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モーターサイクル(スクーター)の車体設計

モーターサイクル(スクーター)の車体設計を担当する社員が「仕事内容」「やりがい」「この仕事に向いている人物像」などについて語ります。

現在の仕事内容 デザイナーからの提案を、実際のモノにする

私たちの部署ではモーターサイクルの外装部品の設計を行っています。その中で私は現在、スクーターを担当しています。ヘッドライトカバー、グローブボックス、タンクカバー、フットボード、サイドカバーなど、車体を覆う部品全体が設計の対象です。

外装部品は、外観のカッコよさを左右する要素です。設計担当はデザイナーから提案された形状を、実際のモノにする役割を担っています。しかしデザイン画やクレイモデルは、基本的にそのままの形状では製品として成立しません。製造性、コスト、強度、空力、熱の流れ、隣り合う部品同士の隙間など、さまざまな要件を踏まえ、各部品担当と議論しながらデザインコンセプトを形にしていきます。

また、私は外装の開発プロセスを革新する活動のリーダーも務めています。新しい解析手法を用いて開発プロジェクトの早い段階で強度課題を抽出し、解決するための取り組みです。解析の成熟度を高めることで、試作評価の削減による開発リードタイムの短縮を目指しています。

この仕事のやりがい 「モーターサイクルの顔」をつくるやりがい

実感しているやりがいについて、3つの視点から紹介します。

◎カッコよさを決定づける一翼を担う
デザイナーと会話を重ねる中で、こちらから形状を提案することがあります。それはモーターサイクルの顔ともいえる外装部品について、設計担当としてだけでなく、デザインにも関わることができるということです。その形状が採用されると、バイクのカッコよさを決定づける一翼を担うことができた喜びを感じられます。

◎専門性を深めてチームの第一人者に
キャリア入社した当初から「強度」に興味があり、専門的に学んでみたいと考えていました。すると希望がかない、車両実験部門の強度解析を行う部署で半年間にわたって研修することができました。

現在は部署内で強度を扱う第一人者として強度課題の解決に向け、各設計担当をリードしています。難しい課題には苦心することもありますが、試作段階で強度課題が発生しなかったときの達成感も大きく、新しい課題に挑戦する意欲につながります。

◎現場を見て理解を深められる
私たちの部署では、部品の製造方法を現場で直接確認することが推奨されています。設計業務を重ねると湧いてくる「この部分はなぜこのような形なのだろう」「この部分の製造方法を知りたい」といった興味や疑問に対し、「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、実際に現場をじかに見ることで理解を深めることができます。成長につながる機会としてとても大事にしています。

この仕事に向いていると思う人 時間に追われても、お客さま目線を忘れない

私の考える、外装部品の設計担当に向いている人物像は3つあります。

◎フットワークが軽い人
開発中に不具合が発生した際、大切なのは各部門の関係者と迅速に連携し、現象把握、原因調査、対策案出しを進めることです。そのため、普段から周辺部品の設計担当だけでなく、製造担当や実験担当など、各部門の関係者のもとへフットワーク軽く足を運び、多くの人と面識を持っておくことは、大きな強みになります。

◎自分の意見をしっかり伝えることができる人
関係部門とデザインアイデアを詰めたり、部内で仕様を相談する中で、外装設計担当としての意見を求められることがあります。その際、自分の意見をしっかりと伝えることができなければ、外装設計が後手に回ってしまいます。もちろん、ただ自分の意見を主張するのではなく、相手の意見を傾聴した上で、根拠をもって、丁寧に説明することが大切です。私自身、いつも心がけています。

◎お客さま目線で設計できる人
開発を進めていく中で自分のタスクに追われ、業務を淡々とこなすだけになってしまうと、お客さまの求める製品から離れてしまいかねません。そこで踏ん張って、お客さまを思う設計ができる人にはとても合った環境だと思います。

例えば「この角度から見たときの部品同士の隙間が気になる」「ここにバリやエッジが残っていると、お客さまが車両を拭いたときにケガをさせてしまうかもしれない」といった細やかな配慮ができるかどうか。

ある意味、お客さまも気付くことのない、自分なりのこだわりに近いのかもしれません。でもこうした一人ひとりのこだわりの積み重ねが、ヤマハらしいスタイリングとして結実するのだと思います。

検討中の皆さまへのメッセージ 一緒に「感動創造」にチャレンジしましょう!

ヤマハ発動機の企業目的は「感動創造企業」です。お客さまに感動を届けるために「まずは自分自身を感動させるものを創る」という発想でもよいのでは、と私は考えています。その感動を世界中のお客さまへ。それができるようになればあなたも「ヤマハらしさ」を備えた仲間の一員です。自分自身と世界中のお客さまが感動するものを創るために、一緒にチャレンジしていきましょう!

もう一つ、ワークライフバランスを支える制度が充実した職場であることも、ぜひお伝えしておきたいと思います。私の場合は子どもがまだ小さい頃に在宅勤務制度のおかげでとても助かりました。また現在は、中抜け制度があるおかげで、役所や金融機関に行く用事や保育園への送り迎えもスムーズに行うことができています。

※所属部署、記事内容は、取材当時(2024年9月)のものです。

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