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モーターサイクル(スポーツタイプ)の車体設計

モーターサイクル(スポーツタイプ)の車体設計を担当する社員が「仕事内容」「やりがい」「この仕事に向いている人物像」などについて語ります。

現在の仕事内容 一番大事なのは「人がどう感じるか」

スポーツバイクの車体設計を担当しています。一言でいえば、商品企画担当が考案したコンセプトに基づいてプロジェクトを推進することが私たちの仕事です。

目指すべきコンセプトのもと、乗り味はどうあるべきか、ライディングの姿勢はどうあるべきか、どのような装備を搭載すべきか、などを各部門の人たちと議論しながら一つひとつ決めていきます。

例えばデザイン。カッコいいことは当然、重要です。しかしカッコよさだけを優先すると、量産性や機能性が成り立つのか、本当にお客さまが乗って楽しいものになるのか、という問題が生じます。

デザイン画の持つカッコよさを具現化しながらも、ちゃんとモノ創りができて、お客さまが気持ち良く操れるモデルにするために、デザイナーと議論しながらスタイリングを詰めていきます。

例えば乗り味。これはフレーム剛性が大きく影響します。剛性が強ければ良いわけではありません。そのモデルのコンセプトに合った剛性を実験部門のテストライダーと協力し合って追求していきます。

「剛性をこのように変化させれば、このような乗り味になるはず」と机上で予測はしますが、やはり一番大事なのは「人がどう感じるか」です。当社には「人機官能」という開発思想があります。人間の感性になじむ自然な応答性。そこから生まれる楽しさを大切にし続けているのがヤマハ発動機のバイクです。私も車体設計において常に追求しています。

この仕事のやりがい 仕事であることを忘れそうになるほどの感動も

やりがいについては、さまざまな角度から語ることができます。

◎幅広い領域を担当できる
転職前は電機メーカーで電子部品の開発を担当していました。ヤマハ発動機にキャリア入社した理由は、製品の一部分ではなく、全体を見渡せるような、そして自分がこだわって取り組んだことが製品に目に見えて現れるような、そんな幅広い領域の開発を担当したいと考えたからです。二輪車の車体設計は、まさにその思いにピッタリの仕事です。

◎手を挙げると任せてもらえる風土
ヤマハ発動機には「やりたい」と手を挙げるとどんどん任せてもらえる社風があります。私の場合、畑違いの分野からの転職でしたので、入社当初はまずバイクの車体を構成する個々の部品への理解を深めることから始める必要があると感じていました。そのためには実際に開発に取り組むのが一番だと考え、「この部品を担当してみたい」と積極的に手を挙げたところ、さまざまな部品を担当することができました。そうして経験を積んだ結果、設計担当と兼務し、プロジェクトチーフとして車体設計のプロジェクト運営を任せてもらえるようになったのです。

◎開発したモデルに試乗できる
試作車両の走行評価は実験部門のテストライダーが行いますが、社内ライセンスを取得すれば設計担当も自らテストコースを走ることができます。私も社内ライセンスを取得しています。自分がこだわりをもって開発した車両に乗り、テストコースを走った時は、仕事であることを忘れそうになるほどの感動がありました。

◎市場で喜んでもらえる
車体全体の開発を担当できるだけでも大きなやりがいを感じますが、それだけではありません。その製品を市場に出し、お客さまに喜んでいただける姿を見ることもできます。さらには、自分自身もユーザーとなって楽しむことだってできます。「これほど恵まれた開発があるだろうか」と実感しています。

この仕事に向いていると思う人 リーダーシップと協調性、両方が必要

モーターサイクルの開発は多くの人と密に連携しながら進める必要があります。そのため、コミュニケーションを取りながら仕事を進めることが好きな人、あるいは苦でない人に向いていると思います。

プロジェクトメンバーはもちろんバイク好きが多く、そうした人たちと「どうしたらお客さまに喜んでいただけるか」を議論しながら開発に取り組むことは、この仕事の大きな醍醐味です。

と言っても、それぞれの意見をすべて受け入れることがコミュニケーション能力ではありません。車体設計担当にはプロジェクトメンバー全体をまとめる役割もあります。例えば、その人の好みに寄りすぎていてモデルの目指す姿と異なる方向性の意見が出たら「それは違うよね」と軌道修正することも必要です。

各部門の意見を尊重しながらより良いモデルにしていくためには、リーダーシップと協調性、両方が必要です。そのような資質を持つ方をお待ちしています。

検討中の皆さまへのメッセージ 趣味が仕事にも活きてくる会社です

PF車両ユニットは「コアレスフレックスタイム制度」「ハイブリッドワーク」という、生活スタイルに合わせて出勤・退勤時間を調整できる制度も充実しています。だから趣味を楽しみやすい環境でもあります。

実際、私のまわりにはバイクに限らず、釣り、キャンプ、プラモデル、中には自宅の工作機でモノ創りをしている人もいて、アウトドア派からインドア派まで、さまざまな趣味を持つ人がいます。

趣味で交流していた別部署の人と、ふと仕事でつながる、ということもあるんですよ。私は釣りが趣味でいろいろな部署に仲間がいるのですが、部品について分からないことを質問する上でこの人脈も活きています。何か趣味があるなら、それはヤマハ発動機では仕事にも活きてくるはずです。

開発を通じて自分たちがカッコいい、楽しいと思えるモデルを追求でき、達成感や充実感が非常に高い仕事です。そして量産時にはお客さまの喜ぶ顔を見ることができます。あなたもこの達成感やうれしさを味わってみませんか?

※所属部署、記事内容は、取材当時(2024年9月)のものです。

PF車両ユニット

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