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静かで疲れない新機構"フローティングブリッジ"を採用 ヤマハ『UF-33 I/B』新発売

1997年09月17日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、新機構“フローティングブリッジ”を採用したフィッシングボートのニューモデル『UF-33 I/B』を、1997年12月1日より発売開始いたします。


『UF-33 I/B』

名称

『UF-33 I/B』

販売計画隻数

初年度/70隻



市場背景と商品の概要

 ボートを使っての遊びといえば、やはり「釣り」がメインになります。ヤマハUFシリーズは、使用目的を釣り(特に餌釣り・流し釣り)に絞り込んで企画され、日本の海況にあった漁船的な性能・船型とプレジャーボート的なスタイリングを併せ持つフィッシングボートとして、熱心な釣り人たちの支持を獲得しています。
 新開発の『UF-33 I/B』の船型は、好評の「UF-30 I/B」を基本にしたもので、走行時・停船時とも高性能を発揮します。また、キャビンレイアウト・デッキレイアウトとも動きやすく、操船や釣りに余裕が生まれるデザインになっています。
 『UF-33 I/B』はヤマハが新開発した“フローティングブリッジ”機構が初めて搭載され、従来のディーゼル搭載ボートに比べて格段に高い静粛性と波による衝撃の大幅な緩和を達成しています。長距離・長時間の釣行を行う釣り人にとって最高に使いやすいフィッシングボートです。



『UF-33 I/B』の特徴

衝撃・騒音を緩和する“フローティングブリッジ”

 ヤマハが新開発した“フローティングブリッジ”は、ボートのブリッジ全体を6個の防振ゴム(ラバーマウント)で支えるシステムです(特許出願中)。大型ディーゼルエンジンの振動や走行中の波当たりによる衝撃がゴムに吸収されて大幅に緩和されるため、キャビン内の静粛性が飛躍的に向上し、乗り心地も非常に柔らかいものになります。長時間の走行でも快適に過ごすことができます。
 このシステムを採用することにより、キャビン内の騒音は80デシベルを大幅に下回り、会話もスムーズに行えます。


高速性と静止安定性を両立させた船型

 波の中での走行に適した、ディープVに近い船型を採用した船体は、好評の「UF-30 I/B」をベースに新設計され、高速性と凌波性に優れています。
 静止時には比較的広く取った横幅と、水線に沿って設けたチャイン(波返し)が効果を発揮し、横揺れの少ない安定した姿勢を維持します。
 すばやくポイントに直行し、長時間の釣りをしても疲れの少ないボートです。


余裕のあるキャビンレイアウト

 採光十分な明るいキャビン内は、横方向に余裕のある広さを確保しています。また、ヘッドクリアランス(キャビン内高さ)も十分で(1.80m)、立ったまま操船することができます。
 キャビン前部は個室になっており、電動トイレが標準装備され、仮眠するのにも十分な広さがあります。


釣りを考慮した使いやすいデッキレイアウト

 『UF-33 I/B』のデッキは非常に広く、釣りに使いやすいレイアウトです。特に後部デッキは長さ2.25mと、余裕たっぷりです。乾舷(水線から舷縁までの高さ)も後部は低く抑えているため、魚の取り込みが楽に行えます。
 サイドの通路は十分な幅があり、前部・後部の行き来がスムーズです。
 キャビンの窓に一体型サッシを採用しているため、窓の面積が広く、キャビン内からの視界はもちろん、後部デッキで釣りや操船をしていても艇前方の視認性が確保されています。
 デッキにはまた、大型イケス・物入れが設置され、収納性を高めています。


高耐久性エンジンに加え微速装置を導入

 『UF-33 I/B』の搭載エンジンMD580KUHは漁船にも数多くの実績があり、プロの漁師さんから高い評価を得ている高性能・高耐久性ディーゼルエンジンです。
 『UF-33 I/B』では、さらに、低速で走るときに便利な電子制御の「微速装置」とダイヤル式リモートコントロールを標準装備し、手軽にスピード調整ができるようにしました。



開発者のコメント

 UFシリーズとして最大のインボード艇が『UF-33 I/B』です。スピードを追求して大型ディーゼルを搭載するとどうしても振動・騒音が大きくなりますが、『UF-33 I/B』では初めて“フローティングブリッジ”を搭載したので、波の衝撃・振動・騒音が吸収されて少なくなりました。これは、短時間乗っただけでもすぐに分かるほど、はっきりしています。
 それに加えてキャビン内・サイドの通路・デッキの広さに余裕があり、微速装置もつきますから、全体として非常にゆったり気分で釣りを楽しめるボートになっています。
 沖合いで熱心に流し釣りをする方をイメージして企画したボートですが、マニアックな釣りをする方から、仲間と楽しみながら気軽に釣りをする方まで、どんな場面でも、細かな操船に敏感に応えてくれる釣りボートに仕上げてあります。
 走行中も、また釣りをしていても、いつでも「寛ぎ」のあるボートといえるのではないでしょうか。

<舟艇事業部商品企画室 水谷謙司>



『UF-33 I/B』プラン

■ 側面図



■デッキ配置図





『UF-33 I/B』主要諸元 


全     長

10.87m

全     幅

3.09m

全  深  さ

1.70m

総 ト ン 数

4.9t

船 体 重 量

3,660kg

燃料タンク容量

340L

エ ン ジ ン

260PSディーゼル

定       員

12名

航 行 区 域

限定沿海

 

※ (  )内数値はEXタイプ



メーカー希望小売価格

UF-33 I/B(260馬力船内機 1基搭載)

13,607,900円

*エンジン付き、限定沿海法定安全備品付き、消費税別


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