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ベストセラー400cc(3年連続)アメリカンバイクの1100cc版登場 ヤマハ スポーツ「ドラッグスター1100」新発売

1999年01月26日発表

 ヤマハ発動機(株)は、Vツイン空冷1100ccエンジンを搭載して、優れた走行性を実現したニューモデル、ヤマハスポーツ「ドラッグスター1100」を'99年3月10日より発売します。

 「ドラッグスター1100」は、国内で96~98年と3年連続ベストセラーとなった400ccモデル「ドラッグスター」と同一デザインを採用した1100ccモデルで、随所に最新技術を投入した新製品です。1)ヤマハ独自のアメリカンデザイン、2)オーバー1000ccの迫力、3)鼓動感あふれる乗り心地が特徴で、97年の免許取得制度改定以降、大幅伸長中の「大型二輪車市場」のニーズに呼応する商品となります。
 なお、本モデルの雑誌広告・テレビCMには、「ドラッグスター」に引き続き、日本人として初めてアルマーニのモデルを務めるなどで活躍中の俳優、鈴木一真を起用するとともに"DS11(ディー・エス・イレブン"という通称名の広告による訴求を図ります。また当社初の大型スポーツバイクのテレビCMを99年3月中旬以降、随時オンエアーします。


ヤマハ スポーツ「ドラッグスター1100(XVS1100)」

名称

ヤマハ スポーツ「ドラッグスター1100(XVS1100)」

カラーリング

シルバーメタリック1、ブラック2、
ライトグリニッシュグレーメタリック6(シルバー/イエロー)

発売日

1999年3月10日

販売計画

4,000台(年間、国内)



モデルの概要

 国内の二輪スポーツ市場の全体需要は、近年の少子化傾向も影響して年間約10万台前後で微減傾向にあります。とくに、250cc~400ccは、対前年比81%でその減少傾向が著しくなっています。しかし、一方で大型二輪市場は97年対前年比157%、98年対前年比120%の伸長(見込)を見せています。これは、96年9月の免許制度改定、国内交通環境の整備、等の影響によるものと見られています。結果として、国内の二輪市場は、250cc~400ccが微減もしくは微減傾向、オーバー750ccが右肩上がり、という図式にあります。

 上記背景の中、当社が96年投入した400ccモデル「ドラッグスター」は、1)ヤマハ独自の外観デザイン、2)優れた走行フィーリング、などが市場で受け入れられ、発売以降3年連続してスポーツバイク全排気量中のベストセラー商品となり、累計で約28,000台(登録ベース)となりました。
 一方、大型二輪市場に対して当社では98年、新商品「XJR1300」を投入するほか、ロングセラーの「VMAX」(1200cc)の98モデル(新色)を導入するなどで、ニーズに応えました。これらにより、大型二輪市場でのヤマハシェアは前年比3%アップの17.5%となっています。(逆輸入を含む)

 こうした市場環境の中、市場では「ドラッグスター」の外観を持つ大型二輪モデル(1鴻Nラス)の出現を望む声が強く、そのニーズに呼応して開発にあたったのが、「ドラッグスター1100」です。"ロー&ロング"というドラッグスターコンセプトを継承し、これをオーバー1000ccに具現化しました。なお、同モデルは、昨年9月ドイツで開催された国際オートバイ見本市(インターモト98)に発表・展示し、98年末からは欧米で発売を開始し、好評を博しています。



主な特徴

鍛造ピストン採用のエンジン

 鍛造ピストン採用の空冷SOHC2バルブの75度Vツインを採用しました。基本構造は、鼓動感と歯切れ良いサウンドで人気の現行「XV1100ビラーゴ」をベースに、ほとんどの原動機パーツと吸排気系を新設計。特にピストンには軽量の鍛造ピストンをこのクラスで初めて採用し、往復運動重量低減による低振動、信頼性向上、滑らかさを実現しました。2つの気筒の不等間隔爆発との相乗効果で、鼓動感と滑らかな走行性を楽しめます。(「XV1100ビラーゴ」は鋳造ピストン)


セラミック・シリンダーの採用

 優れた冷却性能と信頼性を確保するために、シリンダー壁にセラミックコンポジットメッキを採用しました。(従来は鉄製壁)これは、当社のYZF-Rシリーズ(輸出専用車)や、フォード社向け自動車エンジンの一部に採用して実績を持つ「高速メッキ技術」の投入で可能となったもので、性能の安定化を促進するものです。


ロー&ロングを主張する車体&フレーム

 「ドラッグスター」コンセプトの"ロー&ロング"を具現化する新設計フレームを採用しました。「ドラッグスター(400)」同様、三角形のリジット風フレーム枠がエンジンを包み込むデザインで、"ロー&ロング"デザインの強調。あわせて低シート高(685mm)と、長い軸間距離(1640mm)により、独特のシルエットを具現化した。後輪には170mmのワイドタイヤを採用し、迫力ある外観とグリップ力を両立させています。


41mm径のフロントフォーク/リンク式モノクロスリアサスペンション

 41mm径の正立フォークを採用し、作動がソフトで優れた特性を実現しました。リアサスペンションには、リンク式モノクロスサスペンションを採用して優れたクッション特性を実現しました。


前後ディスクブレーキの採用

 フロントには、ダブルディスクブレーキを、リアにもディスクブレーキを採用。優れた走行性に見合う制動力を確保しました。(「ドラッグスター」はフロントシングルディスク、リアドラムブレーキ)


"ドラッグスター"のアイデンティティを主張する装備

 1)1インチ径ハンドルバー、2)スポークホイール、3)カバーレスシャフトドライブ、4)薄型電気式タンクオンメーターなどを採用して、"ドラッグスター"ワールドを強調しました。



ヤマハスポーツ『ドラッグスター1100』主要諸元


型式/エンジン型式

VP10J/4PP

全長/全幅/全高(mm)

2,405×895×1,095

シート高(mm)

685

軸間距離(mm)

1,640

最低地上高(mm)

145

乾燥重量/装備重量(kg)

258/274

補装平坦路燃費(km/L )

32(60km/h)

原動機種類

空冷・4サイクル・SOHC・2バルブ

気筒数配列

V型2気筒

総排気量(cm3)

1,063

内径×行程(mm×mm)

95.0×75.0

圧縮比

8.3:1

最高出力

60PS(5,750r/min)
45.4kW(5,750r/min)

最大トルク

8.3kgf・m(2,500r/min)
85.0N・m(2,500r/min)

始動方式

セル式

潤滑方式

強制圧送ウエットサンプ

エンジンオイル容量(L )

3.6

燃料タンク容量(L )

17

キャブレター形式

BSR37

点火方式

TCI

バッテリー容量/種類

12V 12AH(10H)/GT14B-4

1次減速比/2次減速比

1,660/2,875

クラッチ形式

湿式多板コイルスプリング

変速機形式

常時噛合式前進5段

変速比

1速2.352 2速1.666 3速1.285
4速1.032 5速0.852

フレーム形式

ダブルクレードル

キャスター/トレール

33度/136mm

タイヤサイズ(前/後)

110/90-18 61S/170/80-15 M/C77S

ブレーキ形式(前/後)

油圧式ダブルディスク/
油圧式シングルディスク

ヘッドライト

ハロゲンバルブ12V 60W/50W



ヤマハ スポーツ「ドラッグスター1100」フィーチャーマップ




メーカー希望小売価格

ヤマハ スポーツ「ドラッグスター1100(XVS1100)」

830,000円

(一部地域を除く。地域希望小売価格の一例:北海道は20,000円高、沖縄は10,000円高)
※価格には保険料、税金(含消費税)、登録に伴う諸費用は含まれません。


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