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"目の不自由な方に盲導犬を贈ろう!" Y.E.S.S. NICE RIDE募金キャンペーン10年目の『募金贈呈式』を開催

1999年03月30日発表

 ヤマハ発動機(株)、ヤマハ発動機販売(株)と販売店(Y.E.S.S.ショップ)、そして会員(スタッフ)が一体となってモーターサイクルスポーツの楽しさを広げる全国組織「Y.E.S.S.(ヤマハ・アースリー・スポーツ・システム)」では、'89年より盲導犬の育成資金を募る『Y.E.S.S. NICE RIDE募金』キャンペーンを展開していますが、このほど昨年度分の募金集計が完了し、3月20日(土)、神奈川県横浜市の(財)日本盲導犬協会神奈川訓練センターにて募金贈呈式を実施しました。
 '98年度の募金額は1,989,431円、これによりキャンペーン開始以来10年間の累計金額は42,118,120円となりました。
贈呈式の席上、目録を手渡したヤマハ発動機販売(株)のモーターサイクル営業本部営業部部長 守屋俊博は、「一つの活動を10年間継続して行うことはたいへん難しいことですが、こうして続けてこられたのもお客さま、販売店、日本盲導犬協会のみなさま、その他関係者の方々のご理解とご支援のおかげと深く感謝しております。11年目を迎えた今年は、心新たに募金活動を推進していきたいと考えています」と挨拶。これを受けて(財)日本盲導犬協会の久堀三紀也常務理事は、「当協会が訓練施設に恵まれなかった苦しかった時期にY.E.S.S.からご支援のお申し出があり、おかげで一昨年5月にはこの訓練センターを竣工することができました。今後もY.E.S.S.の変わらぬご支援をお願いするとともに、これまで以上にライダーのみなさまにも目の不自由な方々を思いやる気持ちを持って、交通安全を心がけていただきたいと思います」と謝辞を述べ、感謝状を贈りました。
 また、当日は二人の盲導犬使用者も贈呈式に列席。「盲導犬と一緒だと出歩くのも楽しく、家族も安心して見てくれます。毎日、仕事や買い物とじっとしている日がないほどです」(野口由紀子さん)、「みなさんの寄付によって盲導犬が育成されていることに、使用者のみんなはとても感謝しています。一人でも多くの目の不自由な人が盲導犬を利用できるように、これからもあたたかいご支援をお願いします」(富樫辰夫さん)と話されました。




1)「Y.E.S.S. NICE RIDE募金」キャンペーン概要

 「Y.E.S.S. NICE RIDE募金」キャンペーンは、'89年より展開しているY.E.S.S.の社会貢献活動です。
 キャンペーンをスタートした10年前、盲導犬先進国である欧米諸国と比較して、国内の盲導犬普及環境は大きく立ち後れていました。これは盲導犬に関する社会の関心が非常に低かったと同時に、各地にある盲導犬の育成施設の財政が困難な状況であったことに起因します。「Y.E.S.S. NICE RIDE募金」キャンペーンの募金先である(財)日本盲導犬協会も、運営のために必要な財源を善意の寄付に頼らざるを得ない状況は他の盲導犬訓練施設と同じでした。
 「同じ交通社会の一員として、私たちにできることはないですか?」。今から10年ほど前、 盲導犬普及の背景を知ったY.E.S.S.ショップ会が同協会に申し出たところ、「それならバイクショップの店頭に募金箱を置いていただきたい」という返事をいただきました。これが「Y.E.S.S. NICE RIDE募金」キャンペーンのスタートです。
 以来、Y.E.S.S.では全国約1,300店のY.E.S.S.ショップの店頭に募金箱を設置したほか、Y.E.S.S.イベントの会場での募金活動やチャリティーオークション、さらには銀行振り込み専用口座の開設や情報誌WAYでの呼びかけなど、積極的なキャンペーン展開を図っています。
 また昨年度はヤマハレーシングチームの中野真矢選手('98全日本ロードレース選手権250ccクラスチャンピオン、'99年度は世界グランプリGP250クラスに参戦)が、キャンペーンの活動に賛同し、50万円の寄付を行いました。


◆Y.E.S.S. NICE RIDE募金キャンペーンには、
 銀行振込でもご参加いただけます。

銀行名

:第一勧業銀行 浜松支店

口座名義

:Y.E.S.S. NICE RIDE募金事務局

口座番号

:普通 1253983


2)盲導犬を取り巻く環境について

 「Y.E.S.S. NICE RIDE募金」キャンペーンがスタートした当初、盲導犬普及に関する社会の理解は非常に低いものでした。しかし、Y.E.S.S.ショップ会が募金活動をはじめて間もなく、大手スーパーをはじめとするいくつかの企業が同様のキャンペーンをスタートさせた他、年を追ってマスメディアの関心も高まり、近年では盲導犬ユーザーを主人公としたTVドラマが放映されるまでになりました。こうした風潮に後押しを受けて、国内の盲導犬に対する理解は著しい発展を見せています。
 しかし、現在、日本国内で活躍している盲導犬はわずか850頭あまり。これに対して盲導犬を必要とする視覚障害者は約8,000人(推定)と言われています。盲導犬先進国の欧米と比較すると、まだまだ大きく立ち後れている環境は変わりません。


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