「やさしさ」にこだわり新開発したコンパクトモデル 電動アシスト自転車「PAS SION」2機種を新発売 「PAS SION-U」「PAS SION-V」

2014年9月8日発表

　ヤマハ発動機株式会社は、「やさしいPAS」をコンセプトに、小柄な人や初めて電動アシスト自転車に乗る人が快適に使える機能が充実した電動アシスト自転車「PAS SION（パス　シオン）」 2機種を10月10日より順次新発売します。

　「PAS SION」は、シンプルで使いやすい機能と、PASシリーズ中で最も低いサドル高を実現した専用設計の低床フレームを採用し、実用性とデザインを両立させたコンパクトモデルです。
　「PAS SION-U（パス シオン ユー）」は、足つき性とまたぎやすさを向上させた低床U型フレームが特徴の20型小径モデル、「PAS SION-V（パス シオン ブイ）」は、直線的でシャープな印象のV 型低床フレームを採用した24型コンパクトモデルです。
　PASシリーズ初となる「かんたんスイッチ」やシンプルな2つの走行モード、駐輪時につかみやすい取っ手付きリヤキャリヤ、アルミ製の軽量スタンドなど、操作しやすく便利な機能を採用し、車体重量を軽量化するなど、使う人への「やさしさ」にこだわり専用設計しました。

　2機種ともに、ギアポジションに合わせてきめ細やかな制御を実現する当社独自の機構「S.P.E.C.3」やなめらかで快適なアシスト走行を実現するトリプルセンサーシステム、暗くなると自動点灯するオートライト、急速充電器など、従来から好評のPASシリーズの特長はそのまま継承し、さらに便利にPASを使用していただくための機能を追加しました。

メーカー希望小売価格には本体価格（バッテリーと専用充電器を含む車両価格）及び消費税（8％）が含まれています。

市場背景と製品の概要

　1993年に世界で初めて電動アシスト自転車PASを開発・発売して以来、ヤマハ発動機株式会社では“人間感覚を最優先する”という開発当初の理念を受け継ぎながら、PASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上など、商品の熟成を重ねてきました。
　近年では、環境・健康に対する意識の高まりやライフスタイルの変化、少子高齢化といった人口構成の変化に伴い、電動アシスト自転車へのニーズが多様化しています。PASシリーズはこうしたニーズに対応するため、便利な機能やラインナップの拡充に取り組んできました。
　「PAS SION」は、シニア人口の増加や電動アシスト自転車ユーザーの増加を背景に、より使いやすく便利な機能や手軽さを求めるお客様、従来のコンパクトモデルでは対応しきれなかったお客様に向けて新開発したモデルです。これまでにないわかりやすさを重視した機能や、またぎやすく足つきのよい低床フレームを新たに採用するなど、細部にまでこだわり専用設計しました。
　PASシリーズで最も足つき性に優れた20型モデル「PAS SION-U」、男性にも使いやすい直線的なデザインが特徴的な24型モデル「PAS　SION-V」の2機種をラインナップし、ファッションに合わせて楽しめるおしゃれなカラーを採用するなど、お客様が「自分に合う1台」を選べるバリエーションで展開しています。

PAS　SIONの「やさしい」特長

またぎやすく、乗り降りしやすい専用設計の低床フレーム

　「PAS SION-U」は、サドル高とフレーム高をPASシリーズで最も低く設定し、またぎやすい低床U 型フレームを採用しました。「PAS SION-V」は、乗り降りのしやすさはそのままに、直線的でシャープな印象のV型低床フレームを採用しました。

わかりやすくて操作しやすい「かんたんスイッチ」

　バッテリー残量を大きな数字で表示する「かんたんスイッチ」を新開発。
　走行モード切替ボタンも大きくて操作しやすいデザインです。走行モードは「強」と「弱」のシンプルな2モード。夜間の視認性に優れるバックライトも装備しています。

スイッチを見やすく、運転しやすいハンドル形状

　スイッチの見やすさと操作性を両立させたハンドルを専用設計しました。変速レバーはピアノタッチシフトを採用しています。

駐輪しやすい専用設計のリヤキャリヤとスタンド

　駐輪時の負担を軽減するため、つかみやすい取っ手付きのリヤキャリヤを専用設計しました。また、軽い力でスタンドがかけられるアルミ製の軽量かるっこスタンドを採用しています。

操作しやすいサークル錠

　操作しやすい施錠用つまみのサークル錠を新採用し、駐輪時の施錠の負担を軽減しました。

PASシリーズの主な特長

なめらかで快適なアシスト走行を実現するトリプルセンサーシステム

　車速を感知する「スピードセンサー」、ペダルを踏み込む力を感知する「トルクセンサー」、ペダリングの速度を感知する「クランク回転センサー」のトリプルセンサーシステムの搭載により、瞬時にかつ繊細に走行状況と乗り手の動きを把握、なめらかで快適なアシスト走行を実現しています。2014年モデルより、全機種トリプルセンサーシステム搭載となります。

オートライト機能採用で、夜間走行時にも操作不要で便利

　2014年モデルは、オートライト機能を標準装備しています。メインスイッチの照度センサーが明るさを感知し、自動でライトが点灯します。夜間走行時の便利な機能です。

急速充電器で、スピーディに充電

　2014年モデルは急速充電器を全モデルに採用しています。スピーディな充電が可能なため、前日の充電忘れや急な外出時の補充電にも対応でき、安心です。8.7Ahリチウムイオンバッテリーの場合、約2.5時間で充電が可能です。

ファッショナブルなカラーバリエーション

　2モデルとも、男女を問わず使いやすく、ファッションに合わせて楽しめるベーシックで上品なカラーラインナップとしました。なお、SIONシリーズの世界感を表現するためにワンポイントのグラフィックで遊び心を表現し、「SION-U」「SION-V」ともに同じカラーを採用しています。

安心・充実の長期保証

　製品保証期間については、バッテリーは2年間、ドライブユニット・フレーム・フロントフォークは3年間、その他部品は1年間の長期保証となっています。

「S.P.E.C.3」によるきめ細かなアシスト

　内装3段変速機のギアポジションごとに最適なアシスト力を供給する当社独自の「S.P.E.C.3（スペックスリー）/Shift Position Electric Control」を搭載。スピードセンサーにより走行速度を検出、モーター回転数との関係から選択しているギアを読み取ることによって、モーター回転数のみによる制御では成し得なかった広範囲にわたるアシストが得られるようになり、発進時から加速、巡航時はもちろん、坂道でもパワフルでなめらかな乗り心地を実現しています。

　[S.P.E.C.の有無によるアシスト範囲の違い（イメージ図）]

主要諸元

※ 1

一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」をバッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。「標準パターン」の測定条件は以下の通り。
バッテリー新品、常温15～25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量) 65kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路（1km）、勾配4度の上り坂（1km）、平坦路（1km）、勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。

※ 2

容量は、Typ.容量(代表容量)として、当社が従来より使用している方法で測定したバッテリー容量であり、標準パターンで走行した場合に使用できるバッテリー容量の平均値。JIS C 8711によるとTyp.容量8.7Ahのバッテリーは定格容量8.4Ahとなる。