ヤマハ発動機株式会社は、このたび、二輪車やマリン、特機など当社関連用品の開発・販売を事業とする新会社を設立することを決定しました。新会社の名称は、「株式会社
ワイズギア(本社;静岡県浜松市)」、1997年1月に設立し、稼動は1997年4月を予定しています。なお、資本金は9,000万円で、当社が全額出資します。
新会社は、当社関連用品の商品開発、新規用品の仕入れ開発並びにその販売を主な事業内容とします。取り扱い用品は、需要が拡大している二輪車用カスタムパーツ用品(サスペンション、ハンドル・メーター類、ライト・ウィンカー類等)を中心に、当社部品部門から分離する二輪車用純正用品(二輪車用本体付属品)や、新たに商品開発する新会社独自のオリジナル用品(オリジナルタンクやカウリング等の外装用品および性能用品)も、販売していきます。
また、徐々に取り扱い商品の拡大を目指し、タイヤやヘルメット等を含む二輪車用品全般やマリン部門、特機部門などの用品も扱い、販路も当社の既存販売網に加え、ユーザーニーズの変化に対応した新たな販売ルートも開拓していきます。これにより、新会社の売上規模は、1997年度を約15億円、1998年度を約25億円と予定しています。
現在、用品市場は、ヤングユーザーのファッション化・個性化や中高年ユーザーのカスタム化へのニーズが高まり、市場規模が拡大しているなかで、ユーザーニーズの高度化・専門化、販売形態の少量多品種化、市場のスピーディーな変化があります。特に、二輪車用品では、規制緩和などでこれまで以上の市場活性化が期待され、二輪車用品の2割を占めるカスタムパーツ用品は、市場規模が約400億円で年率30%の伸長を示していますが、商品性・品質・コストにおける市場競争も益々激しくなっています。
当社では、このような市場変化に迅速に対応するために、新たに用品会社を設立し新たな商材と販路を開拓し、多様化するユーザーニーズに適確な商品とよりお買い求め易い販路で応えて参ります。また、品質、安全性、社会性を満たした魅力ある商品開発で、二輪車業界を含めマリン、特機などの各業界に対し、健全な、しかも個性あるプレジャー
ライフを提供し、活性化に寄与して参ります。
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