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イランで技術援助契約による ヤマハブランド二輪車の現地生産を再開へ インドの二輪合弁会社より部品を調達

2001年05月23日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、このたび、イランの国営系二輪車メーカーである DMI社(社長:M.H.カクイー・ネジャッド、所在地:テヘラン市)と、モーターサイクルの現地製造に関する技術援助を行うことで合意し、静岡県磐田市の ヤマハ発動機本社において技術援助契約の調印式を行いました。なお、現地でのヤマハブランド二輪車の生産立上げは、2002年夏を予定しています。

 この技術援助契約によりDMI社で製造されるモーターサイクルは、当社の インドでの合弁会社である、ヤマハ・モーター・エスコーツ社(略称:YMEL)にて生産されている4サイクル・125ccエンジン搭載の「YBX」です。なお、この技術援助契約では、当社より製造技術と品質管理及び生産用設備の導入等に関して指導を行い、生産用部品についてはYMELより供給を行います。また、現地での部品調達率は40%を目標に、イラン国内で主要部品の製造及び調達も進めます。生産台数は、初年度にあたる2002年は2万台、3年目以降には5万台を目標とし、規模を拡大していく予定です。

 DMI社は、1971年から1981年まで、技術援助契約に基づき、当社ブランドの80cc、100ccおよび125ccの三機種のモーターサイクルを生産していました。 しかし、イラン革命によって生産が一時中止され、その後は、当社モデルを部品で供給し、DMI社のブランドにて生産・販売して来ました。近年、イランでは 中国メーカーの進出により安価なモデルが導入され、需要が年間25万台近くに拡大しております。このような市場環境の変化に対し、DMI社と当社にて新たな技術援助契約に基づく4サイクル・125ccモデルの現地生産を検討して来ました。

 今回の契約では、市場ニーズにより合致し、また、特に既存の海外生産モデルを導入することで、コスト競争力の強化を図り、拡大するイラン市場での当社ブランドモデルの販売拡大をめざして参ります。



DMI社の概要


社  名

ドッチャルヘ・ヴァ・モトシクレッテ・サジィ・イラン
Docharkh va Motorcyclette Sazi Iran S.A.(英文)

所在地

イラン・イスラム共和国 テヘラン市

設立年

1968年

代表者名

M.H.カクイー・ネジャッド(M.H.Kakoei Nejad)

資本金

171億リアル(約2億6千万円)

従業員数

1,500名

事業内容

二輪車の製造・販売、自転車の製造・販売

売上高

808億リアル(約12億1千万円)



YMELの概要


社  名

YAMAHA MOTOR ESCORTS LIMITED(英文)
ヤマハ・モーター・エスコーツ 株式会社(日本文)

所在地

インド・ニューデリー市郊外(ファリダバッド)

設立年月

1995年11月

代表者名

菅沼 忠義(すがぬま ただよし)

資本金

2億7千万ルピー(約7億円)

出資比率

(日本側) ヤマハ発動機株式会社   74%
(インド側) ESCORTS LIMITED   26%

従業員数

3,600名

事業内容

二輪車の製造・販売



※ 1リアル=0.015円、1ルピー=2.6円で換算しています。


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