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盲導犬の育成を支援する 「YAMAHA NICE RIDE 募金」キャンペーン 2002年度分の寄付金を中野真矢選手が代表し贈呈

2003年03月28日発表

 ヤマハでは、1989年より14年間、盲導犬の育成資金を募る『YAMAHA NICE RIDE 募金』キャンペーンを展開してまいりましたがこのほど昨年(2002年度)分の募金の集計が完了。(財)日本盲導犬協会への募金贈呈セレモニーが3月26日(水)神奈川県横浜市の神奈川訓練センターで行なわれました。この日は、この募金活動を継続して5年目となるヤマハライダーの中野真矢選手(ダンティーン・ヤマハ・チーム)から、同協会常任理事の金井久夫氏へ目録が手渡されました。


贈呈式の模様

左から中野選手、日本盲導犬協会・神奈川訓練部の堀江さんとロブ号、金井常任理事



 2002年度の募金は、全国のオートバイショップ店頭、およびイベント会場での募金活動を集計した98万5902円と、中野選手からの募金額、50万円を合わせ、総額1,485,902円となりました。キャンペーン開始以来14年間の累計額は48,111,448円となっております。

 今回は、贈呈式以外に、犬舎の見学、盲導犬ユーザーの野口由紀子さんとの懇談会、また、中野選手が実際に盲導犬での歩行体験をするなど、盲導犬や、ユーザーの方への理解を深めるとともに、親交をはかりました。
 中野選手は、「以前にも訓練センター内の見学はさせていただきましたが、歩行体験は今回がはじめて。目をつぶり歩いてみましたが、1本のハーネスと、僕の声だけで的確に導いてくれるのには、本当に感動でした。こういった素晴らしい活動に貢献できて嬉しく思います。今後もこの活動を継続していけるように、今シーズンのレースも頑張ります」と話しました。
 また、金井常任理事は「14年間という継続したご支援は、盲導犬の社会認知や、我々の活動強化に活用させていただいています。中野選手をはじめ、ご協力いただいた皆様に本当に感謝しています」と述べられました。
 贈呈セレモニー後の懇談会では、盲導犬ユーザー・野口さんと盲導犬バランス号も列席。「信号待ちをしている視覚障害者にとって、バイクの空ぶかしの音が横断歩道を渡る時の判断を鈍らせる原因となる。青信号の時などに、ライダーの方から"渡れますよ"などと声をかけていただけると助かります」という貴重な意見をいただき、列席した中野選手をはじめ、ヤマハとしても、イベント会場などで、視覚障害者に対するライダーズマナーを積極的に呼び掛けていくことを約束しました。

*なお、4月5日・6日、鈴鹿サーキットで開催されるMotoGP第1戦「日本GP」の会場でも、ヤマハブースにて、募金箱を設置いたします。ご協力よろしくお願いいたします。


ご参考

"目の不自由な方に盲導犬を贈ろう!"
YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーンについて


 ヤマハでは1989年より盲導犬の育成資金を募る社会貢献活動として「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンを展開しています。

 キャンペーンがスタートした当初、盲導犬先進国である欧米諸国と比較して、国内の盲導犬普及環境は大きく立ち遅れていました。これは盲導犬に関する情報不足と社会の関心の低さと同時に、盲導犬育成施設の財政が困難な状況であったことに起因するものです。「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンの募金先である(財)日本盲導犬協会も、運営のために必要な財源を、善意の寄付に頼らざるを得ない状況でした。

 「同じ交通社会の一員として、わたしたちにできることはないだろうか」。当時、盲導犬普及の背景を知しったYAMAHAが、同協会に申し出たところ、オートバイショップの店頭に募金箱を設置する「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンがスタートすることとなりました。
 それ以来、YAMAHAでは全国約1,000店のオートバイショップの店頭に募金箱を設置したほか、各地のイベント会場での呼びかけなど、募金の積極的なキャンペーンの展開をしています。
 またMotoGP世界選手権で活躍中の中野真矢選手(ダンティーン・ヤマハ・チーム所属)もこの活動に深い理解を持ち、毎年個人的に寄付を続け、今年で募金活動は5年目を迎えました。

 なお、2003年「YAMAHA NICE RIDE募金」は、実施期間を2003年4月1日~12月31日として、ショップの店頭やイベント会場に募金箱を設置。パーティーやオークション等のチャリティ企画で寄付の受付などの活動で引き続き継続します。また、一般からの募金も、銀行特別口座の開設により振り込みで可能です。
 募金箱に入れられた寄付金は、募金回収確認票を用いて「YAMAHA NICE RIDE募金」口座に集められ、特別口座に直接送金された寄付金と合わせて2004年の年初に集計。集まった募金の寄付先は特殊公益増進法人・財団法人日本盲導犬協会です。(主催:ヤマハ発動機販売株式会社、後援:財団法人日本盲導犬協会)

YAMAHA NICE RIDE募金キャンペーンには銀行振込でも参加できます。

銀行名: 

みずほ銀行 浜松駅前支店

口座名義:

YAMAHA NICE RIDE募金事務局

口座番号:

普通1253983



盲導犬を取り巻く環境について

 現在、日本国内で活躍している盲導犬は約895頭。毎年微増ながらその数を増やしているが、盲導犬を必要とする視覚障害者は約7,800人(推定)と言われ、盲導犬の社会的な認知とともに、実動数の早期的な増加も必要とされている。盲導犬を1頭育てるには優秀な訓練士や充実した設備、それに伴う多額の費用と時間が必要である。それらの費用に対して、公的な助成は乏しく、主に賛助会員の年会費、善意の寄付、募金箱に寄せられた寄付によってまかなわれているのが現状である。しかし、平成12年5月に改正された社会福祉法で、平成13年4月から盲導犬訓練事業が社会福祉事業に追加されることになり、徐々に盲導犬の重要さが認められつつある。


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