22現場を知るからこそのローテク・ソリューション
「安全な水」へのアクセスをめざしたクリーンウォーターシステム。
ヤマハと「安全な水」へのかかわりは、東南アジアに駐在する日本人社員の家族からの水への不安がきっかけだった。
これを契機に家庭用浄水器を開発したヤマハは、やがて世界の水問題の現実を目の当たりにし、新たなシステムの開発に取り組んでいった。
「ヤマハクリーンウォータ―システム」は、緩速ろ過という自然界の水浄化の仕組みを応用したシンプルな小型浄水装置。
大きな電力や特殊な薬品、専門家によるメンテナンス等が不要なことから、水道設備のない小さな集落に有効とされ、公的機関や国際機関との連携により東南アジアやアフリカで導入が進められている。
参照:ヤマハクリーンウォーターシステム
https://global.yamaha-motor.com/business/omdo/project/water/
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/movingyou/012/
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/movingyou/001/
https://global.yamaha-motor.com/jp/ir/annual/annual2013/sp3.html
https://news.yamaha-motor.co.jp/2017/013455.html
https://global.yamaha-motor.com/business/omdo/project/water/
https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/history/stories/0048.html
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2013/1001/good-design.html
Heritageクイズ
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安全な水を世界中の人々に届けたい
海外市場開拓事業部 企画推進部 金丸 正史さん
私は、事に仕えるのではなく、事に志す、いわゆる「志事」を通して社会に貢献する、途上国のフィールドでお客様の生活を豊かにしたい、そういう気持ちを強く抱き、このプロジェクトに飛び込みました。水や電気のインフラが届いていない地域に安全な水を届ける、まさに感動創造企業を自ら体現できる「志事」です。
初めてアフリカにクリーンウォーターシステムを導入したのが2011年、西アフリカのセネガル共和国。以降、途上国の農村部を中心に導入を進めています。そこが私たちの現場です。そこでの経験は、今でも私の成長の糧になっています。現地の公用語やローカル言語がわからず意思疎通が難しかったこと、暑い日には摂氏45度を超える灼熱の中、現地の人々とともに汗を流しながら設置工事を行ったこと、太陽光パネルや部品が盗難被害に遭い、気持ちが折れそうになったこと、その他多くの出来事を経験しました。それでも、初めてきれいな水が出た時、住民が抱き合って喜び合う現場に立ち会う瞬間は、何事にも代え難い経験です。
現在も市場での経験を生かして、装置や施工方法の改良に取り組んでいます。楽しいことばかりではありませんが、先輩からの言葉、「どんな状況でも決して諦めるな、最後までやり切れ」をいつも胸に刻んでいます。私のHeritageは、全ての経験、人との繋がり、先輩からの言葉です。このHeritageを次の世代に引き継いでいくため、これからも最前線に立ち続けます。
やっちゃん
1990年当時ジャカルタに駐在していたが、水道から出る水は茶色かったり黒かったりバスタブに貯めると鉄粉やマンガンでザラザラした記憶がある。当時家庭用の浄水器OH300を作っていたYIMMの駐在員として現地人ユーザーのお宅に伺ったとき、「インドネシア人の自分は一生濁った水でシャワーを浴びるものだと思っていた。こんなきれいな水でシャワーが使える日が来るとは信じられない。人生観が変わったよ。」と喜んでくれた。若かった自分にとってはヤマハが社会に貢献していることを実感させてくれた製品だった。