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ヤマハ「スノーモビル」生産累計100万台を達成

1997年08月06日発表

 ヤマハ発動機(株)は8月6日、ヤマハ「スノーモビル」の生産累計100万台を達成しました。これは1968年(昭和43年)にヤマハスノーモビル第1号モデル「SL350」を生産して以来30年で実現したもので、100万台達成モデルは600ccの「SRX600」でした。

 ヤマハ「スノーモビル」は、当社の各製造工場(エンジン/磐田第5工場・静岡県磐田市天竜、塗装・完成車組立て・梱包/磐田第1工場・静岡県磐田市新貝)で一貫製造しています。
 現在では業務用、レジャー用等250cc(18馬力)から700cc(110馬力超)まで、国内14モデル、海外26モデルのラインナップ構成で、北米を中心に世界16ヵ国の市場に製品を供給しています。エンジンから車体まで一貫生産を行っているスノーモビルメーカーは、国内では当社だけです。また世界でも屈指のスノーモビルメーカーとして、ヤマハブランドは広汎な市場で支持を得ています。

 ヤマハ「スノーモビル」は、1972年に10万台、76年に20万台、83年には50万台の生産を達成してきました。現在は日産約260台、年間の製造は約35,000台で稼動しています。

 

生産累計

1968年

生産開始

1972年

10万台達成

1976年

20万台達成

1983年

50万台達成

1997年

100万台達成



ヤマハ「スノーモビル」について

 スノーモビルの世界の年間需要は約26万台の規模と推定されています。
 需要は、アメリカ、カナダなど北米と、北欧を中心とする欧州各国で、雪国の人々の生活を支える移動手段として、また農業、林業などの産業分野など、広く活用されています。また、冬場の雪国でのレクリエーションビークルとして様々な形で利用されています。
 現在、世界の需要の約90%を占めるアメリカ、カナダでは全長13,000kmにも渡るスノーモービル専用道路が網の目のように張り巡らされ、長距離を家族で楽しむレジャーとしてスノーモービルが定着しています。また、放牧用トナカイの見回りに、切り出した木材の運搬といった林業に使用するなど産業を支える道具としても使われています。従来雪で閉鎖されていた冬期の厳しい環境において、業務の効率化やアウトドアのレジャーを創造、付加するなど、スノーモービルの果たす社会性や機能は大きいものがあります。
 なお、主要国の保有台数は北米で130万台、カナダで100万台です。

 ヤマハでは、第1号機の「SL350」(モニター販売/量産モデルは「SL351」)の発売以来、様々な需要に応え、各国のニーズに沿って各機種を発売して参りました。特に、1975年以降は、毎年新モデルを発売し、拡大する市場のニーズに応えてきました。雪の少ない静岡県でスノーモービルを開発、生産するにあたって、最大需要地である北米での市場調査、製品開発の現地化をいち早く推進するため1977年、アメリカ、ミシガン州に技術開発研究所「R&Dミネソタ」を開設しました。一方、国内でも北海道に「ヤマハ士別テストセンター」(1989年)を設立するなど、日米共同で製品開発から性能品質管理までを一貫して行っています。

 現在、ヤマハ「スノーモビル」は、250ccから700ccまでのラインナップで構成されています。今年97年からは、新たにヤマハ「スノーモビル」のトップモデル「SRX700」をラインナップに加え、国内外のスノーモビルファンから支持を得ています。

 国内におけるスノーモビル需要は、年間2,500台(当社調べ/この内ヤマハシェアは70%)で推移しています。ヤマハでは市場環境整備に積極的な取り組みを図り、全国各地に、スノーモビルの様々なレクリエーションを体験出来るスノーモビル専用エリアの開設を促進。各事業主との協力・連携をもとに積極的に環境整備を推し進め、現在では国内に59ヵ所の「スノーモビルランド」が運営されています。
 また、ユーザー指導についても、1988年から「スノーモビル安全運転講習会」を開催、全国規模で安全指導や自然保護の啓蒙を行う一方、スノーモビル初心者に対しては、「スノーモビルライセンス」制度を展開して、スノーモビルへの基礎知識の普及活動を行っています。
 南極越冬観測隊の重要な足としてや女優の和泉雅子さんの北極点到達チャレンジ、風間深志氏の二輪車による南極走破サポートなどに当社の高性能で信頼性のあるスノーモービルが活用されました。


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