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世界初の2ストローク用酸素センサーを取付けた エレクトロニック・フュエル・インジェクションを装備 ヤマハ2ストローク船外機5機種同時新発売

1998年12月01日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、優れた燃費を実現する燃料供給システムであるエレクトロニック・フュエル・インジェクション(ELECTORONIC FUEL INJECTION)を装備した2ストローク船外機5機種「150JETOL」「150JETOX」「200JETOX」「225FETOX」「250BETOX」を1999年1月より新発売いたします。


2ストローク船外機「150JETOX」


 これらの船外機に装備したエレクトロニック・フュエル・インジェクションには、世界で初めて実用化に成功した2ストローク用酸素センサーが取付けられ、エンジンに最適な量の燃料を供給するため、従来の2ストローク船外機に比べ、より高い性能と好燃費を実現させています。

 新発売する5機種は、150馬力から250馬力までで、船外機としては比較的大型に分類されるモデルです。フィッシング、プレジャーや業務用など幅広い用途でのニーズが見込まれています。

 船外機の高馬力商品においてはエレクトロニック・フュエル・インジェクションを装備したモデルがユーザーの支持を集めつつあります。
海水で使用しても十分な信頼性を持ち、かつ直接的にユーザーメリットとなる燃費向上や騒音・振動の低下を図り、ユーザーニーズに応える商品のひとつとして、ユーザーの選択の幅を広げるものです。



世界初の2ストローク用酸素センサーを実用化

 ヤマハ・エレクトロニック・フュエル・インジェクションはマイクロコンピュータ制御の燃料噴射器を利用して、エンジンに最適な燃料を送り込むシステムです。
 同システムは、空気供給装置と燃料供給装置、それらを制御するコンピュータ・コントロールからなっています。
 エレクトロニック・フュエル・インジェクション本来の機能を発揮させるためには酸素センサーが必要不可欠ですが、海という環境のもと、しかも、より空間的制約の厳しい船外機においてはセンサーの取付け自体が困難なことでした。
当社では、排気ガス中の酸素を検知し、そこから燃焼状態をチェックする方法を新たに開発しました。これは2ストローク用酸素センサーとして世界で初めての実用化に成功したものです。

 自動車エンジンにおけるエレクトロニック・フュエル・インジェクションは1970年代には一般的に採用されていますが、船外機においては、1980年代中頃から徐々に製品に装備されるようになっています。
しかし、従来のエレクトロニック・フュエル・インジェクションには各種センサーが海水等の塩分に弱かったり、燃焼状態を感知するセンサーが無いため、始動の良さは向上したものの、燃費やスロットルレスポンスについてはそれほどメリットのない、いわば未成熟な燃料供給システムというものでした。
そうした課題をクリアしたのが、ヤマハ独自の技術で開発したエレクトロニック・フュエル・インジェクションです。



エレクトロニック・フュエル・インジェクション装備モデルの仕様諸元


 

150JETOL

150JETOX

200JETOX

エンジンタイプ

2ストローク 90°  V6

排気量

2596cc

ボア×ストローク

90.0mm×68.0mm

プロペラ軸出力

150hp(110.3kw)@5000rpm

200hp(147.1kw)@5000rpm

舵角

左右各35°

全高

1615mm

1742mm

全幅

577mm

全長

823mm

乾燥質量

202kg

206kg

価格(消費税別)

1,320,000円

1,340,000円

1,490,000円



 

225FETOX

250BETOX

エンジンタイプ

2ストローク 76°  V6

排気量

3130cc

ボア×ストローク

90.0mm×82.0mm

プロペラ軸出力

225hp(165.5kw)@5000rpm

250hp(183.9kw)@5000rpm

舵角

左右各35°

全高

1785mm

全幅

562mm

全長

854mm

乾燥質量

233kg

価格(消費税別)

1,635,000円

1,870,000円


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