本文へ進みます

モーターサイクルの機能部品(サスペンションなど)の設計

モーターサイクルの機能部品(サスペンションなど)の設計を担当する社員が「仕事内容」「やりがい」「この仕事に向いている人物像」などについて語ります。

現在の仕事内容 緻密に「ハンドリングのヤマハ」を支える

バイクのサスペンションとその周辺部品の設計を担当しています。モデルのキャラクターに応じた適切なサスペンション仕様の選定、フロントのハンドルクラウン(トップブリッジ)やリアのリンク部品のつくり込みなどを行う仕事です。

これらの部品は車体の運動性能に大きく影響します。例えば、フロントフォークやハンドルを固定する役割を担うハンドルクラウン。その形状によって曲がりやすさや安定性が大きく変わります。ヤマハ発動機のバイクは「ハンドリングのヤマハ」という言葉が定着しているほど人間の感性になじむ自然な応答性を大切にしているため、解析を何度も繰り返し、最適な形状を緻密に検討しています。

さらにテストライダーの実走行による官能評価を受けての改善にも取り組みます。例えば「硬い」というコメントを受けたとします。そこでどう対策するかが設計者としての工夫のしどころ。原因はどこにあるのか、改善のポイントは曲がり始めにあるのか、曲がり終わりにあるのかなど、仮説を立てて対策を思案し、テストライダーが要求するフィーリングを実現する形状を追求していきます。

この仕事のやりがい 他社にはできないサスペンションを生み出したい

私が感じている3つのやりがいを紹介します。

◎広い視野で取り組める
私はキャリア入社で、以前はTier1メーカーでサスペンションの設計を担当していました。転職前後で職種は同じですが、大きく変わったことがあります。それはパーツ単位ではなく、車体という大きなくくりの中でサスペンション設計という仕事に取り組んでいることです。他の部品とのバランスを考慮し、広い視野で取り組むことが完成車メーカーにおける設計担当の特徴であり、そこにやりがいを感じています。

Tier1メーカーと完成車メーカー、両方でサスペンション設計を経験した私ならではの視点から他社にはできないサスペンションを生み出し、搭載することが今後の目標です。

◎部署を越えて相談できる風通しの良さ
以前、担当する部品の軽量化について悩んでいた時、いろいろな部署の人に相談したところ「新しい解析手法を試してみたら」と、それまで面識のなかった社内の解析担当を紹介してもらったことがありました。その解析手法を導入した結果、目標以上の軽量化を実現することができたのです。

入社前は大企業特有の横のつながりの重たさや、新しい試みに対するハードルの高さが存在するのではないかと身構えていましたが、実際に働いてみるとそれらはまったくありません。「良いバイクをつくるんだ」という共通認識がどの人にもあり、部署を越えて気軽に相談できる風通しの良さを実感しています。

◎自由な発想で挑戦できる
遠州地方には「やってみよう」「やってやろうじゃないか」を意味する「やらまいか精神」という言葉があります。私たちの職場は挑戦的に取り組みたいことがあるとき、まさにやらまいか精神でトライさせてもらえる環境です。課題の解決策を自由な発想で検討できるため、楽しく仕事に取り組めています。

挑戦した結果、事前の想定以上に良い操縦安定性や目標以上の軽量化を実現できたときは、設計者冥利に尽きます。

この仕事に向いていると思う人 キーワードは「コミュニケーション」「チャレンジ」「好き」

私の考える「この仕事に向いている人物像」は、3つあります。

◎さまざまな相手と円滑にコミュニケーションできる人
サスペンションはさまざまな部品と相互に影響を与え合うため、他部品の担当者と連携し、剛性バランス、レイアウト、コストなども含め、システム全体として最適化を追求する必要があります。その中で各担当者と相手を尊重したコミュニケーションを取ることのできる人が向いていると思います。

◎新しいことにチャレンジできる人
「やってみたい」という思いを受け入れてもらいやすい環境なので、「やってみよう」というチャレンジ精神を持つ人が合っていると思います。

ただ、チャレンジするにはまずベースとして、バイク部品の知識や業務の進め方、語学能力など、身に付けるべきことがたくさんあります。自身の領域を広げることにもチャレンジできる人に向いています。ヤマハ発動機は社内で技術講座が開かれており、知識・スキルを高められる環境も整っています。

◎モノ創りが好きな人
モノ創りは大変です。これまでにない性能を持つ製品を生み出すことにチャレンジするなら、それはなおさらです。最初に思い描いていた計画通りに開発が進まないことは珍しくありません。頭を抱えるような難題に直面することもあるでしょう。しかしその分、完成したときの喜びも大きい仕事です。モノ創りが好きな方なら、その大きな喜びを感じることができると思います。

検討中の皆さまへのメッセージ 行動指針でも「挑戦」を掲げている会社です

ヤマハ発動機は一人ひとりの挑戦を後押ししてくれる会社です。行動指針においても「スピード」「挑戦」「やり抜く」を掲げています。また、分からないことや困ったことがあれば気軽に相談できる雰囲気があり、とても働きやすい環境です。モノ創りが好きな方や、エンジニアとして新たなチャレンジをしたい方、ぜひ一緒に良いバイクをつくりましょう!

※所属部署、記事内容は、取材当時(2024年10月)のものです。

PF車両ユニット

ページ
先頭へ