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社員インタビュー

パワートレイン開発本部 第1PT実験部 ST-PT実験5グループ 園 玲華の社員インタビューをご紹介します。

実験・評価の視点から
「乗っていて楽しい」エンジンの開発を
突き詰める
パワートレイン開発本部
第1PT実験部 ST-PT実験5グループ
園 玲華

【PROFILE】
・入社年:2025年
・現在の職種と具体的な業務内容:小型モーターサイクルのエンジン開発における実験・評価業務
・前職:技術者派遣会社の派遣エンジニアとして、ヤマハ発動機の設計部門で約3年間大型モーターサイクルのエンジン開発に従事
・入社時の二輪車免許の有無 :あり

派遣時代に感じたヤマハの社風に惹かれ、正社員での入社を決意

大学時代からモーターサイクルに興味を持っていた私。最初は単純に通学の手段として乗り始めましたが、モーターサイクルで遠くに出かけたり、自分でメンテナンスをしたりするうちに、モーターサイクル自体が好きになりました。大学院では医学系の研究科で再生医療の研究に取り組んでいましたが、モーターサイクルに関係する仕事に就きたい思いが強くなり、工学系の知識がなくても未経験から技術を学べる研修が整っていた技術派遣の会社に就職。その会社から初めて派遣された職場がヤマハ発動機だったんです。

派遣社員当時は大型モーターサイクルエンジンの開発部門でスターターモーターやスターターギアの設計を担当しました。計算して図面を書くだけでなく、ボディーパーツの設計担当者やデザイナー、実験担当者、生産部門など、さまざまな職種の方々と協力しながら仕事を進める経験ができました。その後、技術者派遣会社を辞めて転職活動を行い、複数の完成車メーカーやサプライヤーの選考を受けましたが、誰もが率直に意見を言えるフラットな雰囲気があったヤマハ発動機の社風が自分に合っていたことに気づき、改めて正社員として入社しました。

実験部門と設計部門がアイデアを出し合いながら開発を推進

私が所属している第1PT実験部ST-PT実験5グループは、排気量250cc未満の小型モーターサイクルのエンジン開発における実験・評価を実施している部門です。私自身はエンジンに荷重を掛けた際の耐久性や、経年による機能・性能の耐用性を確認する試験を担当しています。具体的には、シミュレーターを使用して解析を行うような試験ではなく、試作品である現物のエンジンを試験機に乗せて動かし、「どのくらい動かしても壊れないか」をミクロン単位で評価しています。

業務の流れとしては、設計部門からの依頼を受けて実験・評価を行いますが、「このままでは壊れる可能性があるので設計の内容を変更できますか?」「このスケジュールでは難しいので評価の方法を変えようと思います」といったように、私たち実験部門から設計部門への提言・提案を行うことも多いです。両部門が対等な立場でアイデアや意見を出し合いながら開発を進めています。

走行テストで自ら試乗し、完成度を高める

派遣社員時代は設計を経験し、現在は実験・評価を担当しています。それぞれに異なるやりがいや面白さがあり、設計では自分の仕事を図面や現物として形に残すことにやりがいを感じていました。一方で、実験は開発中の車両やエンジンに直接触れることができ、完成前のモーターサイクルに自ら試乗して、自分が担当している製品の特性を乗車感まで含めて確認できる面白さがあります。

また、私たちが担当する排気量の小さいモーターサイクルは、大型車両よりも車格が小さい分、重量や燃費、コストに関する制約が厳しいのですが、そのような制約の分だけアイデアや工夫を凝らした開発ができる楽しさがあると感じます。日常使いからレジャーまで幅広く利用できるモーターサイクルですが、私たちとしては「乗っていて楽しい」と感じてもらえるような出力特性にこだわっていますし、メカ音に関してもお客さまの耳障りにならないよう、チームで協力しながら作り込みを行っています。

一日でも早くライセンスを取得して、試験走行にチャレンジしたい

実験・評価の仕事を始めてから、まだ半年しか経っていないため、当面は実験の準備からデータの報告、その先の提案までを一人で進められるスキルを身に付けていきたいと考えています。評価のための試験走行を担当するには社内ライセンスが必要になるため、現在は社内のテストコースで実施されている練習会に参加し、先輩方からの指導を受けている最中です。今は一日でも早くライセンスを取得して、試験走行にチャレンジしたい気持ちで一杯です。

ヤマハ発動機には、年齢・社歴・雇用形態などに関係なく、自由闊達にアイデアや意見を交わし合える社風があります。一人ひとりの仕事の裁量も大きく、自分の意思で動きたい人にとっては最高のフィールドが整っていると思います。開発部門にはまだ女性社員が少ないものの、男女問わず育休を取得する社員が多く、フレックスタイムや在宅ワークなどの制度も充実しており、安心して働き続けられる環境が整っています。これからも不安を感じることなく、自分の好きな仕事に打ち込んでいけそうです。

※所属部署、記事内容は、取材当時(2025年10月)のものです。

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