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第3回全日本社会人ヨット選手権大会 |
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●日 時:1997年11月1日(土)~3日(月)
●会 場:横浜市「みなとみらい21地区」臨港パーク前 |
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企業・団体のヨットクラブを対象としたセイリングクルーザーのヨットレース「第3回全日本社会人ヨット選手権大会」(主催/財団法人日本マリンスポーツ普及教育振興財団、JMPF=Japan
Marine Sports Promotion Foundation、共催/財団法人日本ヨット協会、全日本社会人ヨット選手権大会実行委員会)が11月1日(土)から11月3日(月)まで、神奈川県・横浜市の「みなとみらい21地区」臨港パーク前で開催されました。
遊園地や大型ショッピングセンター、国際会議場やホテルを後背地に持つ同地区は、休
日ともなれば多くの人々が買い物や散策に訪れる横浜市民のくつろぎの場。しかも、今回のヨットレースは「横浜港ボート天国」の関連イベントとして開催されたため、船や海の好きな人々も多数集まり、新しいタイプの「都市型ヨットレース」として注目されました。
同レースのもうひとつの特徴は主催者が24フィートのレース艇を用意しているところです。
1チームは5名から8名までとされており、全国から集まった参加32チームの選手たちは、自分たちのセーリングウェアを持参するだけでヨットレースが楽しめるとあって、身軽ないでたちでレース会場に集まってきました。
参加した32チームのうち16チームは昨年大会終了時にシード権を与えられた上位チーム。そして残る16チームは今年5月31日(土)~6月1日(日)に浜名湖で行われた「予選会」
(29チーム参加)で勝ち残ったチームです。今年2月にはレベルアップを目指す意欲的なチームからの強い要望により「ウインターキャンプ」が実施され、真冬の浜名湖で強化練習を
敢行、同レースに向けて参加選手の意気込みは高まってきていました。 |
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前年優勝チームが予選落ち。実力伯仲のレース展開 |
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快晴の下、大会第1、第2日目は予選ラウンドが行われ、32チームが8チームずつ4グループにわかれてフリートレース(8チームが同時に競うレース)を競いました。この結果、大会3日目の準決勝シリーズに上位16チームが進出しました。
しかし、ここで大番狂わせ。昨年の大会で優勝した東亜建設工業(東京都)がわずか1ポイントの差で上位16チームに残れず、予選敗退となったのです。第3回を迎えた同大会が徐々にレベルアップしてきた証でしょうか。簡単には2連覇を果たすことができないくらい、参加各チームの実力がついてきています。
準決勝シリーズでは上位16チームが8チームずつの2グループずつにわかれてフリートレースを戦いました。ここで勝ち残ったのが丸玉運送(愛知県)、フジタ(東京都)、ヤマハ発動機(静岡県)、日立製作所(東京都)の4チーム。決勝シリーズにはこの4チームが駒を進めました。 |
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公園来園者もヨットレースを間近に観戦 |
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決勝シリーズは1対1で戦うマッチレース方式です。1位の丸玉運送が2位のフジタと、3位のヤマハ発動機が4位の日立製作所と対戦しましたが、結果は丸玉運送とヤマハ発動機がそれそれ勝ち、優勝決定戦に進出しました。
この頃になると横浜市の「みなとみらい21地区」臨港パークには多くの方々が散策のかたわら、目前で行われているヨットレースに注目しています。横浜市在住の主婦は、「実況と解説があってヨットレースの雰囲気を味わえました。(目には見えない)風の力がヨットレースを見ることによって少しわかったような気がします」と感想を語っていました。普段、ヨットには縁のない方々も楽しんでいたようです。
さて、優勝決定戦はマッチレースの2戦先勝方式です。ヤマハ発動機チームはアメリカズカップ経験者やヨットデザイナーが乗り込んでいます。かたや丸玉運送にはオリンピック
出場を目指す大学ヨット部出身の息の合った兄弟が乗艇。実力は伯仲していましたが、第1戦はヤマハ発動機が、スタートでミスをした丸玉運送を終始リードして1勝目をあげました。つづく第2戦もスタートで有利に立ったヤマハ発動機が丸玉運送を確実に抑え2連勝とし、「第3回全日本社会人ヨット選手権大会」を制しました。両艇ともにスピード、クルーワークにはほとんど差がなく、スタート時のリードを守り切ったヤマハ発動機の堅い走りが勝利をもたらしたと言えるでしょう。
なお、大会初日の予選シリーズ第1ラウンド第1レースが、同大会の第1回大会からアドバイザーとして参画していた南波誠さんの記念レースとして行われたことを付記しておきます。 |
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(財)日本マリンスポーツ普及教育振興財団(JMPF=Japan
Marine Sports Promotion Foundation)について
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マリンスポーツは老若男女を問わず、自然の中でそれぞれの体力に応じて楽しめるスポーツです。青少年の健全で豊かな人間形成にも極めて効果の高いものとして期待されています。このようなマリンスポーツの普及活動の効果的な展開と、生涯スポーツとして定着を目指すことを目的に、平成4年7月に文部省の認可を受け設立されました。 |
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■「第3回全日本社会人ヨット選手権大会」最終成績■ |
最終順位 |
企業・団体名 |
所在地 |
1位 |
ヤマハ発動機株式会社 |
静岡県 |
2位 |
株式会社丸玉運送 |
愛知県 |
3位 |
株式会社日立製作所 |
東京都 |
4位 |
株式会社フジタ |
東京都 |
5位 |
三井造船株式会社 |
岡山県 |
6位 |
住友海上火災保険株式会社 |
東京都 |
7位 |
株式会社ちから |
広島県 |
8位 |
株式会社東京三菱銀行 |
東京都 |
9位 |
日吉染業株式会社 |
和歌山県 |
10位 |
日本生命保険相互会社 |
東京都 |
11位 |
株式会社島津製作所 |
京都府 |
12位 |
オムロン株式会社 |
京都府 |
13位 |
日本無線株式会社 |
神奈川県 |
14位 |
静岡ガス株式会社 |
静岡県 |
15位 |
住友重機械工業株式会社 |
神奈川県 |
16位 |
株式会社INAX |
愛知県 |
以上、次回大会のシード権獲得チーム |
17位 |
三菱地所株式会社 |
東京都 |
18位 |
東亜建設工業株式会社 |
東京都 |
19位 |
株式会社電通 |
東京都 |
20位 |
三菱レイヨン株式会社 |
東京都 |
21位 |
三菱自動車工業株式会社 |
岡山県 |
22位 |
株式会社長谷工コーポレーション |
東京都 |
23位 |
巴工業株式会社 |
東京都 |
24位 |
株式会社リクルート |
東京都 |
25位 |
初田防災設備株式会社 |
愛知県 |
26位 |
ヤマハ株式会社 |
静岡県 |
27位 |
NTT |
東京都 |
28位 |
株式会社CSK |
東京都 |
29位 |
旭硝子株式会社 |
東京都 |
30位 |
飛島建設株式会社 |
東京都 |
31位 |
東京海上火災保険株式会社 |
東京都 |
32位 |
清水建設株式会社 |
東京都 |
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