モーターサイクル(スクーター)の車体設計
モーターサイクル(スクーター)の車体設計を担当する社員が「仕事内容」「やりがい」「この仕事に向いている人物像」などについて語ります。
現在の仕事内容 多くの人たちと協力し合い、モデルを形にしていく
私たちの部署ではスクーターの車体を構成する幅広い部品の設計を行っています。その中で私は現在、ヘッドライトステー(ヘッドライトを支える骨格部品)や収納ポケット回りの設計を担当しています。これまでにはフレーム系の部品、フェンダー回りの部品、カウル回りの部品などを担当してきました。
部品の形状を考える設計業務そのものだけでなく、各部品の開発日程の管理や試作品の準備も行います。日々、他の部品の設計担当やプロジェクト全体のリーダー、シミュレーション担当や実験担当など、多くの人たちと議論しながら協力し合い、一つのモデルを形にしていく仕事です。
この仕事のやりがい 新しい視点や技術を日々習得
私が感じているやりがいを3つ紹介します。
◎お客さま視点を鍛えることができる
開発の過程で判断に迷ったときには原点に立ち返り、お客さまがどう思うか、どう使うかを追求する――。この共通認識が、部署全体に根付いています。そのため、お客さまの立場で考えるという思考・発想が、非常に鍛えられます。
市場感覚をつかむために海外出張をする機会もたくさんあります。私も昨年はヨーロッパに出張し、現地でどのような人たちがどのようにスクーターに乗っているか、自分の目で確かめてきました。
◎たくさんのバイク好きに囲まれて成長できる
試作車両を見ながら課題に対する対応策を考えていると、通りすがりの人や過去にお世話になった人が自然に集まってきて「実はこういうことに困っているんです」「それならこうしたら?」という会話が始まります。
みんなバイクが大好きだから、ついつい一緒に考えたくなるんでしょうね。それぞれ高い専門性を持っているので、話していると課題がクリアになり、対策方針が見えてきます。
また、こちらから相談できる人も社内にたくさんいます。相談事をむげに扱わない風土も感じていて、いろんな人を巻き込んで仕事を進められるので、開発していて孤独感はまったくありません。
世界中のお客さまに届く車両をみんなでつくりあげるのはとても楽しいし、新しい視点や技術を日々習得し、成長できる環境だと強く感じています。
◎挑戦の機会がたくさんある
自ら意思を持って仕事に向き合うと、成長の機会は必ず与えられます。「失敗してもいいからやってみろ」と上司が背中を押してくれます。積極的に新しいことに挑戦し、技術者として成長したい私にとっては、非常にありがたい組織風土だと実感しています。
この仕事に向いていると思う人 新しい分野への挑戦に喜びを感じられるか
「主体的に動ける人」と「好奇心旺盛な人」に向いていると思います。
◎主体的に動ける人
担当の領域は基本的に自分で進捗管理し、部品のスペックを詰めていきます。スペックを詰めるための情報が手元になければ自らつかみに行く必要があり、どこにもなければ各部門の人たちと共に作り上げていく必要があります。
例えば部品の強度について、目標値をどう定めるか。まったく新しいモデルの場合はターゲット市場を見極め、「お客さまの使用環境をどこまで想定するか」などについて実験部門や企画部門の人たちと議論を重ね、そこから逆算して目標値を定めていきます。
このように主体的に動くことで円滑に進む仕事です。逆に言えば、主体的に動けない人には厳しい仕事です。
◎好奇心旺盛な人
プロジェクトが変わるごとに、担当する部品も変わるケースがほとんどです。素材についても、金属材、樹脂材、ゴム材など多彩。その都度、学ぶべきことがたくさんあります。
そのため、新しい分野への挑戦に喜びを感じられる好奇心旺盛な人には、とても良い環境だと思います。仕事を通じて、幅広い専門性と柔軟な対応力を身に付けることができます。
検討中の皆さまへのメッセージ バイク好きな人も、今はバイクと縁のない人も
バイク好きな人にとっては、ゼロからバイクをつくりあげることができる、これほど楽しい仕事はないと思います。現在バイクとは縁のない人も、意欲やチャレンジ精神を持って取り組めば、自分が開発に携わった車両を世界中の人々に提供する喜びや感動を味わうことができます。
また、私は共働きで子どもが3人いますが、在宅勤務やコアレスフレックスタイム制度を活用することで、家庭にも貢献できるのがうれしいですね。同僚には子育て世代が多く、子どもの看病による有給休暇取得や、フレックス勤務を利用しての保育園の送迎などについても、チームメンバー内でお互いに理解があるので、気兼ねはいりません。
相談に真摯に対応する。新しいことにチャレンジする。そうしたマインドが自然に育つとともに、家庭も大切にできる雰囲気の職場です。技術者として、だけでなく、人間として成長できる環境だと感じています。
チームには若い人が多く、バイクを通じて感動を届けるという共通の目的のもと、日々議論しながらお互いに尊敬し、高め合っています。ぜひ仲間に加わり、同じ楽しみを味わっていただきたいと思います。