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遊び心をくすぐるデザイン・機能を搭載し、楽しさも追求 排出ガスゼロ、100%電気で走る ヤマハエレクトリックコミューター「EC-02」(原付1種)発売

2005年04月11日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、100%電気で走る“EV(Electric Vehicle)”の第2弾*1モデルとして、ヤマハエレクトリックコミューター「EC-02(イーシーゼロツー)」(原付1種)を2005年5月21日より全国発売します。また当社Webサイトでは4月27日より先行予約を開始します。

 本製品は、「ミニマム・ファン・コミューター」を開発コンセプトとし、機能の向上と使用シーンの拡大を図ったモデルです。独自の制御技術や動力性能を向上したモーター、エネルギー密度を高めたバッテリーを投入。さらにアルミダイキャストフレーム及びクリーン&サイレントという電気動力の特性を活かし、「滑らかで楽しい走行性」「室内に置いても絵になるデザインと質感」「折り畳んでの保管・運搬」などを実現しました。
 また(財)日本自動車研究所の電気自動車等導入費補助事業補助金の補助金給付対象車両として認可されており、1台につき上限5万円の補助金が給付されます*2。


主な特長は下記の通り。

走行時の排出ガスゼロのみならず、高いライフサイクルアセスメント(LCA*3)を実現。当社50ccスクーター比較でCO2約57%、NOx約88%、SOx約80%を削減しています

発進時/中速域及び登坂時のパワーを向上させるとともに、静かで滑らかな走行性を実現

エネルギー密度の向上を実現した新開発の軽量・高出力な脱着式リチウムイオンバッテリーを搭載し、1充電当たりの航続距離は市街地での一般路走行の場合、約25~30kmを実現*4

収納スペースとしてインナーポケットを装備し、スペアバッテリー(別売)やコンパクト充電器の搭載が可能

アルミダイキャストフレームを採用した軽量コンパクトな車体〔車重47kg(バッテリー未装着時41kg)、全長1,385mm〕

シンプルかつ印象的なデザイン

クリーンでオイルレス設計、折り畳み式のハンドルとフートレストにより室内保管や車載が可能


 なお本モデルは、1月に当社が発表した新中期経営計画「NEXT50-PhaseII」の3課題のひとつ“成長機会の取り込み”の中に位置づく「新規ドメインの事業化推進」を具現化した製品です。


*1=

“EV”の第1弾モデルは2002年11月地域限定、2003年5月全国販売したエレクトリックコミューター「Passol(パッソル)」

*2=

補助金給付における詳細については、(財)日本自動車研究所のホームページをご参照ください(http://www.jari.or.jp/)

*3=

ライフサイクルアセスメント。ひとつの製品が製造~使用~廃棄、または再利用されるまで、すべての段階における環境への影響を総合的に評価する方法で、ISO14040シリーズで国際標準化されています

*4=

航続距離は、体重55kgの方が平坦な市街地を走行した場合。但し走行状態(坂道、車速、外気温、天候<風>乗員重量)によって変化する



製品写真

ヤマハ エレクトリックコミューター『EC-02』


名称

ヤマハ エレクトリックコミューター「EC-02」

発売日

2005年5月21日

カラーリング

■シルバー8(シルバー)
■マットブラック2(ブラック)

販売計画

3,000台(年間/国内)



商品の概要

 京都議定書発効などの社会的背景もあり、環境・エネルギー問題への関心は急速に高まっています。小型パーソナル・ビークルの普及自体が社会全体での環境負荷低減・省エネルギー化に繋がると考えるヤマハ発動機では、1980年代から地球環境問題、エネルギー資源問題などに応えるひとつの手法としてクリーンなエネルギー・電気に着目。1991年の東京モーターショー出展の電動スクーター「FROG」を皮切りに、1993年には電動ハイブリッド自転車「PAS」を発売するなど、長年にわたり電動技術の研究開発を進めてきました。
 そして2002年11月、「PAS」などで培った制御技術とヤマハ独自のヒューマンインターフェイス技術の投入により、既存原付スクーターの電動化製品ではなく、電気動力の特性を活かし、クリーン&サイレントな新しい乗り物の世界を提唱するモデルとしてエレクトリックコミューター「Passol」を市場に本格導入しました。トレンドに敏感な20代女性や電動ならではの扱いやすさ、軽さを求める方を中心に支持を得ています。その一方で、男性層を中心に電動としての楽しさを求める声もあり、それら市場ニーズに応える、電気動力だからこそ可能な遊び心を加味した「ミニマム・ファン・コミューター」として「EC-02」を企画しました。



主な特徴

■出力特性を強化し、クリーン・スマート・サイレントで滑らかな走りを実現する
 超薄型パワーユニット《YIPU》

 滑らかで静かな走行性とスマートな車体デザインを実現するために、YIPU(ヤマハ・インテグレイテッド・パワー・ユニット)と呼ぶ超薄型パワーユニットを搭載しました。
 このユニットは後輪ハブ部に、(1)超扁平面対向型ブラシレスDCモーター、(2)超小型コントローラー、(3)遊星減速機、(4)ドラムブレーキなどをまとめ、さらにリヤアームと一体設計することでコンパクト化を図ったものです。今回、モーターには異方性ボンド磁石を採用するなどし、発進時/中速域及び登坂時のパワー向上を達成しました。
 早朝、深夜などの街路地も気がねなく走れる静粛性も特徴です。

■新開発グリップ一体式の電子スロットル
 グリップ一体式磁気式電子スロットルと高度なモーター制御との相乗効果で滑らかな走行性を実現。スロットルワイヤーのないすっきりしたハンドル周りデザインを達成しました。

■新開発高エネルギー密度のリチウムイオンバッテリー搭載
 世界最高水準の性能をもつ脱着式二輪車用リチウムイオンバッテリーを搭載。1) 軽量で安定した高出力、2) 低温時も性能低下の少ない特性、3) リフレッシュ不要、4) 急速充電対応などが特色です。車体に搭載したままでも、取り外しても家庭用電源から充電できます。
 なお、エネルギー密度を向上し(従来比約1.5倍)、電気代は1充電で約16円の優れた経済性を達成しています。

■乗る人の意思とパワーユニットを繋ぐ
 相互制御システム≪YMCS≫の採用

 ヤマハ独自の電子制御技術を投入した相互制御システム、YMCS(ヤマハ・ミューチュアル・コミュニケーション・システム)を搭載しました。
 1)バッテリー、2)コントローラー、3)充電器、4)メーターの4系統に相互回路を設け、常に互いの情報を共有しあって車両の総合制御を実現しています。これにより走行可能スタンバイ時、走行中、車載充電など様々な状態に応じ、システム起動やモーターの駆動・補機駆動などの制御が自動化され、より手軽な操作性を実現しました。

■アルミダイキャストフレーム採用で軽量コンパクト設計
 〔車重47kg(バッテリー未装着時41kg)、全長1,385mm〕

車体は、左右のメインフレームとリアフレームとの3分割構成となる、アルミダイキャストフレームを採用。また、アルミ一体構造のアウターチューブフロントフォーク、前後アルミホイールなど、車体の約30%(重量比)にリサイクル性が高く環境負荷の少ないアルミ材を投入し、重量47kg(バッテリー未装着時41kg)、全長1,385mmの軽量コンパクトボディを実現。920mmのショートホイールベースとあいまって、良好な取り回し性、軽快な操縦性を実現しています。

■シンプルかつ印象的なデザイン
 従来型原付スクーターの概念を覆す、斬新で遊び心にあふれたデザインを採用。アルミダイキャストフレームの質感との相乗効果で、上質さを醸し出しインテリア性を高めています。
 またサイドパネルは着脱・取り替えもできるので、カスタマイズなど個性演出の幅が広がります。

■折りたたみ式ハンドルとフートレストにより、
 寝かし置きしての収納や四輪車への搭載も可能
 全長1,385mmのコンパクトサイズ、ハンドルとフートレストを折りたたむことで、屋内保管はもちろん、寝かし置きにて四輪車への搭載も可能。オイル漏れやガソリン臭さなどの心配もありません。

■使い勝手を向上する装備や機能
 新規に開発したコンパクト充電器やスペアバッテリー(別売)の搭載が可能な収納スペースを確保。また、新規開発のデジタル式液晶メーターを採用しました。

■優れた環境性能
 車体軽量化によるパワーロス低減、新開発・低ロスコンパウンドタイヤ採用による転がり抵抗の低減、オートパワーオフ機能、停車時自動で減光するヘッドライトなど、電気動力に加えて、環境負荷軽減のための機能や装備にも配慮しました。
 「Life Cycle Assessment/製品の製造から廃棄に至る全てのプロセスで、環境への負荷を総合的に評価する方法」においては、当社50ccスクーター比較でCO2約57%、NOx約88%、SOx約80%削減を達成しています。

■上限5万円が補助される
 電気自動車等導入費補助事業補助金の補助金給付対象車両

 「EC-02」は、(財)日本自動車研究所の電気自動車等導入費補助事業補助金における補助金給付対象車両として認可されており、購入者が新車登録前に申請することで、新車1台購入につき5万円を上限として補助金が給付されます。



ヤマハ『EC-02』主要諸元

 全長×全幅×全高
 (折りたたみ時)
 1,385mm×620mm×935mm
 (1,385mm×362mm×737mm)
 軸間距離  920mm
 最低地上高  115mm
 シート高  715mm
 車両重量  47kg(バッテリー未装着時41kg)
 乗車定員  一人
 1充電走行距離  43km(30km/h定地走行テスト値)
 最小回転半径  1.6m
 原動機型式  Y802E
 原動機種類  交流同期電動機
 定格出力  0.58kW
 最高出力  1.2kW(2250r/min)
 変速機形式  遊星減速機
 ブレーキ形式(前/後)  ドラム(リーディングトレーリング)
 タイヤサイズ(前/後)  60/100-10 33J / 60/100-12 36J(チューブタイプ)
 懸架方式(前/後)  テレスコピック/ユニットスイング
 フレーム形式  バックボーン(アルミダイキャスト)
 バッテリー種類/型式  リチウムイオンバッテリー/IM24-m
 バッテリー電圧/容量  25V/24Ah
 充電時間  約6時間
 バッテリー充電電源  AC100V


ヤマハ『EC-02』フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

ヤマハ エレクトリックコミューター『EC-02』

209,790円
(本体価格199,800円/消費税9,990円)専用充電器込み

※沖縄を除く。メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。



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