チャレンジ精神と自由闊達な風土を尊重する環境下で、これまで半世紀以上にわたり受け継がれてきたヤマハ発動機の技術と感性。なぜヤマハの製品は世界を魅了するのか? 想像と期待を超える「感動の創造」はどこからくるのか? 「感動」と「挑戦」が繰り広げられる現場、そして、ヤマハが描くこれからの姿をリポートします。
Company History
ヤマハ発動機とは?
ヤマハ発動機の母体は、現ヤマハ株式会社の前身である日本楽器製造株式会社。1887年、創始者の山葉寅楠(やまは とらくす)が、静岡県浜松市でオルガン修理を手掛けたことを起源とします。楽器づくりで培った木工技術を活用し、戦時中は航空機の木製プロペラを製造。戦後、そのプロペラ用工作機械の平和利用を摸索し、二輪事業への参入を決断。1955年に二輪車部門を分離・独立、ヤマハ発動機が誕生しました。
両社は互いの株式を持ち合っていますが、経営は独立しており、グループ会社ではありません。それぞれが「YAMAHA」ブランドを共有し、ブランド価値の向上に向けた合同の活動も行っています。
Business Area
事 業 領 域
ヤマハ発動機は創業以来、モノ創りの技術を基盤に新たな価値創造に挑戦し、事業の多軸化とグローバル化に取り組んできました。現在、ヤマハ発動機の製品は世界180を超える国と地域で販売され、海外売上高比率は90%を超えています。
ランドモビリティ
主幹事業の二輪車のほか、四輪バギーやスノーモビル、世界に先駆けて開発・発売した電動アシスト自転車など、地上の乗りもので構成する事業。近年は、安定感の高い「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)」の開発にも注力。
マリン
水に関わる製品やサービスを扱う事業。船外機やボート、ウォータービークルやスポーツボートなどを扱う。さらに、ボートの船体に用いるFRP(繊維強化プラスチック)の成形技術を用いて生まれたプールは、国内トップクラスのシェアを持つ。
ロボティクス
省人化や自律化をコアバリューとし、多様な産業分野でトータルソリューションを実現。産業用ロボットは搬送、供給、組立、検査といったさまざまな生産の工程に、産業用無人ヘリコプターは農作業の省力化や効率化に貢献。
その他
自動車用エンジンやコンポーネント、ゴルフカー、汎用エンジンを活用した発電機や除雪機、電動車いすなど、幅広い製品を製造・販売。また、世界各地の販売金融子会社を通じ、金融やリース、保険などを提供する金融サービス事業も行う。
Philosophy
ヤマハ発動機が目指すこと
社会や環境との調和を図りながら、「世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する」ことを企業目的に掲げるヤマハ発動機。創立以来積み上げてきた個性的かつ多様な事業、製品、技術、そして「ヤマハらしさ」を成長の源泉に、人々の夢を知恵と情熱で実現し、常に「次の感動」を期待される企業、“感動創造企業”を目指します。
“Rev”には、エンジンの回転を上げる、ワクワクさせる、高ぶらせるという意味があります。エンジンの回転を上げるように、心躍る瞬間、そして最高の経験を、ヤマハと出会うすべての人へ届けたい。ヤマハ発動機はイノベーションへの情熱を胸に、お客さまの期待を超える感動の創造に挑戦し続けます。
近年中途入社した社員の生の声をご紹介。県外からの転職移住者も多く、2022年度中途採用者のうち、67名が静岡県外から移住してきました。
Q. ヤマハ発動機に転職して良かったと感じている点は?
■ この会社の一番の特色は設計職でも実験、デザイン、ツール設定、開発手法など幅広く発言できるチャンスがあることであり、一人のエンジニアとしてバランスよく成長できると思う。
■ 自由な発想で新しいことにどんどん挑戦できること。また、キャリアプランやライフマネジメントについてもきちんと気にしてもらえる環境が整っていること。
■ 趣味の製品を扱う会社なので、社員がみんな“遊び方”を知っていて、趣味と仕事の距離が近い。楽しんで仕事をしているのが伝わってきて、社内には良い雰囲気があると感じる。
■ ヤマハ発動機の製品が求められている事を実感できる。社会から求められている場で活躍できるというのは、やりがいを感じる。またメンバーも優しい人ばかり。
Q. ヤマハ発動機ならではの「自由闊達さ」や「挑戦できる風土」をどんな点に感じますか?
■ ちょっとした立ち話から大きな会議まで、職制や上下関係に関わらず発言することができる雰囲気があるため、言いたいことがきちんと言える。
■ 一人ひとりの仕事の幅が広く、各々が自分の得意な分野を自由に選んで活躍しやすい環境がある。ガチガチのルールで縛られていないところに挑戦しやすい風土を感じる。
■ 意見を出し合ってそれを実際に盛り込むまでのレスポンスが良く、魅力的な商品をつくろうという意識が高い。根本的にバイク(特に自社製品)が好きな事。
■ 興味のある内容の社内・社外研修など希望を出せば行くことができて、上司も積極的に参加するよう推奨している。個人の探究心を満たしてくれる自由な風土がある。