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第10回「ヤマハ アセアン カップ レース」開催

2013年11月29日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、ピーティ・ヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリング(P.T. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing、略称YIMM)とともに、アセアン地域でのスポーティなブランドイメージ浸透を目指し、2013年11月30日~12月1日の2日間、セントゥール・インターナショナル・サーキット(インドネシア・西ジャワ州/全長:約3.96km)にて、2003年以来、10回目となる「YAMAHA ASEAN CUP RACE(ヤマハ アセアン カップ レース)」を開催します。



第9回大会の模様(開催地:フィリピン)

 本レースは、参加国のフィリピン、インド、タイ、マレーシア、インドネシアの5ヵ国それぞれの予選レースを勝ち抜いた選抜ライダー総勢41名と、特別参戦の日本人3名が、単一の車両によって行うヤマハワンメークレースであり、アセアン No.1を決定する国際大会です。クラスは新たに、ストリートスポーツ「YZF-R15」を使用するSTクラスと、スポーティアンダーボーン「JUPITER Z1」を使用するMTクラスを設定しました。
 また、500人の子どもを対象とした安全乗り方教室「キッズYSRS(ヤマハ セイフ ライディング サイエンス)」や、世界最高峰の二輪ロードレース「MotoGP」に参戦するホルヘ・ロレンソ選手によるサーキットデモラン、YIMMのブランドアンバサダーを務める人気グループ「NOAH(ノア)」のライブイベント、トライアルデモンストレーションなどを併催し、世代を超えて二輪車の楽しさ、可能性を伝え、当社のスポーティなブランドイメージ浸透、モータースポーツ普及・振興、青少年育成を図ります。


※ 1
JUPITER Z1はインドネシアにおける名称です。

YAMAHA ASEAN CUP RACEの開催目的

 アセアン地域は、当社の二輪事業における最重要エリアであり、オートマチックモデル、FIエンジンなどをいち早く投入し大きな成長を遂げてきました。こうした成長を支えるひとつが当社のスポーティなブランドイメージであり、スポーティなデザインと性能を備えた製品の投入とともに、スポーツ普及・振興を積極的に取り組むことにより培ってきました。2003年にスタートした「YAMAHA ASEAN CUP RACE」は、「YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALL」とともに、こうした活動の象徴であり、今大会でも市販車をレースベース車両として、ブランドイメージの強化を図るとともに、大会を広く社会に伝え、モータースポーツの普及・振興、青少年育成に繋げていきます。

YAMAHA ASEAN CUP RACE競技概要について

 今大会では、新たにストリートスポーツ「YZF-R15」によるSTクラスと、スポーティアンダーボーン「JUPITER Z1」を使用するMTクラスを設定しました。各クラスとも2ヒート制で行い、それぞれのヒートで獲得したチャンピオンシップポイントの合計で順位を決定します(同ポイントの場合は2ヒート目の順位を優先)。また、チーム戦として、各国ライダーが獲得したポイントを合計して優勝国を決定します。
 競技は公平さを期すため、同一条件に整備された車両を厳正な抽選会によって割り当てるほか、ライダーの最低重量制限を設定しました。表彰については、ST/MTクラスそれぞれ1~5位のライダーにトロフィーと賞金を、優勝国にはトロフィーを贈呈します。

チャンピオンシップポイント

Place 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th
Points 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

競技車両について

STクラス「YZF-R15」

 「YZF-R15」は150ccの水冷4ストローク・FIエンジンと「YZF-Rシリーズ」 の技術思想を反映し、「移動手段」としての二輪車が主流にある中で、「走りを楽しむ」という新しい価値観を提案するストリートスポーツとしてインド市場に向け2008年に発売したモデルです。その特長は、先進国で高い人気を誇る1000cc/600ccのスーパースポーツ「YZF-Rシリーズ」直系のボディデザイン、スポーティな走行性、快適な乗り心地、市街地での扱いやすさなどです。
 「YAMAHA ASEAN CUP RACE」のレースベース車両としては、今回が初めての採用となりますが、大会に合わせてエンジン、車体などの仕様を変更し、走行性能を高めています。

MTクラス「JUPITER Z1」

 FIシステムを採用した115ccエンジン搭載のスポーティアンダーボーン「JUPITER Z1」をベースに、専用キットパーツを装着して130ccとした車両を使用します。この「JUPITER Z1」は、「アセアン二輪車における商品力・収益力向上」の一翼を担うモデルとして2012年7月にインドネシアにて発売。FIシステムの採用で高い経済性を実現しているほか、滑らかな走行フィーリング、レスポンスの良さなど優れた走行性能、スポーティで上質感あるスタイルで、高い人気を誇るモデルです。
 なお「JUPITER Z1」は、インドネシアで国内最高峰の格式を持つ「INDOPRIX(インドプリックス)」の2013シーズンで、今大会でも使用するレース仕様の「JUPITER Z1」に乗るヤマハライダーが、チャンピオンを獲得。レース人気の高いインドネシア市場において、当社のスポーティなブランドイメージをけん引しています。

YAMAHA ASEAN CUP RACE主要併催イベントについて

キッズYSRS

 YSRSは、2005年からアセアン地域を中心に展開している活動で、各国の学校教育などと連携し、「安全運転は気づき・気づかせ」「運転は動作・操作ではなく知的活動」というコンセプトのもと、科学的な視点でカリキュラムを構成した安全乗り方教室です。そのひとつである「キッズYSRS」は、当社のプレイバイク「PW50」を用い、子どもたちが将来、二輪ユーザーになることを見据えた早期の安全運転技術習得の機会とし開催しています。今回は、500人の子どもを対象に、100台ものPW50を使用し、過去最大規模で開催します。

ホルヘ・ロレンソ選手サーキットデモラン

 ヤマハ・ファクトリー・レーシング」から世界最高峰の二輪ロードレース「MotoGP」に参戦するホルヘ・ロレンソ選手が、サーキットデモランを実施します。また、インドネシアでは去る2013年11月22日に、第1号となる大型スポーツモデルの専門店をジャカルタにオープンしました。今後は、取扱店を増やし、販売強化を行っていきますが、今回は、大型スポーツモデルのお客さまとロレンソ選手によるサーキットランも実施し、ロイヤリティの向上と当社の充実したスポーツラインナップの訴求を目指します。

NOAHライブイベント

 YIMMのブランドアンバサダーを務める、インドネシアの人気グループ「NOAH(ノア)」による、ライブイベントをサーキットにて開催します。

トライアルデモンストレーション

 モータースポーツ観戦の楽しさや、モーターサイクルの可能性、操る楽しさを知っていただくために、トライアルデモンストレーションを行います。トライアルは、岩場や急斜面など自然の地形や人工的に作られたコースを、足を着いたり、コースアウトせずに走破するヨーロッパで人気のモータースポーツです。今回は、過去11度全日本チャンピオンを獲得している黒山健一選手(チーム・黒山レーシング・ヤマハ)と、同じく日本のトップライダーである野崎史高選手(YSP京葉レーシング)が参加し、華麗なテクニックを披露します。

アセアン地域におけるヤマハ現地法人の二輪普及とモータースポーツ支援活動

 アセアン地域の現地法人では、1980年代からモーターサイクル文化の醸成を目指し、二輪車普及、安全啓発、モータースポーツ振興などの活動を行ってきました。具体的には、ライダーのスキルアップや指導者を育成する「YRA(ヤマハ ライディング アカデミー)」、科学的な視点でカリキュラムによる安全乗り方教室「YSRS(ヤマハ セイフ ライディング サイエンス)」と、子どもを対象とした「キッズYSRS」、そして「YAMAHA ASEAN CUP RACE」を軸としたモータースポーツ普及です。
 モータースポーツ普及については、アセアン地域のモータースポーツ人気を鑑み、各現地法人がヤマハカップなどを組織・運営して環境を整え、そこで成長したライダーたちがアセアンNo.1を競う国際大会「YAMAHA ASEAN CUP RACE」を目指すという、一連の流れを構築し、各国の競技人口拡大、競技レベル向上に大きく貢献しました。また、プロモーションを兼ね、市販車をレースベース車両とすることで、スポーティなブランドイメージの構築、販売促進にも繋げてきました。さらに、各国内選手権やFIMアジアロードレース選手権に参戦するライダーの育成・サポート、チーム運営など、アセアンから世界を目指す流れをつくる活動も行い、現在はロードレースの世界最高峰MotoGPを目指すライダーも増えています。

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