|   ヤマハ発動機(株)では、農薬散布を中心に農業分野で需要が広がる産業用無人ヘリコプターに搭載能力が業界最高を誇り、かつ取扱作業性を向上させ、高能率な新機種「エアロロボットRMAX」を10月1日より新発売します。
 
 
                                 
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                                       産業用無人ヘリコプター「エアロロボット 
                                        ヤマハRMAX」 |  | 
                           
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                                  | 名称 | 産業用無人ヘリコプター 「エアロロボット ヤマハRMAX」
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                                  | 発売日 | 1997年10月1日 |   
                                  | 初年度販売計画 | 300機 |  | 
                           
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                            | 商品の概要 | 
                           
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                            |  ヤマハ発動機(株)は、1990年、実用ペイロード(搭載量)20kgの世界初の産業用無人ヘリコプターを発売。農業における薬剤散布の省力化、低コスト化、農作業労力の軽減や環境改善等への貢献が高く評価されて、現在までに累計約1,000機を販売しています。無人ヘリによる薬剤散布は昨年、延べ135,000ヘクタール実施され、年々散布面積は拡大しています。
 今回発売する「エアロロボット ヤマハRMAX」は、機体の全長3.63m、メインローター径3.115m、運用自重58kgという機体に、RMAX専用に新開発の水平対向水冷2サイクル、246cc、21馬力エンジンを搭載。コンパクトな機体でありながら、実用ペイロードは産業用無人ヘリで最大の30kgを達成しました。また、初心者でも機体の操縦を容易に行えるYACS(ヤマハ姿勢制御装置)を標準装着。さらに、産業用無人ヘリとしては初めて、セルモーターを装着し、カセット式の薬剤タンクを採用しました。同時に燃料の残量を知らせる警告灯や制御装置の状態を知らせる機体インジケータなどの装備により、取扱作業性を大幅に向上させました。
 
 「ヤマハRMAX」はその高い搭載能力により、産業用資材なら24kg搭載して1時間の飛行が可能であり、高能率・高生産性を一段と向上させました。用途としては、薬剤散布だけでなく種籾の直播きや、追肥散布を含む水稲一貫作業、傾斜園地の果樹、畑作の省力防除、さらに松食い虫防除などの林業分野まで含めた広範囲な利用が可能です。
 
 ヤマハ発動機(株)では、今後、「ヤマハRMAX」の多目的利用を図るため、カメラ搭載による農作物のリモートセンシング機能の実用化を目指します。これは上空から作物の栽培状況をカメラで観察・撮影したり、地温・水温を測定したりし、それらの情報を解析することによって、農薬の適期散布や追肥の適量部分使用を可能にするもので、農業用資材の過剰使用を抑制した環境保全型農業を推進する有力な手段となります。
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                            | 製品の主な特長 | 
                           
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                            | ◎専用エンジンの開発:246cc水平対向水冷2サイクルエンジンを新開発。発電機を搭載し、小型、軽量で21馬力、ペイロード30kgと高性能、かつ低振動を実現。
 ◎初のセルモータ方式を採用:機体後部の操作パネル内スイッチでエンジン始動。
 
 ◎散布装置に初のカセット式薬剤タンクを採用:機体の左右に2個のタンクを装着。散布飛行中に地上で次の薬剤をスペアタンクに充填し、タンク交換を準備できるため薬剤補充のための作業時間を大幅に短縮。
 
 ◎取扱作業性の向上:燃料の残量を知らせる警告灯や、飛行前にスイッチを入れると制御装置の状態を知らせるインジケータランプなどのモニタリング機構を初装備。
 
 ◎YACS(ヤマハ姿勢制御装置)を標準装着:従来から高評価の飛行の安定性と操縦の容易性を高める装置。
 
 ◎薬剤散布幅は7.5mと5mを選択可能。ほ場条件に合わせて選択可能。平地から中山間地域まで、農地と宅地の混在が進む地域など広範囲に散布可能。
 
 ○脚部の先端にとりつけた車輪により、1人で簡単に移動できます。また、脚部には持ち運びグリップが取り付けられており、二人で楽に運搬車輌への積み下ろしができます。
 
 ○機体の電子部品や送信機には防滴対策がおりこまれ、耐水性を向上しました。
 
 ○エンジン停止後20秒以内にメインロータが停止するため着陸後の作業時間が短縮できます。
 
 ○テールボディーは機体から簡単に取り外せるため、機体保管の際の省スペースに役立ちます。
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                            | 仕様諸元 | 
                           
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                                  | 性能 | 実用ペイロード | 30kg |   
                                  | 飛行時間 | 60分 |   
                                  | 高度限界 | 100m |   
                                  | 制御範囲 | 150m(目視範囲) |   
                                  | 機体 | 型式 | RMAX(L15) |   
                                  | メインロータ径 | 3115mm |   
                                  | テールロータ径 | 545mm |   
                                  | 運用自重 | 58kg |   
                                  | 全長 | 3630mm |   
                                  | 前幅 | 720mm |   
                                  | 全高 | 1080mm |   
                                  | エンジン | 種類 | 水平対向水冷2サイクル |   
                                  | 排気量 | 246cc |   
                                  | 出力 | 21PS |   
                                  | 始動方式 | セルモータ方式 |   
                                  | 燃料 | ガソリン・オイル混合 |   
                                  | 液剤散布装置 | 型式 | L15A |   
                                  | 標準積載薬剤量 | 24l |   
                                  | 吐出方式 | 往復ピストン&コーンノズル方式 |   
                                  | 吐出量 | 1.3l/分・2.0l/分 |   
                                  | ブーム長さ | 1900mm |   
                                  | 装置重量 | 6kg |   
                                  | 粒剤散布装置 | 型式 | L15F |   
                                  | 標準積載薬剤量 | 24kg |   
                                  | 吐出方式 | インペラ方式 |   
                                  | 最大吐出量 | 25kg/分(粒径0.7mm) |   
                                  | 装置重量 | 6kg |  | 
                           
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                            | メーカー希望小売価格 | 
                           
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                                      「エアロロボット ヤマハRMAX」本体
 液剤散布装置
 粒剤散布装置
 
 | 790万円
 35万円
 35万円
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                                  | (いずれも消費税を含みません) |  |