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2002年ソルトレークシティ・パラリンピック冬季競技大会 に向けての「チェアスキー」ニューモデル開発について

2001年03月08日発表

 ヤマハ発動機株式会社(静岡県磐田市)を含めた「Sプロジェクト」チームは、障害者のアルペンスキー競技で用いられる「チェアスキー」の2002年ソルトレークシティ・パラリンピック冬季競技大会向けのニューモデルを開発しました。



 「Sプロジェクト」は1998年の長野パラリンピック冬季競技大会で男子5名、女子2名の計7名の日本人選手が出場したチェアスキーにおいて、金2、銀2、銅1と計5個のメダルを獲得したことを受け、次期2002年ソルトレーク大会での継続的な勝利を期して結成されたプロジェクトチームで、横浜市総合リハビリテーションセンターを中心に、開発実務は当社がリード役となって合計8団体・企業(注1)で推進しています。
各社とも障害者スポーツの振興のために、ボランティアでそれぞれ専門分野の部品の開発やテストを行っています。

 新型チェアスキーは、長野大会で使用したチェアスキーをベースとしながらも、選手の挙動解析をもとに、より速く、よりしなやかな滑降が可能となるよう、サスペンションなどの足回り部品とフレーム構造を大幅に見直し改良しました。
  同時に、特に空力特性の向上を重点に、レース用モーターサイクルやスノーモービルの開発ノウハウを持つ当社の技術をもとに、新たにFRP製の“エアロシェル”(風防)を開発し、高速競技のスーパー大回転、大回転の2クラスに採用しました。 これによって、長野大会型モデルと比較した滑降時の空気抵抗を約5~20%低減することができます。 またこの“エアロシェル”は競技選手の身体の保温や保護にも効果を発揮すると期待されています。

 この新型チェアスキーは、3月9日に新潟県新井市のARAI MOUNTAIN & SNOW PARK にて開催される2001ジャパン パラリンピックスキー競技大会のアルペンスキー競技で正式デビューします。

(注1):

「Sプロジェクト」(Sはソルトレークの頭文字S)参加団体、企業:横浜市総合リハビリテーションセンター、神奈川県総合リハビリテーションセンター、カヤバ工業株式会社、川村義肢株式会社、有限会社トモ、日進医療器株式会社、ヤマハ株式会社、ヤマハ発動機株式会社


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