本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

ロボティクス事業の成長を加速する「前例なき挑戦」というカルチャー ロボティクス事業の成長を加速する「前例なき挑戦」というカルチャー
ヤマハ発動機のロボティクス事業部は、産業用ロボットや電子部品を基板に搭載する表面実装機、無人ヘリコプター・ドローンなどを開発、製造、販売する部門。二輪車などを扱うランドモビリティ事業、マリン事業に次ぐ主力事業として大きな期待が寄せられています。

今回はロボティクス事業部長の江頭綾子さんにロボティクス事業部の歩みを伺うとともに、転職組として活躍するロボティクスSMT営業部の齋藤昭雄さん、FA商品開発部の杉浦賢太さんに事業の将来性とやりがい、入社して分かったヤマハ発動機の魅力などについてお聞きしました。
存在感が高まるロボティクス事業
存在感が高まるロボティクス事業

2021年12月期連結決算でロボティクス事業の売上高は前期比44.9%増の1203億円。2022年12月期には売上高1400億円を見込んでいます。新中期経営計画(2022年~2024年)ではロボティクス分野を戦略的に投資する成長事業に位置付け、商品力、生産、営業体制の強化で成長を加速させています。

Profile
江頭 綾子
執行役員 ロボティクス事業部
事業部長
江頭 綾子さん
1991年入社。入社以降、一貫してロボティクス事業にて従事し、これまで国内外のアフターサービス、CRMシステム構築、パーツビジネス設立を担当。現在は事業全体を統括する立場として、さらなる規模拡大を目指した事業活動を推進している。
齋藤 昭雄
ロボティクスSMT営業部
国内営業グループ
齋藤 昭雄さん
2018年入社。大手家電メーカーの太陽光発電事業の営業企画業務、テレビ局の営業・新規イベント立ち上げ業務を経て入社。現在はお客さま向けソリューション営業、デジタルマーケティング推進、地元行政・企業との連携取り組みなどを担当している。
杉浦 賢太
FA商品開発部
電装システム開発グループ
杉浦 賢太さん
2018年入社。大手計測器メーカーのハードウェア開発エンジニアを経て神奈川県からUターンで入社。現在はFA商品開発部にて産業用ロボットコントローラのハードウェア開発を担当。2022年1月にはプロジェクトリーダーとして新製品をリリースした。
※所属部署、記事内容は、取材当時のものです。
世界的に注目度高い分野に取り組む、ヤマハ発動機の成長事業
江頭 綾子

── 現在従事されている仕事について教えてください。

江頭さん(以下、江頭) 2019年から事業部長として、ロボティクス事業部を管掌する役割を担っています。それまでは、アフターサービスの部門で仕事をしていました。ロボティクス事業部で扱っている事業は主に3つ。携帯電話など、私たちの暮らしを豊かにする工業製品には、電子部品を組み合わせた「プリント基板」が組み込まれていますが、それらの基板の表面に電子部品を自動で搭載する装置を扱うSMT(Surface Mount Technology)事業。工場の自動化装置に使われる産業用小型ロボットのFA(Factory Automation)事業。加えて、2019年に吸収合併した半導体の後工程装置に関わる事業も扱っています。事業部の中に製造と技術と販売、コーポレート部門とアフターサービスといったすべての業務が含まれており、一つの会社と言えるような組織編体制になっています。

ロボティクス事業部は当社の中では珍しく、BtoB(企業向け)のビジネス。お客さまの反応を直接目にして、喜びをシェアできるところにやりがいを感じています。今の時代、「自動化」は全世界的に高い需要があり、技術的な発展も早い分野。そういった技術に触れられることは楽しいですし、ヤマハ発動機の中では成長事業としての位置付けで非常に期待されています。

齋藤 昭雄

齋藤さん(以下、齋藤) 私はSMT製品群の営業活動がメインの業務です。日々、お客さまとコミュニケーションを取り、「こういうことをやりたい」というご要望をかみ砕いて社内メンバーに伝え、すり合わせしながら一歩ずつ形にしていく役割。引合入手から納入まで1年から1年半かかることも多々あり、長期間にわたりお客さまおよび社内多様な部門の関係メンバーとのタフなすり合わせが続きますがそれがこの仕事の楽しさです。SMTだけでなく半導体にも関わっています。ヤマハ発動機は2019年から半導体の後工程分野に本格的に参入しました。半導体業界は非常に盛り上がっているため、世界の先端情報が入ってきて面白いです。地域との連携、デジタルマーケティングなどの業務も営業活動と並行して行っています。

表面実装関連機器(SMT)

表面実装関連機器(SMT)

IoT、5G、CASE対応を含め電子回路基盤需要は継続的に増加。今後はプラットフォーム戦略によってハード・ソフトの共通化を推進し、規模拡大と収益力強化を図る。

杉浦 賢太

杉浦さん(以下、杉浦) 私はFA商品開発部に所属し、商品開発に携わっています。主に、産業用ロボットを動かすためのコントローラの設計開発を担当。「どういったものを作るか」という仕様の企画段階から携わり、設計、製作、評価をして市場にリリース。その後も市場からの要求があれば対応しています。2022年1月には、自身がプロジェクトリーダーを担当した新製品「EP-01」を約2年間の開発期間を経てリリースしました。開発の一部分だけでなく、一つの商品に一貫して関われたことに充実感があります。自分がいいと思うものを形にしていけるところも非常にやりがいがあると感じています。

単軸ロボットポジショナ EP-0

杉浦さんが開発を担当した製品
単軸ロボットポジショナ EP-01

業界でシェア拡大中の産業用Ethernet(イーサネット)を軸に設計を大幅に見直すことで、低価格化を実現。導入ハードルを一気に引き下げて、設備全体の原価低減に貢献した。低価格ながらEthernetの標準装備やフィードバックパルス出力、直値制御の機能拡張、リアルタイム出力など従来機種に比べて大幅に機能を拡張しており、コストパフォーマンスに優れている。

順風満帆ではなかったロボティクス事業部の船出
江頭 綾子

── なぜ、エンジンとは無縁の産業用ロボットをヤマハ発動機で作っているのでしょうか?

江頭 歴史はだいぶ遡りますが、1981年に自社のモーターサイクル工場の自動化のために開発していた「CAME(Computer Aided Manufacturing Equipment)」ロボットを、社外にも販売できるのはないかと事業部が誕生しました。しかし、販売はそう簡単なことではなく、わずか8カ月後に事業部は解散。数人で細々と業務を続けていたところを、初代の事業部長がぜひ継続させてほしいと経営陣に訴え、もう一度事業として注力することになりました。当初は小型のロボットの生産から始まりましたが、とにかく稼がないと、また解散させられてしまうという危機感もあり、表面実装機といわれる装置をOEM(相手先ブランドによる生産)で作ることにチャレンジし、ビジネスに変えたことが躍進の転機となりました。

── これまでの苦労や想いについて、お聞かせください。

江頭 私は1984年に事業部が再スタートしてから10年弱のころに入社しました。10人程度から始まった事業部は私が入った時も100人にも満たなくて、一人で何役もこなさないと回らない状況でした。技術担当は常に新しいものを生み出す必要があるし、営業担当は販路を開拓してどうにか売らなければいけない。とにかく前例がない状態で、今で言うスタートアップと同じ状況でした。ただ前例がない分、知恵を絞って自由にいろいろなことができたことは、いい思い出となっています。キャリア入社組が多く、さまざまな知識を持った人が集まっていることで多様性もありましたね。それは今も引き継がれています。

産業用ロボット開発の歴史

産業用ロボット開発の歴史

産業用ロボット事業がスタートしたのは、約40年前。モーターサイクルのライン向けに開発していたCAME(Computer Aided Manufacturing Equipment)ロボットを社外にも販売しようとしたのが始まり。一時は事業部解散の危機にも直面。

個々のパワーが集結した環境で、前例のないことにチャレンジしていく
齋藤 昭雄

── 転職前に外から見たヤマハ発動機の印象、志望を決めたきっかけは?

齋藤 私がヤマハ発動機でのSMTの営業職を志望した理由は、まず限界利益率(売上高から変動費を引いた割合)が50%、営業利益率も25%という高い利益率を出しながら、SMT業界の中で世界シェア3番手、4番手を争っていること。さらに世界のトップ5のうち4社が日本メーカーで、世界の85%のシェアを占めている。こんな素晴らしい事業領域が日本に、しかも私の地元・浜松にあったのかとワクワクしました。SMTのメイン装置をマウンターといいますが、マウンターの動き、電子回路基板に部品を実装するところを見た時に、これはすごい装置だというだけでなく、IoT・5G化が一気に進む新時代への流れの中で「時代がヤマハ発動機に追いついてきた」というインスピレーションを受け、この事業に就く機会があるなら逃したくないなと。転職して4年半がたちますが、その時のインスピレーションは大当たりでした。

杉浦 賢太

杉浦 私も浜松市出身ですが、ヤマハ発動機に対してはバイクや船といったイメージしかなく、産業用ロボットに関する事業を展開していることは転職活動の中で初めて知りました。歴史ある大手企業であるため、開発の仕事は決められた枠の中で進めて行くような漠然とした印象がありました。でも実際に入ってみると、自由闊達といいますか、一人ひとりが自ら進んでやるべきことをやっているとても自由な印象。それぞれが役割を持っていて、いきいきと活躍しています。

齋藤 そうですね。あとは「一人ひとりのパワーがすごい」ということは、入社してすぐに感じました。分からないことがあって頼るとこちらが期待した以上に親身になってくれ、お節介なくらいに面倒を見てくれる人が多い(笑)。これは一番の魅力かもしれません。

杉浦 確かに、困ったことがあればすぐ助けてくれる人がたくさんいます。齋藤さんが言う「一人ひとりのパワーが強い」という点は私も感じていて、言い方を変えるとある意味個性的というか自分の意見を持っていて、それを主張できる人が多い。みんなが自分の意見を堂々と言うので、私も意見を言いやすい環境があります。

江頭 「自分の意見を言いやすい環境」と言ってもらえるのはうれしいですね。ロボティクス事業部の大きな特徴だと思います。上司に対して肩書で呼ぶのではなく、「さん」付けで呼ぶ文化もあり、コミュニケーションが密な点はいいところかと。何でも言い合えることで建設的な議論につながり、それが良い製品づくりにもつながると考えています。

── 最後に、転職を検討している人たちへメッセージをお願いします。

齋藤 爆発的に伸びている半導体やSMTの分野で、装置の性能や提供できるソリューションの面では、ヤマハ発動機の立ち位置は1番手、2番手の引けを取らないところまで来ています。私たちのお客さまは世界中にいて、その「お客さまのお客さま」は世界70億人に通じます。非常にグローバルな仕事であり、成長分野で世界と渡り合っていけることは何よりも魅力です。加えて、ロボティクス事業部がある浜松市はとても暮らしやすく、移住先としてもおすすめです。ぜひご応募をお待ちしています!

杉浦 おすすめできる点は、挑戦させてくれる会社だということ。私は入社後1年くらいのタイミングで「プロジェクトリーダーをやらないか」と声をかけていただきました。リーダーをやりながら勉強してほしいという狙いがあったのだと思いますが、やる気があればチャレンジできるようフォローしてもらえる環境が整っています。この分野に少しでも興味があれば一緒に挑戦していきましょう。

江頭 ロボティクス事業自体が成長途上であり、成熟しきっていない段階です。やりたいこと、まだできていないことがたくさんあります。日本は少子高齢化によって労働力人口が減少しており、長期労働の是正などもあって生産現場の製造自動化は確実に進行しています。新型コロナウイルスの発生でその速度はさらに急速になりました。それは日本だけでなく、中国や欧米、東南アジアなどもです。社会的課題の解決にもつながるロボティスク事業は、毎日がチャレンジでもあります。前例がないことに柔軟な発想で取り組んでいける仲間を求めています。

編 集 部 よ り

モーターサイクルやマリンに比べてヤマハ発動機が取り組んでいることは、一般にはあまり知られていないロボティスク事業。しかし、その分野でのトップを目指すチャレンジ精神とワクワク感がお話から伺えました。歴史ある老舗企業でありながら、新しいことに果敢に取り組み続ける姿勢が強さの秘訣なのかもしれません。今後、この分野でどこまで存在感を高めていけるのかが、非常に期待されます。

※本インタビュー記事は「日経転職版 」より転載