ヤマハ発動機株式会社は、かねてより、マレーシアでヤマハブランドの二輪車製造合弁会社「ホンリョン
ヤマハ モーター株式会社(代表者:ロン リム キムチャイ/略称:HLYM)」の工場移転の計画を進めてきましたが、移転工場の建設や生産モデルのラインオフも終了し、1997年7月18日、現地にて開所式を実施します。
なお、開所式には、マレーシア政府よりラフィダ通産大臣、合弁相手先の「ホンリョン インダストリー社(代表者:クウェック
レン サン/略称:HLI)」の関係者、当社より長谷川社長が出席します。
HLYMの工場は、本年4月中旬、これまでのマレーシア セランゴール州シャーアラムから、同州内のスンガイブロー(首都クアラルンプール市より北に25km)に移転しました。従業員数は440人、建屋面積は約33,000m2で、操業を本年4月末より開始し、本年度の生産は、100~600ccの二輪車を年間約12万台の計画です。
HLYMは、マレーシアに二輪車や半導体、タイル等の製造販売会社を傘下に持つ持株会社HLIと当社との間で1979年に設立し、資本金は約12億円で、HLI社が69.4%、当社が30.6%出資しています。
また、今回の工場移転を機に、グループ会社である販売会社や車体部品の製造会社も同敷地内に移転を終了しました。今回の一連の移転により、新工場の生産能力は、これまでの年間10万台から18万台までに向上し、また、これまで分散していた製造機能と販売機能が一体となります。
現在、マレーシアでは、二輪車が生活の重要な交通手段として使われ、総需要は約33万台(1996年)で、年率5%の伸長が見られ、100~120ccのアンダーボーンタイプの二輪車が8割以上の市場です。
当社では、工場等の移転や二輪車開発の合弁会社「HL ヤマハ モーター リサーチ 株式会社」(略称:HLYR)設立により、製造・販売・開発が同一敷地内で一体化となり、マレーシア市場に対して、これまで以上に品質が高く、市場性に合致した二輪車を迅速に供給する事を目指してまいります。
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HLYM社および移転工場の概要 |
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社 名 |
: |
Hong Leong
Yamaha Motor Sdn. Bhd. |
所在地
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マレーシア セランゴール州スンガイブロー |
設立年月 |
: |
1979年6月(移転は、1997年4月中旬) |
代表者名 |
: |
Ron Lim Kim
Chai(ロン リム キム チャイ) |
資本金
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: |
マレーシア$25,000,000(約12億円) |
出資比率 |
: |
Hong Leong
Industries Bhd. 69.4%
ヤマハ発動機株式会社 30.6% |
従業員数 |
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440人 |
敷地面積 |
: |
約145,000m2
/ 建屋面積 :33,000m2 |
事業内容 |
: |
ヤマハブランドの二輪車の製造 |
生産モデル |
: |
100~600ccのアンダーボーンタイプおよびスポーツタイプの二輪車 |
生産計画
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: |
約12万台/1997年度 |
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HLI社の概要 |
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社 名 |
: |
Hong Leong
Industries Bhd. |
所在地 |
: |
マレーシア クアランプール市 |
設立年月 |
: |
1964年5月 |
代表者名 |
: |
会長 Quek Leng
Chan (クウエック レン チャン)
社長 Kwek Leng San (クウエック レン サン) |
資本金 |
: |
マレーシア$70,167,000(約32億円) |
従業員数 |
: |
26人 |
事業内容 |
: |
二輪車、半導体、タイル、梱包資材等の製造販売会社を傘下に持つ持ち株会社 |
連結売上高 |
: |
マレーシア$約2,180百万(約
981億円)/1996年度 |
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尚、レートは、1マレーシアドル=45円で換算しています。 |