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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

IT時代に先駆け、単軸・直交ロボットで初めて標準ネットワークに接続可能 ヤマハネットワーク対応ロボットコントローラ新発売

2000年11月13日発表

 ヤマハ発動機(株)の社内カンパニーである「IMカンパニー」(プレジデント:戸上常司、所在地:静岡県浜松市)では、新世紀のIT時代に先駆け、FA(ファクトリーオートメーション:工場の生産機構を自動化、機械化すること)を高度化するための情報ハイウェイである標準ネットワークに、直接接続できるロボットコントローラを新開発し、12月1日より発売します。


ヤマハネットワーク対応ロボットコントローラ

名称

ヤマハネットワーク対応ロボットコントローラ

発売日

2000年12月1日

初年度販売計画

計1,000 セット



商品の概要

 昨今のFA(工場の自動化推進)にあっては、OA(オフィスオートメーション)と同様に、設置した機械設備またそれらの制御機器をネットワーク接続することが盛んになってきました。ネットワーク技術の発達で制御と情報のデータ処理を同時にしかも高速で実現でき、工場全体の集中管理、自動化をより高度に進めることができるからです。中でも、制御機器間をネットワーク接続することによって省配線化、省スペース化を図ることができ、設備製作コストの低減、信頼性の向上、メンテナンス性の向上などのメリットも生まれます。

 当社が開発したネットワーク対応ロボットコントローラは、単軸・直交ロボット用としては初めて、OA関連業界の事実上の世界標準でありFA関連業界でも設備間を結ぶ上位 ネットワークの代表と言える「EtherNet」、および制御機器間を結ぶフィールドネット ワークとしての国内標準と言える「CC-Link」、「DeviceNet」の3つのネットワークに、直接接続することができます。



特長

省配線

 いずれも1本(5線以下)のケーブルだけで、各装置、機器を接続することができ、配線作業の効率向上による設備製作コスト、設備製作時間の削減が可能です。


省スペース

 省配線化により配線スペースの大幅な削減ができます。 また、各インターフェースボードもロボットコントローラ内に収納することができるため、余分なスペースを必要としません。


分散制御システムの構築

 複数のロボット設備をネットワーク接続することで、生産量や生産機種の変更にもフレキシブルに対応できる効率の良い生産システムを構築することができます。


一括情報管理(EtherNet接続の場合)

 複数のロボットコントローラをネットワークに接続することで、作業現場と離れた事務所から生産量、不良率などの生産情報を一括管理することができます。


I/O点数の増設 (CC-Link、DeviceNet接続の場合)

 ロボットコントローラが持っているこれまでのパラレル入出力もそのまま使用できるため、入出力点数が大幅に増えることになります。


注)

EtherNet: Xerox社の登録商標
CC-Link :三菱電機(株)の登録商標
DeviceNet:Open DeviceNet Vendor Association, Inc.(ODVA)の登録商標



仕様諸元

1.EtherNet対応仕様


対象コントローラ

ERCX/SRCX/DRCXシリーズコントローラ

ネットワーク仕様

EtherNet(IEEE802.3)準拠

コネクタ仕様

RJ-45コネクタ(8極モジュラコネクタ) 1ポート

通信速度

10Mbps(10BASE-T)

通信モード

Half Duplex(半二重)

ネットワークプロトコル

・アプリケーション層: TELNET
・トランスポート層: TCP
・ネットワーク層: IP、ICMP、ARP
・データリンク層: CSMA/CD
・物理層: 10BASE-T

同時ログイン数

1

IPアドレス等の設定

TPBより設定

モニタ用LED

Run、Collision、Link、Transmit、Receive



2.CC-Link対応仕様


対象コントローラ

ERCX/SRCX/DRCXシリーズコントローラ

CC-Link対応バージョン

Ver1.10

リモート局タイプ

リモートデバイス局

占有局数

2局固定

局番設定

1~63(TPBより設定)

通信速度設定

10M/5M/2.5M/625K/156Kbps(TPBより設定)

CC-Link入出力点数

・汎用入力32点 / 汎用出力32点
・専用入力16点(現在9点使用)
 専用出力16点(現在5点使用)
・入力レジスタ8ワード(現在未使用)
 出力レジスタ8ワード(現在未使用)

パラレル外部入出力

・コントローラのパラレル外部入出力は全点数使用可能
・疑似シリアル化機能により、ロボットプログラムに関係なく、マスタ局シーケンサより各点毎に制御可能

局間最短長

0.2m以上

総延長距離

100m(10Mbps)/ 160m(5Mbps)/400m(2.5Mbps)
900m(625Kbps)/ 1200m(156Kbps)

モニタ用LED

RUN、ERR、SD、RD



3.DeviceNet対応仕様


対象コントローラ

ERCX/SRCX/DRCXシリーズコントローラ

適合DeviceNet仕様

Volume 1 Release2.0 / Volume 2 Release2.0

デバイスタイプ

Generic Device(デバイス番号0)

占有ノード数

1ノード

MAC ID設定

0~63(ボード上のディップスイッチにて設定)

通信速度設定

500K/250K/125Kbps(ボード上のディップスイッチにて設定)

通信データ

・Predefined Master/Slave Connection Set:Group 2 Only サーバ
・ダイナミックコネクションのサポート(UCMM): なし
・Explicitメッセージの分割送信サポート:あり

DeviceNet入出力点数

・汎用入力16点 / 汎用出力16点
・専用入力16点(現在9点使用)
専用出力16点(現在5点使用)

パラレル外部入出力

・コントローラのパラレル外部入出力は全点数使用可能
・疑似シリアル化機能により、ロボットプログラムに関係なく、マスタ局シーケンサより各点毎に制御可能

ネットワーク長 

 

総延長距離

支線長

総支線長

・500Kbps

100m

6m以下

39m以下

・250Kbps

250m

6m以下

78m以下

・125Kbps

500m

6m以下

156m以下

モニタ用LED

Module、Network



メーカー希望小売価格

小型単軸コントローラERCXネットワーク対応仕様
単軸コントローラSRCXネットワーク対応仕様
2軸コントローラDRCXネットワーク対応仕様

¥100,000
¥185,000
¥290,000

各消費税別


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