カンパチ、ハマチを対象とした高エネルギーな養殖魚用飼料　『ヤマハ　ビーンズ』（Been's）新発売

　ヤマハ発動機株式会社では、魚養殖経営の生産性向上に寄与する、カンパチ、ハマチを対象とした養殖魚用の高エネルギー飼育飼料『ヤマハ ビーンズ』(全15種類)を､1997年6月1日より発売開始いたします。
　日本の養殖漁業は現在、ハマチ、タイ、ウナギ、カンパチなどが中心で3,500億円の市場といわれていますが、その中で、飼料代は約46%にあたる約1,600億円を占めています。
　養殖魚の成長率を高め、品質の良い魚を育てるためには､高エネルギーと栄養バランスのとれた飼料と、効率の良い給餌システムが望まれています。
　この度発売いたします『ヤマハ ビーンズ』は、当社の提携先である養殖魚飼料においては世界最大手の｢ニュートレコ社｣(本社:オランダ)の飼料開発および製造技術をもって作られた育成用配合飼料です。

『ヤマハ ビーンズ』

　『ヤマハ ビーンズ』には、たん白質や脂肪、その他の栄養の含有バランスが異なる4タイプと、ペレットの大きさの違いで全15種類があります。
　養殖魚の種類や成長段階に合わせて適切なタイプの飼料を選択することができます。

　『ヤマハ ビーンズ』は、魚の成長に必要とされる栄養分をバランスよく配合しています。
　そのため他の栄養物などと混合する必要が無く、そのまま給餌できるため、設備投資も不要で作業効率もアップします。

　『ヤマハ ビーンズ』は常温室内保管ができるため、特別な保管場所を設ける必要がありません。また養殖イケスに投餌後ペレットが水中においてゆっくり沈むことで魚が効率よく餌を食べることができます。さらに消化吸収性が良く魚の排泄物が少なくなり、海水を汚染しにくく環境にやさしい飼料といえます。

　体重を1kg増やすために必要な飼料の量を表す増肉係数は、生餌や他の配合飼料に比較すると『ヤマハ ビーンズ』が最も低く、少ない飼料の量で魚を効率よく成長させることができるとともに、死亡率が低いことが実証されています。（当社実験比）
　そのため飼料にかかる費用を抑えることができ、生産コストを低くすることが可能になります。