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環境報告書2000年版 『ヤマハ発動機の環境保全活動』の発行について

2000年11月08日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、この度1999年度(1999年4月~2000年3月)の環境保全への取り組み姿勢と成果をまとめた環境報告書2000年版『ヤマハ発動機の環境保全活動』を作成し発行致しました。ヤマハ発動機として環境報告書を発行するのは今回が初めてです。

1.発行の背景および目的
 ヤマハ発動機は、1990年に経営理念のひとつに「地球環境重視の経営」を掲げ、"人と自然の調和をめざして"のスローガンのもと、地球環境保全への対応を企業経営の最重要課題に設定しました。1991年1月に「地球環境対策室」を発足(後に地球環境室)、同年10月に「地球環境方針」を制定、更に1993年4月には「環境対策行動計画」を策定し、当社の地球環境保全活動の具体的な課題及び目的を明確にし、多くの成果を生んできました。続く1996年には、これらのステップアップとして「環境2000年プラン」を、また1999年には「2010年環境アクションプラン」を策定し、環境と感動の両立をめざして積極的かつ継続的な活動を展開しています。
 当社は、二輪車、マリン製品や電動ハイブリッド自転車「PAS」などのパーソナル・ビークルを主に製造・販売する輸送機器メーカーとして、商品の企画・開発から生産、使用、廃棄に至るまでの全ての段階において、環境負荷を低減する活動を展開すること、またその活動を広く公開することが重要であると認識して、この度の環境報告書2000年版『ヤマハ発動機の環境保全活動』の発行に至りました。
 当環境報告書は、地域の自治体、取引先、関連企業ならびに希望する投資家や一般の方々に無償で配布致します。また、今後は、更に内容を充実させながら、年次レポートとして継続的に発行していきます。

2.報告書の特長および内容
(冊子形態)
□A4版 48ページ 古紙配合率100%再生紙 大豆油インク使用
(特長)
□製品のライフサイクルにおけるエネルギー消費の実態の把握
  製品のライフサイクル、即ち、原料調達、製造、流通、使用、廃棄物処理、そしてリ
サイクルの各段階におけるエネルギー消費の分析を試みました。
□情報の公開性重視
 1999年度の環境保全活動に係わる活動の実績について、図表や数値データ等を用いて具体的に情報公開を行っていると共に、当社として初めて工場別環境データや、生産工場(全社)からのCO2排出量、総電力使用量といった情報も開示しています。
□分かりやすい説明や用語解説
 CCS(コミュニティー&カスタマーサティスファクション)の活動の一環として、専門家のみでなく、一人でも多くのお客様や地域住民の皆様に理解して頂けるように、分かりやすい説明や解説をすると共に、環境に関するキーワードの用語解説を折り込んでいます。
(内容) 
□今回報告する主な内容は下記の通りです。
・環境重視企業のしくみ(環境マネジメント)
・製品における取り組み(燃費の向上、排出ガス低減、騒音低減、クリーンエネルギー製品の開発、リサイクル性の向上)
・製造段階での取り組み(省エネルギーの追求、工場廃棄物の削減、有害物質の適性管理、公害対策への取り組み)
・工場別環境データ
・購買段階での取り組み
・部品部門と販売会社の取り組み
・流通段階での取り組み
・オフィスでの取り組み
・環境コミュニケーション 等々

3.主な活動成果および主要数値
(製造段階での成果)
□CO2換算による売上高あたりのエネルギー消費量  1990年比約13%削減
□廃棄物社外処理量 1990年比約74%削減
□全9サイトで、国際標準規格である環境管理システム「ISO14001」の認証を取得 等々
(製品段階での成果)
□燃費の向上 
 二輪車50ccスクーター「ジョグポシェ」  現行モデル比較25%改善
 4ストローク船外機「F115A」  同クラス2ストロークモデル比較38%改善 
□排出ガスの低減
 二輪車250ccスクーター「マジェスティー」    CO排出50%削減
 HC排出80%削減
 NOx排出30%削減 
□ 船・プールに使用されているFRPがセメント業界との連携によりリサイクル対応が可能                                  等々 
(研究開発での成果)
□自動車用「SD(スーパーディーゼル)エンジン」の開発に成功 
 燃 費 : 燃料3リッターで100Kmの走行を実現(EUモード)
 排出ガス : 現行「EURO2」比較でCO約50%、HC+NOx約60%、
 パティキュレート約70%の排出削減      等々


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