本文へ進みます

夏空のもと、91名の子ども達がマリンスポーツを満喫 ちびっ子マリン体験会in浜名湖

1997年07月29日発表

 地元湖西市を中心に、91名の児童が参加。





 7月19~20日に各地で梅雨明けが発表され、日本列島は夏本番を迎えました。子ども達にとっては、待ちに待った夏休みの始まりです。そんな夏休みの1日、子ども達にマリンスポーツを楽しんでもらおうと、7月22日(火)『ちびっ子マリン体験会in浜名湖』が、静岡県湖西市のヤマハマリーナ浜名湖で開催されました。

 23回目を迎えるこのイベントは、マリンスポーツの体験を通して子ども達の健全な育成を願うことを目的に、ヤマハ発動機(株)が毎年主催しているもので、今年も地元湖西市の他、浜松市、浜北市、磐田市の小学校5~6年生91名が参加、マリーナは子ども達の歓声で1日中賑わい、いつもとは違った雰囲気で活気にあふれました。

 自然に親しむマリンスポーツに子ども達は大興奮水着とライフジャケットに身を包んだ子ども達は、まず4グループに分かれ、グループごとに交代で4種類のマリンプレイを体験しました。

 マリンプレイ・メニューは「マリンジェット体験」「モーターボート体験」「セイリングクルーザー体験」「パドルレース」で、どれもインストラクターが丁寧に指導、子ども達は海の上でのルールやマナーを楽しみながら学んでいました。

 一番人気が高かったのはマリンジェット。順番を待つ子ども達は、今か今かと待ち遠しい様子でしたが、いざタンデムシートに座りインストラクターと一緒にハンドルを握ると、やや緊張気味の顔つきに変わっていきました。しかし、水しぶきを体に浴びながら、スピード感あふれるライディングを思う存分楽しむと、桟橋に戻ってくる頃には満面の笑みを浮かべていました。今回の体験で、マリンジェットの操船には船の免許が必要だということを知ると、「大きくなったら、絶対免許をとるんだ!」と、すっかりマリンジェットの虜になってしまった男の子もいました。

 また、同じスピード感を味わう乗り物としてモーターボートにも人気が集まりました。この日使用されたボートはフライングブリッジ付きの大型ボート(全長:46フィート)で、子ども達はボートに乗り込むやいなや、フライングブリッジにのぼったり、キャビンの中をのぞいたり、興味津々の様子でボートを観察していました。走行中は、船首部分に集まる子どもが多く、「風が気持ちいい」「カッコいい」など、ボートが風や波をきって走り抜ける醍醐味を体全体で味わっていました。

 セイリングクルーザーの体験では、子ども達もクルーとして大活躍。セイルをあげるためにシート(ロープ)を引いたり、舵を握ったり、また、船のバランスをとるために右側・左側とデッキの上を移動したり、船長の話を聞きながら一生懸命にヨットを操作していました。風の力だけによるセイリングでは、風と波の音しか聞こえてこない静けさに、さすがの子ども達もこの時ばかりはおしゃべりが止まり、初めて聞く“自然の音”に耳を傾けていました。





 マリーナの桟橋付近で行われたパドルレースは、小型ヨットの船体を使ったゲームで、2人1組で船に乗り、パドルを漕ぎながら桟橋から桟橋までを往復して速さを競うというもの。2人が息をピッタリ合わせリズムよく漕いでいかないとまっすぐ進まず、コツをつかんでスイスイ走らせるチームもあれば、同じ場所でグルグル回ってしまったり、思う方向とは反対に流されてしまったりと悪戦苦闘するチームも続出。笑顔から真剣な表情へと変わっていき、他チームや付き添いの父兄から大きな声援を受けていました。

 そんな子ども達の様子を1日見ていた付き添いの父兄にお話を伺うと、「知り合いの方から聞いて今回初めて参加しました。めったに体験できないことなので、親子ともども楽しんでいます」「自分で船を持っていない限り、マリンレジャーはまだまだ遠い存在。こういった体験会は海水浴以外で海の楽しさを知る絶好の機会です。これからもぜひ続けていってほしい」「プールで泳げない子も、今日は楽しそうにしていました。他の学校の子とも、いつのまにか仲良くなっていたみたいです」「兄弟がいるので、今年3回目の参加です。5~6年生対象ということで、下の子も5年生の夏休みを心待ちにしていました」など、大好評でした。

 終了式では、今回の体験会の進行役であったヤマハマリーナ浜名湖のハーバーマスター・武田氏が、「今日は良い経験ができたと思います。これからも自然を大切にする気持ちを忘れないでほしい。そして今度ボートやヨットに乗る機会があったら、今日のことを役立ててください」とあいさつしました。

 夏休みの1日をマリンスポーツで存分に楽しんだ子ども達は、日焼けした顔でそれぞれの帰路につきました。マリンスポーツ体験の1日が子ども達1人1人の心にどんな思い出を育んだのでしょうか。また、海で会う日を楽しみにしています。


ページ
先頭へ