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簡単操作・安心走行で介護の負担を大幅に軽減 電動ハイブリッド介助用車いす ヤマハ「タウニィパス」新発売

2000年09月06日発表

 ヤマハ発動機(株)は、電動ハイブリッド自転車「パス」や電動アシスト車いすユニット「JW-II」に使われているパワーアシストシステム(PAS)を装備した介助用車いす ヤマハ「タウニィパス」を新たに開発し、2001年3月より発売します。

 「タウニィパス」は介助者が車いすを押す力に応じてモーターのアシストが働くハイブリッド方式を採用、自然で滑らかな動きで介助者の体力的負担を大幅に軽減します。
 また、スタイリッシュでカラフルな専用設計の車いす本体部分は、剛性を確保しながらも車体重量18.9kg(バッテリー含まず)と大変に軽く、折りたたみも可能なコンパクト設計としました。 操作用にはグリップハンドルではなくバーハンドルを採用し片手での操作もできるようにしたほか、乗り降りしやすいようにアームレストとフットレストを着脱式とするなど、随所に親切設計を折り込みました。
 なおこの「タウニィパス」は9月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催される第27回国際福祉機器展に展示出品されます。


ヤマハ「タウニィパス」

名称

電動ハイブリッド介助用車いす 
ヤマハ「タウニィパス」(介護保険対象品)

発売日予定日

2001年3月

販売計画

5,000台(年間/国内)



商品の概要

 ヤマハ発動機では、主に障害をもった方々の行動をサポートするために、1996年より手動車いすを電動化するユニット「JW-I」と電動アシスト化するユニット「JW-II」を、2000年4月からは車体も専用設計とした本格的電動車いす「JW-III」を「JWシリーズ」として国内への販売および海外へのOEM供給を行なってきました。
 この度開発されたヤマハ「タウニィパス」は、自走を主体とする「JWシリーズ」とは異なり、介助者による操作・走行を行なう介助専用の車いすに電動ハイブリッド自転車「パス」や車いす用電動アシストユニット「JW-II」で定評のヤマハテクノロジーであるパワーアシストシステム(PAS)を組み込んだものです。
 高齢者や障害者の移動の足となる車いすの中で介助専用に使用されているケースは、ハンドリムが付いた自走式と介助専用の手押し式車いすを合わせて年間約10万台の需要と推測されています。特に最近では高齢社会を背景に高齢者が高齢者を介護するケースが増加している中、介助側の体力的負担の少ない、簡単な操作ができる車いすを望む声が高まってきています。
 「タウニィパス」は介助者が車いすを押す力をセンサーが感知しコンピュータにより制御処理したのちモーターに伝え、押す力の大きさに応じたアシストパワーが働く、人力とモーターのハイブリッド方式で自然で滑らかな走行ができ、坂道はもちろん砂利道や傾斜面でも、介助者の体力的負担を大幅に軽減し、生活行動圏を広げます。 
 また「タウニィパス」は車いす本体も専用設計で、従来の介助専用車いすのイメージを一新した、カラフルでスマートなデザインをベースに、軽快さ、コンパクトさを追求しました。 介助者の高齢化が進んでいる現状を踏まえ、安全に、簡単に操作できるよう、細部に親切設計を折り込みました。



主な特徴

信頼のパワーアシストシステム

・介助者をやさしく、力強くアシストするパワーシステムは、前進時1~6km/hで最高速度の設定が可能です(ダイヤル式)。
・下り坂で走行中に万が一介助者の手が離れてしまった場合でも自動車のエンジンブレーキのようなモーター発電ブレーキが働く、安心設計になっています。
・介助者の力を伝えるハンドルは左右グリップ式ではなく、高さの調節や片手操作も可能なバーハンドル式を採用しました。
・アシスト走行とマニュアル走行を切り替えるクラッチによって、バッテリー切れの際も通常の手押し式車いすと同様の操作ができます。
・バッテリーはカセット装着式のニカドバッテリー。100V~240V対応の専用充電器で家庭用電源から約1.5時間で充電できます。一回のフル充電で約8kmのアシスト走行が可能です。(さらに別売りの専用ニッケル水素バッテリーの使用で約16kmのアシスト走行が可能です。)
・後進はスイッチ操作のモーター駆動で、最高時速2km/hまで調節が可能です。


軽量、コンパクトで快適な車体設計

・専用設計の車体は、屋外や段差での使用にも安心の高剛性設計ながら、車体総重量は18.9kg(バッテリーを除く)と軽量化を達成。折りたたみも可能で、自動車への積載、家庭での収納にも大変便利です。
・乗り降りし易いように、アームレスト、フットレストを着脱式としました。
・停車時も安心のパーキングブレーキ付きです。
・従来の車いすのイメージを一新するスタイリッシュでカラフルなデザインとなっています。
・シートは取り外しも可能な、ポリエステルを3D加工した素材を車いすとしては初めて採用しました。蒸れもなく、洗濯もでき、水切りも良いメッシュ地となっています。



ヤマハ「タウニィパス」仕様諸元表


駆動方式

後輪パワーアシスト直接駆動

寸法(全長x全幅x全高)

1,006mm x 560mm x 908mm

重量

18.9kg (バッテリー含まず)

操舵方式

手動操舵

制御方式

マイクロコンピューター制御

モーター

30分定格出力 24V 90W x 2

走行速度範囲

前進アシスト6km/h未満 後進モーター2km/h未満

バッテリー

ニカド(専用) 24V×3.5Ah、重量2.2kg

充電器

電源

AC100V~240V 50/60Hz

充電方式

完全自動充電方式(リフレッシュ機能付き)

充電時間

約1.5時間(常温25℃)

アシスト航続距離

約8km(*)

最小回転半径

765mm

前座高

450mm

アームレスト

着脱式

フットレスト

着脱式

 

*バッテリー満充電、常温25℃、室内平坦路、時速4km/h走行時
注:本仕様は予告なく変更する事があります。



メーカー希望小売価格

ヤマハ「タウニィパス」

\250,000

*消費税は含まず 
専用充電器1個、専用バッテリ-1個含む


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