ヤマハ発動機株式会社は、21世紀に向けたマリン事業の体質改善のための構造改革を進めていますが、このたび、
熊本県八代市のヤマハマリン製造株式会社を今後清算し、新たに、八代市の工場を船外機製造の新会社に、また、熊本県天草郡の工場をボート製造の新会社に、
それぞれ独立して設立する事を決定しました。
なお、志度工場(香川県大川郡志度町)は、本年3月末をもって閉鎖致します。
船外機製造の新会社名は、「ヤマハ 熊本プロダクツ 株式会社」(所在地:熊本県八代市)とし、ヤマハマリン製造(株)八代工場を継承し、
新たに、船外機の鋳造・加工組み立て工場として事業を開始します。資本金は4億9千万円、当社が51%、当社グループ会社であり、船外機の製造をしている三信工業株式会社(代表者:土井
進/所在地:浜松市新橋町)が49%の出資をします。新会社は、今年4月より操業を開始し、工場設備の入れ替えや設置、そして、社員の技能・技術の取得を経て、順次、加工および鋳造から始め、組み立ては2000年より開始、2002年には、小型・中型の船外機を合わせて10万台規模の生産を計画しています。
ボート製造の新会社名は、「ヤマハ天草製造株式会社」(所在地:熊本県天草郡)とし、現在のヤマハマリン製造(株)天草工場を継承し、
従来の漁船・和船に加え、新たに、小型ボートの製造を行います。資本金は5千万円、当社の全額出資で、今年4月よりの事業開始を予定し、生産隻数は、従来の年間2700隻から、初年度には約3700隻に増加させる計画です。
これにより、ヤマハ発動機(株)のボート製造工場は、従来の5工場から、ヤマハ天草製造(株)、ヤマハ蒲郡製造(株)、ヤマキ船舶化工(株)の3工場となり、市場規模にあった生産能力の適正化が成されると同時に、生産能力の集約化にともなう生産性向上や業務効率の向上が可能となります。同時に、現在、世界的に需要が伸長している船外機の増産対応が可能となります。
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新会社の概要 |
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ヤマハ 熊本プロダクツ株式会社の概要 |
所在地 |
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熊本県八代市新港町 |
代表者名(予定) |
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佐藤晋弥(さとう しんや) (現マリン事業本部製造準備室長) |
資本金 |
: |
4億9千万円 |
出資比率 |
: |
ヤマハ発動機(株)51%、三信工業(株)49% |
工場面積 |
: |
15,600m2 |
従業員数 |
: |
304人(初年度) |
事業開始 |
: |
1999年4月 |
事業内容 |
: |
船外機の製造 |
生産規模 |
: |
初年度/鋳造・加工 、2002年度/約10万台 |
売上規模 |
: |
初年度/約10億円 、2002年度/約110億円 |
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ヤマハ天草製造株式会社の概要 |
所在地 |
: |
熊本県天草郡姫戸町二間戸 |
代表者名(予定) |
: |
川島龍夫(かわしま たつお)(現ヤマハマリン製造(株)社長) |
資本金 |
: |
5千万円 |
出資比率 |
: |
ヤマハ発動機(株)100% |
工場面積 |
: |
14,400m2 |
従業員数 |
: |
158人(初年度) |
事業開始 |
: |
1999年4月 |
事業内容 |
: |
漁船、和船、小型プレジャーボートの製造 |
生産規模 |
: |
初年度/約3700隻 |
売上規模 |
: |
初年度/約54億円 |
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三信工業株式会社の概要 |
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所在地 |
: |
静岡県浜松市 |
創立年 |
: |
1960年 |
代表者名 |
: |
土井 進(どい すすむ) |
資本金 |
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6億6千4百万円(ヤマハ発動機(株)は約98%の出資) |
従業員数 |
: |
1170人 |
事業内容 |
: |
マリンエンジンの開発・製造・販売 |
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ヤマハマリン製造株式会社の概要 |
所在地 |
: |
熊本県八代市新港町 |
創立年 |
: |
1996年 |
代表者名 |
: |
川島 龍夫(かわしま たつお) |
資本金 |
: |
4億9千万円(ヤマハ発動機株式会社100%出資) |
工場面積 |
: |
42,000m2(八代:15600m2・天草:14400m2・志度:12000m2) |
従業員数 |
: |
620人 (1998年3月期) |
事業内容 |
: |
中・小型プレジャーボート、漁船、和船の製造 |
売上高 |
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約110億円(1998年3月期) |
生産台数 |
: |
(八代工場) 小型・中型ボート 約3000隻/年間
(天草工場) 漁船・和船 約2700隻/年間
(志度工場) 地域の漁船・和船 約1500隻/年間 |
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