統合報告書2021年 日本語版(2020年12月期)| ヤマハ発動機
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ヤマハ発動機の対応 3 具体的な施策モーターサイクルの技術戦略カーボンニュートラル社会の実現に向けたモーターサイクル技術戦略として、1.ICE系燃費改善、2.電動モデルのラインナップ拡充と普及 拡大、3.再生可能エネルギーを動力源とするパワートレイン開発に 取り組みます。 特に電動化戦略においては、CO2削減効果を踏まえ各国・地域の再生可能エネルギー由来の電気の普及動向や供給インフラの整備状況が製品投入の重要なポイントになります。 まずは、電力の再エネ率の高いエリアである欧州などから投入し、2030~2035年にかけて製品からのCO2排出のボリュームゾーンであるASEAN地域に展開することで2050年カーボンニュートラルにチャレンジします。船外機の技術戦略カーボンニュートラル社会の実現に向けた船外機の技術戦略として、1.ICE系燃費改善、2.電動モデルの開発、3.水素や合成液体燃料など再生可能エネルギーを動力源とするモデルの開発に取り組みます。 船外機は、先進国と新興国・途上国で6:4の販売構成です。先進国では主に釣りやマリンスポーツといったレジャーで使用され、新興国・途上国では生活を支える漁業を中心に使用されており、使用環境も過酷になります。モデルの電動化については、各国・地域の再生可能エネルギー供給インフラの普及動向や使用環境への適合度合いを見極めながら投入していくため、先進国から順次投入、その後その他地域へ展開していくことで、信頼性No.1ブランドとしてカーボンニュートラルに貢献していきます。モーターサイクルのパワートレイン構成比2010年2030年2035年2050年ICEBEVCN燃料*船外機のパワートレイン構成比2010年2030年2035年2050年BEV・FCVCN燃料ICE* CN燃料(Carbon Neutral Fuel):水素、バイオ、合成液体燃料など再生可能エネルギー由来の燃料主機技術対応効果ICE(内燃機関)エンジン&駆動系効率向上燃費改善HEV(S-HEVは主機がモーター)燃料のカーボンフリー化合成液体燃料カーボンフリー水素モーターBEVFCV (水素燃料)BEV目標2.6%20.0%90.0%BEV・FCV目標21.0%30.0%81.0%CN燃料(水素・バイオ・合成液体燃料など)の技術革新を想定し、2030年2.6%・2035年20%・2050年30%の普及率を前提条件としています。29Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 2021

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