Yamaha Motor Vietnam (YMVN)

リポーター

チャン・ティ・タイン

ヤマハ・モーター・ベトナム (以下YMVN) は、1998年1月24日の設立以来、主に若い顧客層 (18~35才) 向けに、115ccクラスから135ccクラスまでのバラエティーに富んだバイク製品の開発および生産を行ってきました。YMVNの話は、既に寡占状態にあった市場に新規メーカーが参入して成功した典型例として語り継がれてきました。当時、ベトナム国内のアンケート調査では、回答者の一部が「ヤマハのオルガンなら聞いたことがある」と答えたものの、「ヤマハという名前すら聞いたことがない」という回答が99%を占めていました。それにもかかわらず、YMVNの年間バイク生産台数は、2011年のピーク時には100万台近くに上り、30%の市場シェアを達成しました。ベトナムにおけるYMVNの市場参入の経緯と、その後の大成功は、競合他社らのメーンストリームアプローチとは全く異なる製品差別化戦略の好例として研究されるに至っています。


  • ネットワーク
    YMVNのベトナム国内市場での成功は、ディーラーネットワークがもたらしたサポートや信頼のたまものです。YMVNのディーラー軒数は、設立当初は全国でわずか23でしたが、今では合計500余りの「ヤマハ・タウン」ディーラーが全ての省にあり、トップレベルの品質をお客さまに提供する信頼のネットワークを形成しています。YMVNのネットワークは、ヤマハグループの世界最大かつ最高のショールームコンセプトの1つとして知られています。


  • 製造
    YMVNが生み出したフレキシブルな製造システムでは、市場の需要に応じて素早くかつ効率的な調整を図ることを可能にすると同時に、生産能力を最大限に生かし、ひいてはディーラーへ安定した生産ベースを提供することができます。


  • 雇用
    YMVNは、販売・サービス、製造、研究・開発、エンジニアリング、ファイナンスといった全職種にわたって6,000人を超えるベトナム人、その他の従業員を直接雇用する企業にまで発展しました。


  • 安全性
    YMVNは、道路を利用する人全員の保護対策の強化に重点的に取り組んでいます。これには、ドライバーや同乗者のほか、他の乗り物に乗っている人たちや歩行者も含まれ、とりわけ若い世代を対象にYSRS活動を通じた交通安全に取り組んでいます。


  • スポンサーシップ&イベント
    YMVNは、スポーツ活動に関連した多様なプログラムを通し、スポンサーシップの優先事項として、ヤング&スポーティーDNAに重点的に取り組んでいます。2007年には、健康的かつ自立した社会の実現に向けてのたゆまぬ取り組みを率先する形で、「For the Future of Vietnam Football (ベトナムの未来のためのサッカープログラム)」を発足し、子どもたちのサマースクールを後援するほか、ベトナムサッカーチームの新たな人材発掘を行っています。


  • 「Yライダー」活動
    「Yライダー」は、独立した同好会で、全てのヤマハファンを集結させ、新たなファンを育成するコミュニティーです。各省ごとに、地域マネジャーが管理する独自のチームが存在し、ライダーたちは競技場内外で周りの人から常に良いアドバイスが受けられるようになっています。また「Yライダー」は、トレーニングへの参加のみならず、YMVNが実施する社会活動にも招待されます。

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