ユニット長メッセージ
PF車両ユニットのリーダーが、部門としてのミッション、提供価値、働く魅力などについて語ります。
期待を超え、右脳を刺激する魅力・感動を提供。
陸海空に製品を展開するヤマハ発動機の中で、私たちPF車両ユニットは、陸を走るパーソナルモビリティの車体開発と電気・電子制御システム開発を担っています。具体的な製品としては、世界中に市場を持つさまざまなタイプの二輪車、前輪が2つある三輪バイクのLMW (Leaning Multi Wheel)、アメリカで人気のオフロード四輪車(ROV、ATV)などがあります。
これらの原動機となるエンジンやモーターはパワートレインユニットという組織で開発しており、私たちPF車両ユニットとパワートレインユニットが対になり、各種モビリティの開発を行う体制となっています。
多種多様な製品の開発に取り組む中で、すべての製品に共通する目的があります。それは、未体験の感動をお客さまに提供すること。ヤマハ発動機の企業目的は「感動創造企業」です。この目的の具現化に向け、PF車両ユニットでは「世界中のお客さまに対して、期待を超え、右脳を刺激する未体験の感動を提供し、世界中に熱狂的なヤマハファンをつくり続ける」というミッションを掲げています。
喜び・楽しさと、信頼性・安心感を、高い次元で両立。
悦楽の「悦」と、信頼の「信」を、高いレベルで両立させる。――お客さまの期待を超えるものをいかにして提供するかを追求する中で、私たちが常に大切にしていることです。
面白いだけで危うく感じるものであっては絶対になりません。かと言って、安心であっても面白みに欠けるものはヤマハらしくありません。私たちにとって「悦」と「信」は2つの言葉ではなく、「悦・信」という1つの言葉なのです。
喜びや楽しさと、高度な信頼性・安心感が、非常に高い次元でバランスしていること。それがヤマハ製品の競争力の源泉であり、唯一無二の提供価値だと考えています。
ヤマハ発動機では感動創造を実現するための「ヤマハらしさ」を[発、悦、信、魅、結]という5つの漢字で表しています(※)。実はこれはPF車両ユニットで生み出された言葉を全社展開したものです。だからこの言葉には強い思い入れがあります。
※参考記事「ヤマハらしさとは」
移動の楽しさと喜びを、世界中のお客さまと共有。
PF車両ユニットで働く魅力は、世界中のお客さまと喜びを共有できることです。
開発した製品を通じて世界中のお客さまに移動の楽しさや自由を提供する。そして「次も絶対ヤマハだね」とお客さま本人のみならず、その家族、さらには隣近所にも感動が伝播するぐらい熱狂的なヤマハファンをつくっていく。それが私たちの仕事です。ファンの喜びが、開発に携わった自分自身の喜びとして返ってきます。
いつでも好きなときに好きな場所へ行ける。この「移動の自由」は、人類が数千年の歴史の中で必死になって獲得してきた自由です。私たちは、この自由をパーソナルモビリティで実現し、感動とともに提供し、その喜びを共有しています。これが魅力でなくて何だろうと、私は心から感じています。
カーボンニュートラルに資するパーソナルモビリティを。
移動の自由を提供し続けることは、私たちにとって喜びであると同時に、使命でもあります。
これからも移動の自由を維持するには、カーボンニュートラルという課題と向き合わなければなりません。人類が数千年かけて獲得してきた移動の自由は、地球温暖化という問題により、このたった100年で危うい領域に突入しています。
パーソナルモビリティという小さな乗り物に、カーボンニュートラルに資する小型・軽量化したデバイスを搭載する。そして、それらを搭載した車両を、パワートレインユニットをはじめとする多くの部門と連携しながら、人間一人が扱い得るパッケージとして成立させる。こうした未来の課題への挑戦にもまた、仕事の大きなやりがいがあります。
大切なのは「ゴキゲン」と「敬意」。
個人的な意見になりますが「自分の機嫌を自分で取れる人」と一緒に働きたいですね。ゴキゲンでいるということは、エンジニアとして自身のパフォーマンスを高める上で一番重要なポイントだと考えています。
組織のマネージャーには、組織をゴキゲンな状態にするという責務があります。しかしマネージャーが一人ひとりの機嫌を取ってくれるわけではありません。自分自身の機嫌を自分でしっかりとマネジメントできることが、仕事のベースになります。
もちろん技術者としての能力も大事。でもゴキゲンでさえいたら、能力は自然に上がっていきますよ。私はそのように考えています。
もう1つ、大事なのは「関わる人に敬意が払えること」です。PF車両ユニットはステークホルダーが非常に多い職場です。パワートレインやスタイリングの開発は近くで行われていますし、セールス&マーケティング、調達、生産、品質保証、研究部門など、あらゆる部門と連携しながら開発プロジェクトの進捗をリードします。その過程で関わる一人ひとりに敬意を持ち、それぞれの仕事に興味が持てる人に向いている職場です。
エンジニアとしての可能性を広げやすい環境です。
私たちは小型コミューターから大型のスポーツバイク、オフロード四輪車まで、多種多様な製品の車両開発を行っています。さまざまなカテゴリーの車両開発を経験するチャンスについても、本人の希望とプロジェクトのタイミングに応じて積極的に提供したいと考えています。また、自ら成長しようとする社員に挑戦の場をつくる社内公募制度「セルフ・キャリア・チャレンジ制度」もあります。このように自らのエンジニアとしての可能性を広げやすい環境です。ぜひ一緒に、未来の感動を創りましょう!
PF車両ユニット長
PROFILE
1989年入社。20年間大型スポーツバイクの車体設計者として活動。リーマンショック後、5年間の原価革新業務を経て、開発部長、統括部長、PF車両ユニット長の現在に至る。好きな言葉は「自分の機嫌は自分で取る」。