を目標にしています。
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