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変形や振動を穏やかに整え吸収する車両用車体制振装置 「ヤマハパフォーマンスダンパー」の生産累計が100万本を達成

2016年11月1日発表

 ヤマハ発動機株式会社の車両用車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー」の2004年からの生産本数が、本日100万本を達成し、緩衝機器等の生産子会社であるヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社(本社:静岡県周智郡森町)の沼津工場にて記念セレモニーを行いました。

 ヤマハパフォーマンスダンパーは、乗用車の主要部に搭載する車体制振ダンパーで、走行中の車体のごくわずかな変形や振動を穏やかに整え吸収するための装置です。2000年に基本概念を発案後、2004年4月に量産品として初めて採用されました。以降、さまざまな車種において操縦安定性や快適性の向上に寄与しています。

 また、2005年には財団法人機械振興協会が主催する「第3回新機械振興賞」にて会長賞受賞業績として選定されたほか、2006年には社団法人自動車技術会が主催する「第56回自動車技術会賞」にて技術開発賞を受賞、2008年には財団法人新技術開発財団が主催する「第40回市村産業賞」の貢献賞を受賞しています。


製品写真
さまざまな車種用のパフォーマンスダンパー(左)と100万本達成セレモニーの様子(右)

【ヤマハパフォーマンスダンパーの特徴】

 通常、乗用車の車体は走行に伴い1mm以下のごくわずかな変形が生じています。弾性体である金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとします。
 ヤマハパフォーマンスダンパーは、車体への減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散させるようにしています。これにより車体の過大な変形速度が抑制され、比較的大きな車体変形を伴う高速走行時において高い運動性と安定性を両立させ、操縦安定性を向上させることはもちろんのこと、快適性の向上にも寄与します。
 なお、ヤマハパフォーマンスダンパーは当社の特許製品であり、「パフォーマンスダンパー」は登録商標です。(パフォーマンスダンパーに関する映像などの詳細情報:http://www.yamaha-motor.co.jp/pd/)

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