ヤマハ発動機株式会社は、アセアン地域の当社製造拠点に対する財務支援や完成車の三国間輸出促進を目的に「ヤマハ モーター
アジア株式会社」(代表者:石田吉機、所在地:シンガポール、略称YMAP)を、100%子会社として1998年2月に設立しましたが、二輪車事業の市場競争力を更に強化する一環として、アジア地域全体での二輪車の企画開発・製造購買の統括機能を持つ新会社をタイに設立、このたび同国商務省より事業認可を受け、2001年4月1日より正式に事業を開始します。
新会社の名称は「ヤマハ モーター アジア センター株式会社」(略称YMACで、資本金は3000万バーツ(約0.9億円)、YMAPが100%出資し、今後YMAPとYMACの2社にて各機能を分担し、アセアンを中心としたアジア地域の二輪車関連の製造拠点を統括します。
新会社YMACの主な事業内容は、当社がアジア地域向けに開発委託するヤマハ二輪車の商品企画・モデル開発の促進とともに、アジア域内の各工場の製造統括業務となります。
またYMAPより、域内の部品・原材料等の集中購買・海外調達にあたっての取り引き部品メーカーとの受発注業務、および各製造拠点で生産される二輪車完成車の輸出促進、三国間輸出の営業機能の業務委託を受け、事業活動を行います。
なお、従業員数は33人でスタートし、2003年には約70人の計画です。
当社は、このYMAC設立により、YMAPは代金決済や投融資のファイナンスセンターとして機能強化を図るとともに、今後、両社の連携により、アジア域内の企画開発・製造購買・財務の強固なネットワーク体制の構築を目指し、需要が拡大傾向にあるアジア市場に対し、地域全体の国際競争力ならびに市場競争力の強化を目指していきます。なお、当社は、アセアン地域でタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム各国に、また西アジア地域でインド、パキスタン、バングラデシュの各国に計8つの二輪車製造拠点を有しています。
アジアにおける二輪車は、人々の生活を向上させる有効な交通手段として活用されており、需要の拡大が見込まれています。特にアセアン地域の二輪車総需要は、通貨危機以降急速な回復が見られ、2000年には280万台に達し、2003年には約50%増の420万台が予想されています。当社も、需要拡大とニューモデルの導入、新会社設立の相乗効果などにより、アセアン5カ国での出荷を、2000年の38万台から、2003年には倍増の76万台を目指していきます。
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新体制の概要 |
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社 名 |
: |
ヤマハ モーター アジア センター 株式会社 (日本文)
YAMAHA MOTOR ASIAN CENTER CO., LTD.(英 文) |
所在地 |
: |
タイ、バンコック市 |
設立年月 |
: |
2000年8月3日 |
稼動開始 |
: |
2001年4月1日 |
代表者名 |
: |
阿部 幸彦 |
資本金 |
: |
3000万バーツ(約0.9億円) |
出資比率 |
: |
ヤマハ モーター アジア 株式会社 100% |
事業内容 |
: |
アジア地域内の二輪車の企画開発、製造統括、購買統括、
完成車の三国間輸出等の業務 |
従業員数 |
: |
初年度(2001年):33人、2003年:約70人 |
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「ヤマハ
モーター アジア株式会社」の概要 |
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社 名 |
: |
ヤマハ モーター アジア 株式会社 (日本文)
YAMAHA MOTOR ASIA PTE.LTD. (英 文) |
所在地 |
: |
シンガポール |
設立年月 |
: |
1998年2月3日 |
代表者名 |
: |
石田 吉機 |
資本金 |
: |
340万シンガポールドル(約2.3億円) |
出資比率 |
: |
ヤマハ発動機株式会社 100% |
事業内容 |
: |
アセアン地域内のファイナンスセンター、部品・原材料調達の
決済業務、二輪車完成車の三国間輸出の決済業務、等 |
従業員数 |
: |
15人 |
事業計画 |
: |
2001年 :7,900万シンガポールドル(約55億円)
2003年 :1億4,400万シンガポールドル(約100億円) |
* 1タイバーツを2.9円で換算しています
* 1シンガポールドルを69円で換算しています |
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