「らしさを極める」「常識を変える」
~モノ創り・仕事が変わり、会社が変わる

2015年がスタートしました。今年は中期経営計画の最終年であると同時に、次期中期計画へのステップアップを図る年です。
このページでは、1月6日に行われた新年始業式での社長の年頭あいさつのサマリーをお伝えします。


明けましておめでとうございます。
ヤマハブランドは楽器ブランドとして1887年に創業、今年で128年になります。その歴史の中でヤマハ発動機グループは創業60年を迎えます。新春にあたり、その抱負について皆さんと語り合いたいと思います。

いろいろな現場で“Revs your Heart”を実感

2014年は、私たちの新商品が世界市場で続々と投入されました。現行中期計画に織り込んだ250モデルの60%が14年までに投入され、残りは15年に投入される見込みです。

個々の商品が、「これがヤマハらしさです」とお客さまに語りかける素晴らしい「モノ」になっていて、私たちの思いが伝わり始めています。販売面でも、過去の繰り返しではなく、「そこまでやる・そんなことまでやる」という気概で思いを最大限に響かせようとする工夫が見られます。私自身、いろいろな現場で“Revs your Heart”を実感してきました。今年も、皆さんと一緒に実感していきたいと思います。

「らしさ」を磨き・極める

そうした仕事により、たくさんの成功事例ができました。二輪車事業では、プラットフォームモデルやグローバルモデルの市場投入が始まりました。先進国市場における、MT・MAX・R・YZなどの個性的シリーズや新興国市場における次世代エンジン「BLUE CORE(ブルーコア)」など、ブランドを輝かせようとしています。今年は、ぜひ収益改善の分岐点にしていただきたいと思います。マリン事業は、世界市場で飛躍を続け、お客さまの高い信頼感を獲得しながら高収益事業になってきました。今年も、注目されるビジネスモデルとして、さらに成長と改革を進めていただきたいと思います。RV 事業は、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークルやスノーモビルのラインアップ投入が進み、市場プレゼンスが復活しようとしています。今年は、収益改善の分岐点にしていただきたいと思います。SPV事業では、「PAS」が大躍進しながら次世代ドライブユニット「Green Core」を市場投入、性能・コストを両立したEVの市場投入も始まりました。今年は、注目されるビジネスモデルとして、さらにお客さまを広げていただきたいと思います。IM事業では、高速機の市場投入や他社事業の吸収が進みました。今年は、新しい生産体制など、次のステージへと進んでいただきたいと思います。AM・特機・UMS・プール・海外市場開拓事業では、それぞれの成長戦略が進み、成果につながっています。今年も、個性あるビジネスモデルとして、成長戦略に取り組んでいただきたいと思います。また、新しいモビリティを提案するリーニング・マルチ・ホイール「TRICITY」が市場投入されました。今年は、2年目として成長基盤づくりを進めていただきたいと思います。そして、世界市場で「ヤマハでよかった・次もヤマハにしたい」と共感してもらうために、お客さまへの「Time Commitment Service」が始まりました。今年は、新興国から先進国へと着実に面を広げていただきたいと思います。

もちろん、失敗事例もいろいろあります。失敗を恐れることはありません。結果としてうまくいかなかったことは早く修正して次の挑戦につなげてください。そして成功事例、すなわちうまくいったことはもっと磨いてください。

特に、商品を企画・開発・生産・販売する過程で、「らしさ」を磨き・極めることです。「らしさ」とは、それによって勝ちたいこと(負けたくないこと)。それが何なのかを、語り抜き・考え抜き、そしてやり抜くことが真のモノ創りだと考えています。

「らしさ」を技術・商品・仕事に置き換える

今年も、4つの「ヤマハらしさ」を磨き・極める努力をします。

1つ目は、独創性。ヤマハは、パワーソース、車体・艇体・機体、それらの最適制御技術を進化させながら、新しい組み合わせを発想すること(イノベーション)によって独創的な提案をしてきました。今後も、市場・お客さまを観察研究しながら、新しい発想による価値を生み出して発信していきます。

2つ目は、技術。私たちは、お客さまの期待を超えたいという「思い」を、高性能・軽量・低燃費・コンパクトなどのコア技術を追究しながら、論理と感性を紡いだ「モノ」で具現化しようとしています。さらにお客さまの悦び・信頼感を最大限に得られるようなコア技術を見定め、高い目標に挑戦していきます。

3つ目は、デザイン。ヤマハは、独創的な造形・細部へのこだわり・斬新なカラーリングなどデザインの個性を大事にして、高い評価を得てきました。さらにお客さまを魅了する形・質感・艶をつくり込み、「洗練された躍動感(Refined Dynamism)」を描き出していきます。

4つ目は、結び。私たちは、ヤマハらしい「モノ」を届けることにより、お客さまと強く結び付くことを目指しています。ヤマハとの出会い、ヤマハを買う前・買う瞬間・買った後の各場面で、思いを伝え、心躍る・最高の感動体験をしてもらい、生涯にわたって結び付いてもらえるような仕事をしていきます。

この4つの「ヤマハらしさ」を具体的な言葉に置き換え、その言葉を技術・商品そして仕事に置き換えてみます。その時、「らしさ」がもっと際立って分かりやすくなり、私たちの情熱がそこに集中していくと考えています。

15年は、現行中期計画の成果を最大限獲得して、次期中期計画にステップアップしていきます。その主役は、皆さん自身です。仕事を守ることから、改めることへ、さらに新しい価値を創ることへと自分自身を高めて輝き、“Revs your Heart”を実践してください。皆さんが挑戦できる「場」を、たくさんつくりたいと考えています。