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盲導犬の育成を支援する YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーン「募金贈呈式」を開催

2001年03月16日発表

 ヤマハ発動機株式会社、ヤマハ発動機販売株式会社と販売店、そして会員(スタッフ)が一体となってモーターサイクルの楽しさを広げる全国組織「Y.E.S.S.(ヤマハ・アースリー・スポーツ・システム)」では、'89年より盲導犬の育成資金を募る『YAMAHA NICE RIDE 募金』キャンペーンを展開してまいりましたが、このほど昨年(2000年度)分の募金集計が完了し、3月14日(水)、神奈川県横浜市の(財)日本盲導犬協会神奈川訓練センターにて募金贈呈式を行いました。

  2000年度の募金額は、オートバイショップ店頭およびイベント会場での募金活動等を集計した、224万918円で、これによりキャンペーン開始以来12年間の累計額は4,566万1,187円となりました。この日はヤマハ発動機販売(株)モーターサイクル営業部営業部長伊集院大助とヤマハファクトリーライダー・中野真矢選手(「ゴロワーズ・ヤマハ・テック3」所属)から、(財)日本盲導犬協会の高野秀一渉外本部長へ目録が手渡されました。

 伊集院大助は「前年を上回る募金の成果を上げられたのも、お客さまや販売店、関係各位のご理解と温かいご支援のおかげと感謝しております。引き続き盲導犬育成の難しさ、大切さを少しでも多くの人に伝えていければ」と挨拶。
 中野選手は「犬が好きなこともありますが、ライダーとして何か社会貢献できればと思っています。今後もこの活動を続けていきたい」とコメント。
 高野秀一渉外本部長は「みなさまのご支援のおかげで、この4月に東北初の盲導犬訓練施設・仙台訓練センターの完成にこぎつけることができました。それでも盲導犬不足の現状に変わりはありません。これからも変わらぬご支援をお願いするとともに、盲導犬に対する正しい知識の啓発を期待しております」と感謝の言葉を述べ、感謝状を贈られました。
  贈呈式当日は、盲導犬ユーザー・今井圏児さんも列席。「みなさんの温かい気持ちの積み重ねによって、盲導犬が育成されていることにとても感謝しております」と話されました。


訓練センターの前で訓練センターの前で

贈呈式の後には、犬舎や飼育設備、訓練センター内の施設見学が行なわれました



"目の不自由な方に盲導犬を贈ろう!"YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーンについて

  YAMAHAでは1989年より盲導犬の育成資金を募る社会貢献活動として「YAMAHA NICE RIDE 募金」キャンペーンを展開しています。

  キャンペーンがスタートした当初、盲導犬先進国である欧米諸国と比較して、国内の盲導犬普及環境は大きく立ち遅れていました。これは盲導犬に関する情報不足と社会の関心の低さと同時に、盲導犬育成施設の財政が困難な状況であったことに起因するものです。「YAMAHA NICE RIDE 募金」キャンペーンの募金先である(財)日本盲導犬協会も、運営のために必要な財源を、善意の寄付に頼らざるを得ない状況でした。
 「同じ交通社会の一員として、わたしたちにできることはないだろうか」。当時、盲導犬普及の背景を知ったYAMAHAが同協会に申し出たところ、オートバイショップの店頭に募金箱を設置する「YAMAHA NICE RIDE 募金」キャンペーンがスタートすることとなりました。

 それ以来、YAMAHAでは全国約1,000店のオートバイショップの店頭に募金箱を設置するほか、各地で行うイベント会場での呼びかけなど、積極的なキャンペーンの展開を図っています。また、WGPで大活躍中の中野真矢選手(「ゴロワーズ・ヤマハ・テック3」所属)もこの活動に深い理解を持ち、毎年個人的に寄付をいただいております。活動3年目を迎える今年は募金贈呈式にも出席していただくことになりました。

YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーンには
銀行振込でも参加できます。

銀行名:第一勧業銀行 浜松支店

口座名義:YAMAHA NICE RIDE募金事務局

口座番号:普通 1253983

訓練センターの前で

「この活動を続けて行くことは、自分の励みにもなりますね」
(中野真矢選手)



盲導犬を取り巻く環境について

  現在、日本国内で活躍している盲導犬は約850頭。これに対して盲導犬を必要とする視覚障害者は約7,800人(推定)と言われています。盲導犬を1頭育てるには優秀な訓練士や充実した設備、それに伴う多額の費用と時間が必要とされています。それらの費用に対して、公的な助成は乏しく、主に賛助会員の年会費、善意の寄付、募金箱に寄せられた寄付によってまかなわれているのが現状です。しかし、平成12年5月に改正された社会福祉法で、平成13年4月から盲導犬訓練事業が社会福祉事業に追加されることになり、徐々に盲導犬の重要さが認められつつあります。


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